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浮浪児 1945-: 戦争が生んだ子供たち 単行本 – 2014/8/12
石井 光太
(著)
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終戦直後、焼け跡に取り残された多くの戦災孤児たちは、どこへ消えのか? 1945年の終戦直後、焼け跡となった東京は、身寄りのない子供たちで溢れていた――全国では、12万人以上。復興と共に街が浄化され、居場所を失い歴史から〝消え去った〞彼らを、残された資料と当事者の証言から上野を中心に現在まで追う。戦後裏面史に切り込む問題作にして、戦争が生み出したものを見つめなおす必読の書。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/8/12
- 寸法13.7 x 2.4 x 19.8 cm
- ISBN-104103054557
- ISBN-13978-4103054559
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2014/8/12)
- 発売日 : 2014/8/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4103054557
- ISBN-13 : 978-4103054559
- 寸法 : 13.7 x 2.4 x 19.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 240,149位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2023年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少年たちの逞しさ。今のパレスチナも同じ様、いやもっとひどいかもしれない。
2023年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもよかった
勉強になった
当時のことがよくわかるし
同時に感動もした
勉強になった
当時のことがよくわかるし
同時に感動もした
2021年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦争体験の話は聞いた事があっても、なかなか戦災孤児の実体験については聞く機会が無かったので、興味深い本の内容でした。あの時代に子供だけでどうやって生き抜いたのか、話せるのはほんの一部で実際は思い出したくないような壮絶な体験をされた方ばかりだったと思います。
うちの祖父も戦地に居た経験があったのですが、ほとんど語る事はありませんでした。
うちの祖父も戦地に居た経験があったのですが、ほとんど語る事はありませんでした。
2024年1月15日に日本でレビュー済み
戦争孤児、浮浪児に関してここまで掘り下げたドキュメンタリーは初めてだと思います。子供が売春していたり、窃盗や強盗せざるを得ない時代、野垂れ死ぬことが日常的にあったことを忘れてはいけないと思う。
こういう話は教育要綱から外れているし、モラル的に教科書には載せれないんだろうけれど知っておくべきだと思った。
浮浪児だった方たちのその後の人生についても取り上げられていて非常に興味深い内容でした。
こういう話は教育要綱から外れているし、モラル的に教科書には載せれないんだろうけれど知っておくべきだと思った。
浮浪児だった方たちのその後の人生についても取り上げられていて非常に興味深い内容でした。
2021年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
太平洋戦争の前後に本土への空襲で焼け出されて親兄弟を亡くした孤児たちの戦後の記録。
太平洋戦争末期は日本各地の都市が空襲を受けておびただしい数の犠牲者を出した。
特に東京大空襲は下町を焼け野原にして多くの死者を出し、焼け出された人たちが被害の少なかった上野駅周辺に流れてくるようになった。その中には現在の小中学生に当たる子供が多く居て、冬の寒さを避ける為に上野の地下道で寝泊りするようになる。
孤児たちは物乞いをしたり、靴磨きや屑拾いなどしながら必死に日々を生き抜こうとする。
