スティーブンキングの海外ドラマアンダーザドームを見てふと以前に読んだ、トムゴードンに恋した少女をまた見たくなり探した所見つかり購入‼️とても良い状態で届けて頂いたので良かったです。
購入金額にも満足しています。
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トム・ゴードンに恋した少女 (新潮文庫) 文庫 – 2007/5/29
深い深い森の始まりの地で、9歳の少女トリシアの試合は開始された。家族で来たピクニックが、いつしか迷い込んだ巨大な森でのサバイバルゲームと化していたのだ。離婚した両親。母と喧嘩ばかりの兄。うんざりなはずの彼らがいまは無性に恋しい。迫り来る虫に蛇、絶壁に急流、食料不足。しかも彼女の背後には、人智を越えたなにかが迫る……。少女の絶望的な状況を圧倒的な筆力で描く感動作。
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2007/5/29
- ISBN-104102193588
- ISBN-13978-4102193587
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2007/5/29)
- 発売日 : 2007/5/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 322ページ
- ISBN-10 : 4102193588
- ISBN-13 : 978-4102193587
- Amazon 売れ筋ランキング: - 496,003位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スティーブンキングの中でもショーシャンクの空にと同じくらい好き。
2015年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生きている世界から、死へ続く道にそれてしまうのは、本当にちょっとした些細な行動からなんだ。
油断していると噛みつかれる。
キングの世界は、奇想天外なようで、意外と実世界と隣り合わせな気がします。
9歳のトリシアが一人森を彷徨っていた9日間。
心配している家族の姿、空回りな捜索を続ける捜索隊。ラジオの向こうの世界。
トリシアの目線で森を見せたり、俯瞰の様にトリシアの場所を表したり、
実際戦って辛い思いをしているのが、9歳のトリシアである事が辛辣なまでに描かれている。
トム・ゴードンの幻影や、トリシアの命を狙う森の生き物。
彼女の強さと賢さに感銘しつつ、キングの相変わらずの描写にも感心します。
油断していると噛みつかれる。
キングの世界は、奇想天外なようで、意外と実世界と隣り合わせな気がします。
9歳のトリシアが一人森を彷徨っていた9日間。
心配している家族の姿、空回りな捜索を続ける捜索隊。ラジオの向こうの世界。
トリシアの目線で森を見せたり、俯瞰の様にトリシアの場所を表したり、
実際戦って辛い思いをしているのが、9歳のトリシアである事が辛辣なまでに描かれている。
トム・ゴードンの幻影や、トリシアの命を狙う森の生き物。
彼女の強さと賢さに感銘しつつ、キングの相変わらずの描写にも感心します。
2022年9月23日に日本でレビュー済み
1998年6月、9歳のトリシア・マクファーレンは母親と兄ピートとメイン州南部で暮らしていた。ある日、母親は子どもたちを連れてアパラチア遊歩道にハイキングに向かう。母は1年ほど前に離婚していて、兄のピートはそれ以来、母との折り合いが悪くて常に口喧嘩をしている。ハイキング中も相変わらずで、二人の喧嘩にうんざりしたトリシアは、用を足そうと遊歩道をはずれて森の奥へと入り込んでしまう。済ませた後ですぐに二人に追いつこうとしたが、もはや自分がどこにいるのかわからなくなっていた。森から脱するために少女が頭の中で孤独な対話を続けた相手は、大リーグの名リリーフ投手トム・ゴードンだった……。
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モダン・ホラーの帝王スティーブン・キングの1999年の作品です。キングお得意のおどろおどろしい超常現象が起きる――ということはなく、深林の中で迷子になった幼い少女が、持てるバイティリティを最大限に発揮していくサバイバル劇を描いた小説です。
