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世界終末戦争 ハードカバー – 2010/12/10
- 本の長さ712ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/12/10
- 寸法14.4 x 3.8 x 19.8 cm
- ISBN-10410514507X
- ISBN-13978-4105145071
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/12/10)
- 発売日 : 2010/12/10
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 712ページ
- ISBN-10 : 410514507X
- ISBN-13 : 978-4105145071
- 寸法 : 14.4 x 3.8 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 492,660位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 177位スペイン文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大長編ながら、明快な物語があり、ほぼ時系列に沿って進む(回想ははっきり回想と分かる)。登場人物もよく背景が描き込まれて感情移入できる。会話もちゃんと「」で括られて喋ってるのが誰かが明確。衒学的要素もほぼない。なので、とても読みやすい。難点はその登場人物がものすごく多く、名前も日本人には馴染みないものばかりであること。私は新たな人物が出てくるごとに、その名前とページ数をメモして、この難点をクリアしました。内容は他の皆さんが書かれているとおり、すさまじい。そして最終版の本筋とは外れたところで起きる衝撃的出来事にはただただ愕然…
2018年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
19世紀末、現実に起きたブラジルの辺境での宗教戦争を題材とした上下組で700頁近い大作。
救いを説くコンセリュイロに人々が集まり、奥地カヌードスに腰を据える。その頃に共和制へと政治体制が移行した
ブラジルは国家として彼らを殲滅するために軍隊を送り込む。
山賊から帰依し最前線に立つジョアン・アバージ。たたき上げの軍人で国家に忠誠を誓うモレイラ・セザル大佐。
築き上げた財産を焼き払われたカナブラーヴァ男爵、現地に向かう記者。
多くの人々が話に彩りを添え結末へと導く。ひとりひとりの行動と背景が丁寧に描写され100年以上前の地球の裏側の出来事が目の前に迫ってくる。
願わくば登場人物の一覧を付けて欲しかった。
救いを説くコンセリュイロに人々が集まり、奥地カヌードスに腰を据える。その頃に共和制へと政治体制が移行した
ブラジルは国家として彼らを殲滅するために軍隊を送り込む。
山賊から帰依し最前線に立つジョアン・アバージ。たたき上げの軍人で国家に忠誠を誓うモレイラ・セザル大佐。
築き上げた財産を焼き払われたカナブラーヴァ男爵、現地に向かう記者。
多くの人々が話に彩りを添え結末へと導く。ひとりひとりの行動と背景が丁寧に描写され100年以上前の地球の裏側の出来事が目の前に迫ってくる。
願わくば登場人物の一覧を付けて欲しかった。
2019年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
傷一つない美本でした。この本を大切に扱って頂いた出品者に感謝します。
ブラジル北東部(Nordeste)にはブラジル駐在時代に家族旅行しました。リオの観光化したカーニバルでなく、
キリスト教と土着信仰風土が融合した土の香が濃い田舎のカーニバルに感動しました。
本の内容については、この本は難解と言われていますが、実際に北東部内陸に足を運んだ者や
多少なりと文化人類学分野に関心のある者には、あ~そうそう、とのイメージが蘇り
懐かしさを覚えると思います。
更に、ブラジル・ポルトガル語を学んだ者には、豊富な土着語にも親近感が持てるでしょう。
以上
ブラジル北東部(Nordeste)にはブラジル駐在時代に家族旅行しました。リオの観光化したカーニバルでなく、
キリスト教と土着信仰風土が融合した土の香が濃い田舎のカーニバルに感動しました。
本の内容については、この本は難解と言われていますが、実際に北東部内陸に足を運んだ者や
多少なりと文化人類学分野に関心のある者には、あ~そうそう、とのイメージが蘇り
懐かしさを覚えると思います。
更に、ブラジル・ポルトガル語を学んだ者には、豊富な土着語にも親近感が持てるでしょう。
以上
2018年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本はたくさん読んできたつもりでしたが、こういう小説があるとは、知りませんでした。