そんな中で終戦となり、国外にいた兵隊たちが一気に引き上げてきて日本国内に人が溢れたので食糧難になり、戦争中は何とか不幸な状況に同情していた大人たちも最早孤児を面倒見る余裕はなくなり、冷たく追い払うようになった。
そんな彼らを擁護したのはヤクザや的屋などのグレーゾーンに属する連中。
但し、当初はむしろ孤児たちに同情した面から食べ物を与えてくれたり、寝床を提供してくれたりしており、孤児たちも商売を手伝うなどして比較的「持ちつ、持たれつ」という関係だった。
それが終戦から1年ほど経過すると一変し、警察や日本が孤児たちやヤクザを締め付け浄化する作戦を進めるようになると上の大人たちが稼げなくなり余裕がなくなる。そうすると孤児たちにも対する態度にもやはり余裕がなくなり、犯罪行為に加担させるようになるなど劣悪な状況に追い込まれていく。
「国の浄化作戦」とやらで孤児院や保護施設に入れられた孤児たちは食べ物も無く、しかも決まりや規則でがんじがらめに縛りつけ、さらには職員は暴力を振るうという劣悪な環境に耐え切れずに脱走する人間が多かった。
が、度重なる浄化作戦により捕まることを繰り返した末に何とか環境的に我慢が出来る程度の場所に収容される子供、大人たちに同情されて運良く出会った人の養子になることが出来た子供などが増えて1950年代に入ると浮浪児たちの数は大きく減少していくのだった。
しかし、社会に出た浮浪児たちの未来は決して明るいものでは無かった。
時代は高度成長期の恩恵を受けることが出来たが、やはり結婚して子供を持っても家族に「浮浪児だった自身の境遇」を話すことが出来ないという人は多い模様。
実際に多くの浮浪児だった人たちが登場するが離婚を繰り返したり、奥さんに暴力を振るってしまったり、借金を抱えていたりする人も多いようだ。
しかしながらそんな中でも彼等は自身を「がむしゃらになって日々生きてきた」と語っている。
現在でも様々な理由で親と暮らせず孤児院に収容される子供たちはいるが、多くの場合は「家庭内暴力」や「育児放棄」が原因で「戦災孤児」だった彼等とは様相が異なる。
だから戦災孤児の子達と比して「打たれ弱い」ことを感じるようだ。戦災孤児の子達は焼け出される前までは「普通の家族として暮らしていた子」たちが多い。だから環境さえしっかり整えてあげれば立ち直ることが出来た子が多かった。
が、育児放棄や親からの暴力で施設で暮らす子供たちはそもそも家族の愛情を知らない子供が多いという違いがある。
老人になったかつての戦災孤児たちは日本から失われたものに「人との繋がり」を挙げている。
あの極貧の時代を見知らぬ者が助け合う「相互扶助」が働いて乗り越えてきた。それに比して現代には便利さがあっても繋がりは失われてしまっていると彼等の眼には映るようだ。
「愛情を受けた経験や記憶」が人間が人生を生き抜く上では絶対に必要なようだ。
それが無いと大きなハンデになってしまい、時に克服できず不幸を生み出してしまうのだろう。
太平洋戦争末期は日本各地の都市が空襲を受けておびただしい数の犠牲者を出した。
特に東京大空襲は下町を焼け野原にして多くの死者を出し、焼け出された人たちが被害の少なかった上野駅周辺に流れてくるようになった。その中には現在の小中学生に当たる子供が多く居て、冬の寒さを避ける為に上野の地下道で寝泊りするようになる。
孤児たちは物乞いをしたり、靴磨きや屑拾いなどしながら必死に日々を生き抜こうとする。
そんな中で終戦となり、国外にいた兵隊たちが一気に引き上げてきて日本国内に人が溢れたので食糧難になり、戦争中は何とか不幸な状況に同情していた大人たちも最早孤児を面倒見る余裕はなくなり、冷たく追い払うようになった。
そんな彼らを擁護したのはヤクザや的屋などのグレーゾーンに属する連中。
但し、当初はむしろ孤児たちに同情した面から食べ物を与えてくれたり、寝床を提供してくれたりしており、孤児たちも商売を手伝うなどして比較的「持ちつ、持たれつ」という関係だった。
それが終戦から1年ほど経過すると一変し、警察や日本が孤児たちやヤクザを締め付け浄化する作戦を進めるようになると上の大人たちが稼げなくなり余裕がなくなる。そうすると孤児たちにも対する態度にもやはり余裕がなくなり、犯罪行為に加担させるようになるなど劣悪な状況に追い込まれていく。
「国の浄化作戦」とやらで孤児院や保護施設に入れられた孤児たちは食べ物も無く、しかも決まりや規則でがんじがらめに縛りつけ、さらには職員は暴力を振るうという劣悪な環境に耐え切れずに脱走する人間が多かった。