先の見えない極限状況に置かれたトリシアの頭脳は高速回転を始め、これまでの9年間で周囲の大人たちから聞かされた金言、箴言の数々を思い返していきます。
「いつも思い通りにいったら罰当たり」(父の口癖/28頁)
「辛(つら)いときは幸運を数え上げること」(母の口癖/36頁)
「手遅れでもやらないよりはまし」(パパならそう言っただろう/53頁)
「お嬢ちゃん、いいことを教えよう。ことによると、いやなことはもう起きるだけ起きてしまったのかもしれないよ」(トリシアが自分に言い聞かせる/54頁)
トリシアは危難の中でこうした言葉を噛みしめ直し、そして自分なりに成長の糧としていきます。その姿がとても凛々しく感じられます。
ですが、いつまで立って脱出劇の終わりは見えず、トリシアの心と体は限界まで追い詰められていきます。
「人生はひどく惨めなものなのかもしれないとトリシアには思えた。そして、人生とはたいてい惨めなものなのだ。世間の人々は、そうではないふりをして生き、子どもが怯えたり失望したりしないよう、子どもには嘘を聞かせる。【……】世界には歯があって、油断していると噛みつかれる。いまのトリシアはそのことを知っている」(201頁)
大人になることとは世界や人生の過酷さを悟ること。そんな真実を見つけたトリシアの思いをニヒリズムの現れと捉えることも可能かもしれません。無辜な少女が、世間に対して斜に構えた大人へと変容していく様子が見られ、誰しもが避けては通れない成長に伴う痛みを感じないでもいません。
しかし、トリシアのニヒリズムの先にあるのは絶望感ではありません。
「 “人生はそういうものだから”それが気に入らないなら、番号札を取って出口に並べばいい」
「トリシアは思った――いろんな意味で、いまの自分はピートより大人になった」(ともに201頁)
このように少女の過酷な成長を描く教養小説(ビルドゥングスロマン)として読むことが可能な物語ですが、その一方でこれは特異な信仰告白でもあるように感じられました。というのも、トリシアが「神とは何か」と壮大な質問を父にすると、父は「環境音(サブオーディブル)」だと答える場面が挿入されます。(84頁)
「サブオーディブル」とは、冷蔵庫のスイッチが入ったときやパイプ式暖房機が時折たてる音。意識していないと気づかない、日常生活で出会う背景音のようなもののことです。神とは、何らかの力がそこには働いているけれど、人間の意識にのぼらない何かであり、その意味では背景音だというのです。そしてその何かのおかげで、大多数の人間が死なずに済んでいる。
「その何かは、慈愛にあふれた、すべてお見通しの完璧な神じゃあない。そんな神じゃなく、何らかの力だってことを示してる」(87頁)
私はこのくだりを読んで、サリンジャーの『 フラニーとゾーイー 』に出てくる<神の偏在を感じるにいたる対話>のことを思い返していました。『フラニーとゾーイー』では兄と妹が、『トム・ゴードンに恋した少女』では父と娘が、神がいかに身近で素朴な存在であるかについて対話を進めていきます。その相似性に息をのんだのです。
なかなかあなどれない作品でした。
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モダン・ホラーの帝王スティーブン・キングの1999年の作品です。キングお得意のおどろおどろしい超常現象が起きる――ということはなく、深林の中で迷子になった幼い少女が、持てるバイティリティを最大限に発揮していくサバイバル劇を描いた小説です。
先の見えない極限状況に置かれたトリシアの頭脳は高速回転を始め、これまでの9年間で周囲の大人たちから聞かされた金言、箴言の数々を思い返していきます。
「いつも思い通りにいったら罰当たり」(父の口癖/28頁)
「辛(つら)いときは幸運を数え上げること」(母の口癖/36頁)
「手遅れでもやらないよりはまし」(パパならそう言っただろう/53頁)
「お嬢ちゃん、いいことを教えよう。ことによると、いやなことはもう起きるだけ起きてしまったのかもしれないよ」(トリシアが自分に言い聞かせる/54頁)
トリシアは危難の中でこうした言葉を噛みしめ直し、そして自分なりに成長の糧としていきます。その姿がとても凛々しく感じられます。
ですが、いつまで立って脱出劇の終わりは見えず、トリシアの心と体は限界まで追い詰められていきます。