読み終えてしばらく、作品の世界から離れられませんでした。そろそろ抜け出そうかと、直木賞を取った小説が原作となった映画のDVDを見始めたのですが、作り物のようで薄っぺらに感じて15分でやめました。
信仰によって人間が変わっていくのは不思議で美しい。一方、理想や役割、名誉に生きる人たちがいる。それぞれが「使命」(calling)のもとに動いているが、その「使命」はまったく違っている。
意見の違いで争うことと、個人的な憎しみで戦うこと。罪と救い、政治と策略、性と生、理想と行動、障がい者と尊厳。最後には人は皆死んでしまうのですが、登場人物一人ひとりにとって、生きていることの意味とは何か、いろいろに考えさせられました。レオンの最期は、忘れられません。
構成は、映画で言えば「ゴッドファーザーpartⅡ」と似ていて、作品の味わいを深め、混乱を混乱のまま表現していると感じます。読んでよかったです。
読み終えてしばらく、作品の世界から離れられませんでした。そろそろ抜け出そうかと、直木賞を取った小説が原作となった映画のDVDを見始めたのですが、作り物のようで薄っぺらに感じて15分でやめました。
信仰によって人間が変わっていくのは不思議で美しい。一方、理想や役割、名誉に生きる人たちがいる。それぞれが「使命」(calling)のもとに動いているが、その「使命」はまったく違っている。
意見の違いで争うことと、個人的な憎しみで戦うこと。罪と救い、政治と策略、性と生、理想と行動、障がい者と尊厳。最後には人は皆死んでしまうのですが、登場人物一人ひとりにとって、生きていることの意味とは何か、いろいろに考えさせられました。レオンの最期は、忘れられません。
構成は、映画で言えば「ゴッドファーザーpartⅡ」と似ていて、作品の味わいを深め、混乱を混乱のまま表現していると感じます。読んでよかったです。
2015年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中々、書店では見かけない本ですが……。
ブラジルのカヌードス戦争(日本で言うと天草の乱のような感じ??)を描いた作品です。
冒頭から痺れました!
領主の白人、犯罪者の黒人、将軍のインディオ、そして救世主。
歴史の教科書では、白人の南米侵略の箇所ばかりが目立ちますが、多人種国家ならではの複雑さ。
それを体現するような登場人物、対立の図が生きるように描かれています。
久々のヒット作でした!
(但し衝撃的でグロテスクな描写もあるので、苦手な人は注意してね!)
ブラジルのカヌードス戦争(日本で言うと天草の乱のような感じ??)を描いた作品です。
冒頭から痺れました!
領主の白人、犯罪者の黒人、将軍のインディオ、そして救世主。
歴史の教科書では、白人の南米侵略の箇所ばかりが目立ちますが、多人種国家ならではの複雑さ。
それを体現するような登場人物、対立の図が生きるように描かれています。
久々のヒット作でした!
(但し衝撃的でグロテスクな描写もあるので、苦手な人は注意してね!)
2013年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
描かれている人も社会も、それと反乱とか信仰とか、普段の生活とは全く関係ないものなのの筈なのにリアリティがあるのが不思議。グイグイ引き込まれました。夏に読めば暑さを、冬に読めば寒さをそれぞれ忘れてしまうような強固で独特な世界がこの本にはありました。読書の醍醐味を味わえる大作でした。
2014年1月12日に日本でレビュー済み
19世紀末、ブラジル北東部で実際に起きた事件を基に描いた作品。宇宙ものじゃありませんよ(笑)。
事件についての詳細は他の方のレビューに譲るとして。
まあ長いです、登場人物多すぎます、時系列前後します。
なーんで南米の作家ってみんなこうなのかねえ…ってあとガルシア=マルケスくらいか(笑)。
買ったのを後悔させてしまうような、この本の厚さ、しかも2段組み!!
ああーっ読み終えるか不安がよぎりまくるぅー!!(>_<)
でもそこはバルガス=リョサ、平易な文章でずんずん読ませます♪
表現がところどころグロすぎる…けどその淡々っぷりもリョサの良さ♪
各登場人物が本当に魅力的で人間臭くて。たとえば軍隊の新人研修医やずるがしこい下級軍人など、
軍隊中での人間模様も所々あって、どのエピソードもなかなかに気が抜けない。
どの時代・国も一緒なのよね、うんうんと頷けてしまう。
最後の方で、とある登場人物がコンセリェイロ含め信仰そのものに疑問が生まれ、自問自答するシーンが
一番印象に残りました。
というか、もっと早くにその疑問をもって内輪もめが起きなかったのか…それが信仰の恐ろしさなのか。
これはもう、誰が悪い、誰が良い、という問題じゃないんですよ。単純な勧善懲悪じゃない。
物語が進むにつれ、物語の全体像を俯瞰できるようになった時、
このブラジルという国の抱える深い問題が浮き上がってきます。
カヌードスの叛乱が後々までブラジル人の精神性の奥深くまで根付き、
文芸・映画・音楽にたびたびテーマとして扱われているという巻末の解説も面白い。
日本で言うなら「忠臣蔵」みたいなものか…??