が、度重なる浄化作戦により捕まることを繰り返した末に何とか環境的に我慢が出来る程度の場所に収容される子供、大人たちに同情されて運良く出会った人の養子になることが出来た子供などが増えて1950年代に入ると浮浪児たちの数は大きく減少していくのだった。
しかし、社会に出た浮浪児たちの未来は決して明るいものでは無かった。
時代は高度成長期の恩恵を受けることが出来たが、やはり結婚して子供を持っても家族に「浮浪児だった自身の境遇」を話すことが出来ないという人は多い模様。
実際に多くの浮浪児だった人たちが登場するが離婚を繰り返したり、奥さんに暴力を振るってしまったり、借金を抱えていたりする人も多いようだ。
しかしながらそんな中でも彼等は自身を「がむしゃらになって日々生きてきた」と語っている。
現在でも様々な理由で親と暮らせず孤児院に収容される子供たちはいるが、多くの場合は「家庭内暴力」や「育児放棄」が原因で「戦災孤児」だった彼等とは様相が異なる。
だから戦災孤児の子達と比して「打たれ弱い」ことを感じるようだ。戦災孤児の子達は焼け出される前までは「普通の家族として暮らしていた子」たちが多い。だから環境さえしっかり整えてあげれば立ち直ることが出来た子が多かった。
が、育児放棄や親からの暴力で施設で暮らす子供たちはそもそも家族の愛情を知らない子供が多いという違いがある。
老人になったかつての戦災孤児たちは日本から失われたものに「人との繋がり」を挙げている。
あの極貧の時代を見知らぬ者が助け合う「相互扶助」が働いて乗り越えてきた。それに比して現代には便利さがあっても繋がりは失われてしまっていると彼等の眼には映るようだ。
「愛情を受けた経験や記憶」が人間が人生を生き抜く上では絶対に必要なようだ。
それが無いと大きなハンデになってしまい、時に克服できず不幸を生み出してしまうのだろう。
2021年11月2日に日本でレビュー済み
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戦争により大量に発生した浮浪児達が、戦後どうやって生き抜いてきたかを生々しく語るものです。
野坂昭如の「火垂るの墓」で、浮浪児の悲惨さは知っていましたか、ここまで、深く掘り下げで書かれたものは始めて読みました。
とても衝撃的でした。
小学校から、平和教育を受けて来ましたが、殆どスポットライトが当たらない浮浪児達の話。
もう少し取り上げられてもいいのではないかと思います。
ただ、もう少し整理して書いてほしいなと思いました。ダラダラと長くて冗長気味の作品です。
野坂昭如の「火垂るの墓」で、浮浪児の悲惨さは知っていましたか、ここまで、深く掘り下げで書かれたものは始めて読みました。
とても衝撃的でした。
小学校から、平和教育を受けて来ましたが、殆どスポットライトが当たらない浮浪児達の話。
もう少し取り上げられてもいいのではないかと思います。
ただ、もう少し整理して書いてほしいなと思いました。ダラダラと長くて冗長気味の作品です。
2019年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「この世界の片隅に」を見て、
最後の方に出てきた孤児の女の子の事が頭から離れず、
戦災孤児の事が気になり、
この本を手に取りました。
忘れてはいけないことは、
やっぱり戦争は絶対にしてはいけないんだなあ
ということ。
この本に書いてることが結果だと思いますが
夫を失い子供をかかえた未亡人、
親を失い焼け野原に放り出された幼い子供、
体の弱い人や老人、
といった
一番力の弱い人達が犠牲になる。
それは自分や、自分の家族や子供や友達も
全て例外なく巻き込まれて、
一番最悪な状態に叩き落とされる可能性がある。
仮に先勝国でも敗戦国でも、
どちらにも同じ様な境遇になる人達がいる。
国が勝つとか負けるよりも、
普通の人間にとって
戦争というのはそういう状況に巻き込まれる事なんだと改めて思いました。
(今までに何度も見たり聞いたりしてたはずなのに)
そして
そんな極限状態の中で、
今の様な平和な時代に見えにくくなってるもの、
体裁や建前を全て引っ剥がした所にある人間の根本にあるもの、
人として本当に大事な事が、
関係者のインタビューの中で語られていました。
この時代に生きた人は、どんな人間にも苦労があり、
それに対して
とにかくなりふり構わずに生きる事、
ただ生き抜く為に、涙を拭いて、惨めな目にあっても、
挫けずに一歩ずつ歩く事
それを
「がむしゃらに生きる」
という言葉で皆さん表現されてました。
そして今の平和で豊かな時代の日本人に、
