きめ細やかなレトリックと論理で通説を覆して痛快でかなりの深堀力です。
リベラルが当たり前であると感じる島国では決して体験や自覚出来ない出来事で、
中東欧やロシアのお国事情やアメリカのトランプを詳細に渡って分析しています。
冷戦後に逆説的に自由主義の没落を解明しており唸らせるものがあります。
寧ろどの国も権威主義的で反自由主義の要素を導入している感があります。
やはり(新)自由主義や普遍主義の反作用として経済格差や人種問題などが
生じてフォビアによりナショナリズムやポピュリズム寄りになりがちなのが
トレンドみたいですが、著者が述べている通り自由主義はそれでも希望であり
続けるものだと思います。勝田吉太郎先生の一連の著作が読みたくなりました。
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模倣の罠――自由主義の没落 (単行本) 単行本 – 2021/4/19
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冷戦に勝利した後、なぜ西欧世界は政治的均衡を失ったのか。西側を模倣しようとして失敗した東側諸国では極右政党が伸張。トランプのアメリカもこの流れの中にある。自由主義の試練を描く。
目次
序 章 模倣とその不満
第1章 模倣者の精神
第2章 報復としての模倣
第3章 強奪としての模倣
終 章 ある時代の終わり
謝 辞
訳者解説
索 引
目次
序 章 模倣とその不満
第1章 模倣者の精神
第2章 報復としての模倣
第3章 強奪としての模倣
終 章 ある時代の終わり
謝 辞
訳者解説
索 引
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2021/4/19
- 寸法13.9 x 2.8 x 19.7 cm
- ISBN-104120054306
- ISBN-13978-4120054303
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商品の説明
著者について
イワン・クラステフ
1965年生。ブルガリア出身。ソフィア大学卒。ヨーロッパとデモクラシーを研究する政治学者。ソフィアの「リベラル戦略センター」理事長、ウィーンの「人間科学研究所」常任フェロー。『ニューヨーク・タイムズ』に定期的に寄稿。 TEDtalkにも登場。著書に、『アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか』(岩波書店、2018年)など。
スティーヴン・ホームズ
ニューヨーク大学ロー・スクール教授。リベラリズムに関する著作多数。
立石洋子
成蹊大学法学部助教。香川大学法学部卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。 主な著書に、『国民統合と歴史学――スターリン期ソ連における『国民史』論争』(学術出版会、2011年)、『教養としての政治学入門』(共著、成蹊大学法学部編、ちくま新書、2019年)、『スターリン時代の記憶――ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』(慶應義塾大学出版会、2020年)などがある。
1965年生。ブルガリア出身。ソフィア大学卒。ヨーロッパとデモクラシーを研究する政治学者。ソフィアの「リベラル戦略センター」理事長、ウィーンの「人間科学研究所」常任フェロー。『ニューヨーク・タイムズ』に定期的に寄稿。 TEDtalkにも登場。著書に、『アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか』(岩波書店、2018年)など。
スティーヴン・ホームズ
ニューヨーク大学ロー・スクール教授。リベラリズムに関する著作多数。
立石洋子
成蹊大学法学部助教。香川大学法学部卒業後、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。 主な著書に、『国民統合と歴史学――スターリン期ソ連における『国民史』論争』(学術出版会、2011年)、『教養としての政治学入門』(共著、成蹊大学法学部編、ちくま新書、2019年)、『スターリン時代の記憶――ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』(慶應義塾大学出版会、2020年)などがある。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2021/4/19)
- 発売日 : 2021/4/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 349ページ
- ISBN-10 : 4120054306
- ISBN-13 : 978-4120054303