かつて世界のどこかで、名もなき人びとが戦い敗れ命を落としていったこと。
どんなに残酷で悲惨な出来事でも、時間が経てば人びとの記憶からも薄れてしまう。
けれども、名もなき人びとは自分の守り抜きたいもののために、確かに戦った。
いとも簡単に歴史の渦に飲み込まれてしまう、人の命の儚さ。
読了後、何だか途方もない気持ちになった作品でした。
事件についての詳細は他の方のレビューに譲るとして。
まあ長いです、登場人物多すぎます、時系列前後します。
なーんで南米の作家ってみんなこうなのかねえ…ってあとガルシア=マルケスくらいか(笑)。
買ったのを後悔させてしまうような、この本の厚さ、しかも2段組み!!
ああーっ読み終えるか不安がよぎりまくるぅー!!(>_<)
でもそこはバルガス=リョサ、平易な文章でずんずん読ませます♪
表現がところどころグロすぎる…けどその淡々っぷりもリョサの良さ♪
各登場人物が本当に魅力的で人間臭くて。たとえば軍隊の新人研修医やずるがしこい下級軍人など、
軍隊中での人間模様も所々あって、どのエピソードもなかなかに気が抜けない。
どの時代・国も一緒なのよね、うんうんと頷けてしまう。
最後の方で、とある登場人物がコンセリェイロ含め信仰そのものに疑問が生まれ、自問自答するシーンが
一番印象に残りました。
というか、もっと早くにその疑問をもって内輪もめが起きなかったのか…それが信仰の恐ろしさなのか。
これはもう、誰が悪い、誰が良い、という問題じゃないんですよ。単純な勧善懲悪じゃない。
物語が進むにつれ、物語の全体像を俯瞰できるようになった時、
このブラジルという国の抱える深い問題が浮き上がってきます。
カヌードスの叛乱が後々までブラジル人の精神性の奥深くまで根付き、
文芸・映画・音楽にたびたびテーマとして扱われているという巻末の解説も面白い。
日本で言うなら「忠臣蔵」みたいなものか…??
かつて世界のどこかで、名もなき人びとが戦い敗れ命を落としていったこと。
どんなに残酷で悲惨な出来事でも、時間が経てば人びとの記憶からも薄れてしまう。
けれども、名もなき人びとは自分の守り抜きたいもののために、確かに戦った。
いとも簡単に歴史の渦に飲み込まれてしまう、人の命の儚さ。
読了後、何だか途方もない気持ちになった作品でした。
2011年8月18日に日本でレビュー済み
まぎれもなく傑作。
長大な小説だが、飽きさせることなく、ぐいぐい引き込まれる。
全編を通して、ときどき醸し出せれるユーモアも効いている。
登場人物は多いが、どの人物も、いわゆる「キャラが立って」いて
鮮烈な印象を残す。どの人物にも愛着を覚えてしまう(悪党さえも!)
私は、知性を持った怪物「ナトゥーバのレオン」にとくに惹かれた。
(イメージとしては「美女と野獣」の野獣)
彼が炎に飛び込んでいく最期につぶやく(祈る)女性の名...。
万感迫るものがあります。
映画化しても良い作品になりそうだ。良い意味できわめて映画向きなのだ。
才能ある映画監督が上手く撮れば、上質の一大スペクタクル巨編になると思う。
(訳者あとがきによれば、実際、当初は映画の脚本として書かれたらしい)
物語の醍醐味、文学の詩情を味わいたい「大人」にお奨めしたい。
長大な小説だが、飽きさせることなく、ぐいぐい引き込まれる。
全編を通して、ときどき醸し出せれるユーモアも効いている。
登場人物は多いが、どの人物も、いわゆる「キャラが立って」いて
鮮烈な印象を残す。どの人物にも愛着を覚えてしまう(悪党さえも!)
私は、知性を持った怪物「ナトゥーバのレオン」にとくに惹かれた。
(イメージとしては「美女と野獣」の野獣)
彼が炎に飛び込んでいく最期につぶやく(祈る)女性の名...。
万感迫るものがあります。
映画化しても良い作品になりそうだ。良い意味できわめて映画向きなのだ。
才能ある映画監督が上手く撮れば、上質の一大スペクタクル巨編になると思う。
(訳者あとがきによれば、実際、当初は映画の脚本として書かれたらしい)
物語の醍醐味、文学の詩情を味わいたい「大人」にお奨めしたい。