忘れられているものだとも。
なんの力もない子供達が
死と隣合わせの世界で、
それでも「がむしゃらに生きた」
その事を今の自分に置き換えた時に
何人の人が
自分はこの時の子供達と同じ位
「がむしゃらに生きてる」
と言えるのだろうか。
形を変えた様々な問題が現代にもありますが、
それを生き抜く為の一つの鍵が、
この「がむしゃらさ」なのかもしれないと思いました。
そしてもう一つ語られていたのは、
そんな風に「がむしゃら」に生きる為には、
「小さいうちに愛情を沢山受けて育つ事」で、
「心の中に芯が出来ている」かどうかが大事
ということでした。
例えば親や家族じゃない他人でも、
誰かが
本当の愛情や思いやり、
人と人として繋がりを持ってくれるか、
そういう実感を持てたか、
それが心の中に「芯」を作り、
困難にも立ち向かえる「がむしゃらさ」を発揮できるかどうかに繋がる
と語られておりました。
この時代の事を
現代の私達は体験してないし、
日常の中からは忘れ去られようとしています。
実際の体験者達があと10年もすれば
ほぼ居なくなる様な時代に来ていると思います。
この戦災孤児の話は
単なる感傷や悲劇としてとらえるだけでは無く、
今の時代の人間にも通じる生き方の見本を
たくさん示してくれていると思いました。
最後の方に出てきた孤児の女の子の事が頭から離れず、
戦災孤児の事が気になり、
この本を手に取りました。
忘れてはいけないことは、
やっぱり戦争は絶対にしてはいけないんだなあ
ということ。
この本に書いてることが結果だと思いますが
夫を失い子供をかかえた未亡人、
親を失い焼け野原に放り出された幼い子供、
体の弱い人や老人、
といった
一番力の弱い人達が犠牲になる。
それは自分や、自分の家族や子供や友達も
全て例外なく巻き込まれて、
一番最悪な状態に叩き落とされる可能性がある。
仮に先勝国でも敗戦国でも、
どちらにも同じ様な境遇になる人達がいる。
国が勝つとか負けるよりも、
普通の人間にとって
戦争というのはそういう状況に巻き込まれる事なんだと改めて思いました。
(今までに何度も見たり聞いたりしてたはずなのに)
そして
そんな極限状態の中で、
今の様な平和な時代に見えにくくなってるもの、
体裁や建前を全て引っ剥がした所にある人間の根本にあるもの、
人として本当に大事な事が、
関係者のインタビューの中で語られていました。
この時代に生きた人は、どんな人間にも苦労があり、
それに対して
とにかくなりふり構わずに生きる事、
ただ生き抜く為に、涙を拭いて、惨めな目にあっても、
挫けずに一歩ずつ歩く事
それを
「がむしゃらに生きる」
という言葉で皆さん表現されてました。
そして今の平和で豊かな時代の日本人に、
忘れられているものだとも。
なんの力もない子供達が
死と隣合わせの世界で、
それでも「がむしゃらに生きた」
その事を今の自分に置き換えた時に
何人の人が
自分はこの時の子供達と同じ位
「がむしゃらに生きてる」
と言えるのだろうか。
形を変えた様々な問題が現代にもありますが、
それを生き抜く為の一つの鍵が、
この「がむしゃらさ」なのかもしれないと思いました。
そしてもう一つ語られていたのは、
そんな風に「がむしゃら」に生きる為には、
「小さいうちに愛情を沢山受けて育つ事」で、
「心の中に芯が出来ている」かどうかが大事
ということでした。
例えば親や家族じゃない他人でも、
誰かが
本当の愛情や思いやり、
人と人として繋がりを持ってくれるか、
そういう実感を持てたか、
それが心の中に「芯」を作り、
困難にも立ち向かえる「がむしゃらさ」を発揮できるかどうかに繋がる
と語られておりました。
この時代の事を
現代の私達は体験してないし、
日常の中からは忘れ去られようとしています。
実際の体験者達があと10年もすれば
ほぼ居なくなる様な時代に来ていると思います。
この戦災孤児の話は
単なる感傷や悲劇としてとらえるだけでは無く、
今の時代の人間にも通じる生き方の見本を
たくさん示してくれていると思いました。
2021年9月21日に日本でレビュー済み
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戦争に関する本は中学生の頃から色々読みましたが戦前戦後の日本で、親を失った子供達の事を読むのは初めてです。今では想像がつかない苦労をして生きてきたのだと、尚更戦争の悲惨さを感じた。自分が数十年早く生まれていたら生き抜く事は出来ないだろうな