- 寸法 : 13.9 x 2.8 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 386,394位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,508位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味深いのは、冷戦終焉により、自由主義と民主主義が唯一の目指すべき政体となったことが、自由主義と民主主義の衰退と崩壊につながっていくという、逆説的な解釈である。 ソ連と東欧は、自由主義と民主主義に席巻されて、崩壊したが、それは輝かしい「ヨーロッパ回帰」では全くなく、ソ連は崩壊後孤立させられ、東欧は、EU・NATOに入れたものの、30年たっても2級市民だ。結局、自由主義や民主主義は、普遍的な概念では全くなく、欧米の生活様式を導入、模倣させることで、その支配下に入って、植民地のように、下位に固定化されるにすぎない。それを天安門で拒否し、欧米の自由主義経済と消費社会の身を導入し、共産党の集権的支配により、自由主義であればばらばらに解体してしまうであろう14億の民をまとめ、勤勉に働かせることで『模倣しなかった』中国こそが、自由主義の終焉をまぬかれている。特に21世紀の新自由主義は先進国内の格差を拡大することで、アメリカではトランプを、欧州ではポピュリズムを生み出し、みずから 自由主義を内側から放棄する政権を、国民によってえらばせている。大変興味深い本だ。
2023年5月17日に日本でレビュー済み
第一章では前著『アフターヨーロッパ』同様、近年の中東欧諸国に蔓延するポピュリズム政治の背景と実像について論じている。冷戦崩壊後、大いなる希望をもって西側自由主義陣営に接近し、その政治モデルや社会道徳観、生活上の慣行などを丸ごと模倣し採り入れることに執心してきたこれらの諸国民のあいだで、ここ十数年来顕著に見られるようになった、EU的理念や規範の押し付けに対する疑義や幻滅、さらには激しい反発の在り様に焦点を当て、その底を流れる彼らなりのロジックと込み入った心情の襞を、元同郷人ならではの深い理解をもって読み解いていく。
この部分だけでももちろん十分に面白いのだが、本書の独創性はむしろ、現代ロシア政治を扱った第二章の方にあるのではないか。
そこでキーワードとして挙げられているのが〈破壊的模倣〉という概念である。
近年のプーチン政権の対西側外交における、何かタガの外れたような異様とも思える行動パターンは、まず何より次のような戦略的意図の存在を念頭に置いて見た方が理解しやすくなる、と著者は説明する。──すなわち、かつて自分たちが西側世界に味わわされた(と彼らが考える)屈辱に対し、他でもない西側世界のロジック(たとえ形だけでも)と語彙(それがいかに実態とかけ離れていても)を用いて同じように〈やり返してみせる〉こと。著者はそれを〈破壊的模倣〉の手法と名付け、その典型的な例として、クリミア併合時のプーチン演説に見られる文章構成やロジックの組み立て方(「コソヴォのセルビア領の解体を正当化した西洋の指導者の演説のすべてを盗用し、クリミアの事例に適用している」)を挙げている。
それはもっぱら相手を憤慨させ、愚弄するためにこそ採られる方策であり、「彼らはこの残酷で軽蔑に満ちた模倣が、自分たちは道徳的に優越しているという西洋の主張の空虚さを暴露すると明らかに信じて」いるのだと著者は言う。また、様々な自己正当化の主張の論拠に混ぜ込まれるあからさまな嘘や偽情報にしても、それが一日と保たず暴かれたとしても彼らが少しも意に介さないように見えるのは、たとえ西側諸国がそうした主張のでたらめさに憤ってみせたところで、結局のところ自分たちを力でやり込めることなど出来はしないという現実を相手に見せつけ、その無力さを衆目にさらし、屈辱を与えるという点ではむしろ有効な手段だと彼らが考えているからではないか、としている。
ほとんど見境もなしに濫用されるこうした政治手法が、それと対峙する西側先進国にとって極めてやっかいで不条理に思えるのは当然だろう。というのも、彼らの主たる動機が、自らのイデオロギーなり政治体制なりの正当性を国際社会に対して真剣に主張し説得を試みることではもはや無く、その情熱とリソースのほぼ全てが、「西洋が支配する国際秩序の根本的な偽善」と脆弱さを暴き、その信用と信頼を失墜させるという目的のためだけに注ぎ込まれているように見えるからである。
旧共産圏特有のメンタリティに精通した著者による一連の考察は、逆説を効果的に用いた文脈展開の巧みさも相まって、知的興趣に満ちた非常にスリリングなものとなっている。一方で、本書末尾の訳者解説にもある通り、一国の政治全体をプーチンらロシア指導部の心理的傾向のみによって全て説明しようとするのは、実証性や包括性という観点からしていささか性急に過ぎるのでは、というのも至極もっともな指摘ではあるだろう。
とはいえ、全世界に未曽有の衝撃を与えた2022年のウクライナ全面侵攻の開始以降、溜まりに溜まった巨大なパラノイアの塊を一気に噴出させたかのようなロシア政府の恐るべき〈対抗言説〉の数々を見せつけられるにつけ、本書の分析はやはり一定程度以上の説得力を持つように思う。なお、雑誌『現代思想』の特別号『ウクライナから問う 歴史・政治・文化』において、ロシア文学・思想研究者の乗松亮平氏が本書の提起した分析の枠組みに依拠した論考を寄稿されているので、そちらも是非ご一読いただきたい。
この部分だけでももちろん十分に面白いのだが、本書の独創性はむしろ、現代ロシア政治を扱った第二章の方にあるのではないか。
そこでキーワードとして挙げられているのが〈破壊的模倣〉という概念である。
近年のプーチン政権の対西側外交における、何かタガの外れたような異様とも思える行動パターンは、まず何より次のような戦略的意図の存在を念頭に置いて見た方が理解しやすくなる、と著者は説明する。──すなわち、かつて自分たちが西側世界に味わわされた(と彼らが考える)屈辱に対し、他でもない西側世界のロジック(たとえ形だけでも)と語彙(それがいかに実態とかけ離れていても)を用いて同じように〈やり返してみせる〉こと。著者はそれを〈破壊的模倣〉の手法と名付け、その典型的な例として、クリミア併合時のプーチン演説に見られる文章構成やロジックの組み立て方(「コソヴォのセルビア領の解体を正当化した西洋の指導者の演説のすべてを盗用し、クリミアの事例に適用している」)を挙げている。
それはもっぱら相手を憤慨させ、愚弄するためにこそ採られる方策であり、「彼らはこの残酷で軽蔑に満ちた模倣が、自分たちは道徳的に優越しているという西洋の主張の空虚さを暴露すると明らかに信じて」いるのだと著者は言う。また、様々な自己正当化の主張の論拠に混ぜ込まれるあからさまな嘘や偽情報にしても、それが一日と保たず暴かれたとしても彼らが少しも意に介さないように見えるのは、たとえ西側諸国がそうした主張のでたらめさに憤ってみせたところで、結局のところ自分たちを力でやり込めることなど出来はしないという現実を相手に見せつけ、その無力さを衆目にさらし、屈辱を与えるという点ではむしろ有効な手段だと彼らが考えているからではないか、としている。
ほとんど見境もなしに濫用されるこうした政治手法が、それと対峙する西側先進国にとって極めてやっかいで不条理に思えるのは当然だろう。というのも、彼らの主たる動機が、自らのイデオロギーなり政治体制なりの正当性を国際社会に対して真剣に主張し説得を試みることではもはや無く、その情熱とリソースのほぼ全てが、「西洋が支配する国際秩序の根本的な偽善」と脆弱さを暴き、その信用と信頼を失墜させるという目的のためだけに注ぎ込まれているように見えるからである。
旧共産圏特有のメンタリティに精通した著者による一連の考察は、逆説を効果的に用いた文脈展開の巧みさも相まって、知的興趣に満ちた非常にスリリングなものとなっている。一方で、本書末尾の訳者解説にもある通り、一国の政治全体をプーチンらロシア指導部の心理的傾向のみによって全て説明しようとするのは、実証性や包括性という観点からしていささか性急に過ぎるのでは、というのも至極もっともな指摘ではあるだろう。
とはいえ、全世界に未曽有の衝撃を与えた2022年のウクライナ全面侵攻の開始以降、溜まりに溜まった巨大なパラノイアの塊を一気に噴出させたかのようなロシア政府の恐るべき〈対抗言説〉の数々を見せつけられるにつけ、本書の分析はやはり一定程度以上の説得力を持つように思う。なお、雑誌『現代思想』の特別号『ウクライナから問う 歴史・政治・文化』において、ロシア文学・思想研究者の乗松亮平氏が本書の提起した分析の枠組みに依拠した論考を寄稿されているので、そちらも是非ご一読いただきたい。
2022年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
訳が残念で仕方がない。編集者にもっと期待したい。
2022年5月29日に日本でレビュー済み
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残念ながら、微妙にツボをはずした訳語が多い。たとえば冒頭6ページ。①「冷戦のなかで告げられた成功」(heralded success)って何? 正しくは、「約束された勝利」あたりでは? ②同じく6ページ。「人道的悪夢」。こんな日本語あり得ない。正しくは「人類の悪夢」。③同じく6ページ。「シリアに対して西欧が何もできなかったこと」。「西欧」の原語はthe Westだが、アメリカのことも含めて「西側」と訳すべき。
冒頭の1ページだけでもこんなに問題含みの訳語があるわけで、後は推して知るべし。半日かかって80ページ辺りまで読んだけど、誤訳ではないかと疑心暗鬼で読むからちっともスピードが上がらない。疲れた。せっかくの好著なのだから、大学の先生ではなくて、たとえば村井章子とか、定評のあるプロの翻訳家に訳してもらった方がよかった。英検準1級以上の英語力ある人なら、原著を読んだほうがよく分かると思う。
冒頭の1ページだけでもこんなに問題含みの訳語があるわけで、後は推して知るべし。半日かかって80ページ辺りまで読んだけど、誤訳ではないかと疑心暗鬼で読むからちっともスピードが上がらない。疲れた。せっかくの好著なのだから、大学の先生ではなくて、たとえば村井章子とか、定評のあるプロの翻訳家に訳してもらった方がよかった。英検準1級以上の英語力ある人なら、原著を読んだほうがよく分かると思う。
2021年8月17日に日本でレビュー済み
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内容は非常に興味深く、面白かったです。ただ、訳が直訳に近いのか、非常に読みづらい。