「人生はひどく惨めなものなのかもしれないとトリシアには思えた。そして、人生とはたいてい惨めなものなのだ。世間の人々は、そうではないふりをして生き、子どもが怯えたり失望したりしないよう、子どもには嘘を聞かせる。【……】世界には歯があって、油断していると噛みつかれる。いまのトリシアはそのことを知っている」(201頁)
大人になることとは世界や人生の過酷さを悟ること。そんな真実を見つけたトリシアの思いをニヒリズムの現れと捉えることも可能かもしれません。無辜な少女が、世間に対して斜に構えた大人へと変容していく様子が見られ、誰しもが避けては通れない成長に伴う痛みを感じないでもいません。
しかし、トリシアのニヒリズムの先にあるのは絶望感ではありません。
「 “人生はそういうものだから”それが気に入らないなら、番号札を取って出口に並べばいい」
「トリシアは思った――いろんな意味で、いまの自分はピートより大人になった」(ともに201頁)
このように少女の過酷な成長を描く教養小説(ビルドゥングスロマン)として読むことが可能な物語ですが、その一方でこれは特異な信仰告白でもあるように感じられました。というのも、トリシアが「神とは何か」と壮大な質問を父にすると、父は「環境音(サブオーディブル)」だと答える場面が挿入されます。(84頁)
「サブオーディブル」とは、冷蔵庫のスイッチが入ったときやパイプ式暖房機が時折たてる音。意識していないと気づかない、日常生活で出会う背景音のようなもののことです。神とは、何らかの力がそこには働いているけれど、人間の意識にのぼらない何かであり、その意味では背景音だというのです。そしてその何かのおかげで、大多数の人間が死なずに済んでいる。
「その何かは、慈愛にあふれた、すべてお見通しの完璧な神じゃあない。そんな神じゃなく、何らかの力だってことを示してる」(87頁)
私はこのくだりを読んで、サリンジャーの『 フラニーとゾーイー 』に出てくる<神の偏在を感じるにいたる対話>のことを思い返していました。『フラニーとゾーイー』では兄と妹が、『トム・ゴードンに恋した少女』では父と娘が、神がいかに身近で素朴な存在であるかについて対話を進めていきます。その相似性に息をのんだのです。
なかなかあなどれない作品でした。
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2007年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スティーヴン・キングというと、ついつい、
「キャリー」のようなエグイ、ホラーを想像してしまいますが、、
この作品は、主人公は小学生の少女ですし、
内容も、家族でキャンプに来て、はぐれてしまい、
森の中でさまよう、というもので、
いわゆる、血みどろや、殺人のようなものは出てきませんので、
その意味では安心して、女性でも、読めます。
一方で、森ではぐれた少女が、あても無く歩き回り、
どうなってしまうのだろう?という、恐怖は、充分に味わえます。
もちろん、とても怖いのです!
でも、キャリーのようなエグサは無いので、
その意味では、心配いらないのです、、、
だから、気持ち悪くならずに恐怖を味わいたい女性などには、
お勧めの作品です!
「キャリー」のようなエグイ、ホラーを想像してしまいますが、、
この作品は、主人公は小学生の少女ですし、
内容も、家族でキャンプに来て、はぐれてしまい、
森の中でさまよう、というもので、
いわゆる、血みどろや、殺人のようなものは出てきませんので、
その意味では安心して、女性でも、読めます。
一方で、森ではぐれた少女が、あても無く歩き回り、
どうなってしまうのだろう?という、恐怖は、充分に味わえます。
もちろん、とても怖いのです!
でも、キャリーのようなエグサは無いので、
その意味では、心配いらないのです、、、
だから、気持ち悪くならずに恐怖を味わいたい女性などには、
お勧めの作品です!
2007年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
六月初めの土曜日、メイン州西部のアパラチア自然遊歩道の道から外れた9歳の少女トリシアが迷子になって、森の奥深くへと入り込んでいく話。虫の群れに襲われたり、飢えと喉の渇きに苦しむトリシアが、必死のサバイバルを繰り広げるってそれだけの話なんだけれど、いつの間にかこの、恐怖に襟首を捕まれながらも決して絶望しない主人公の少女に、強く共感を覚えていました。
最初は不安と怯えから泣くことの多かったトリシアが、孤独なサバイバルの時を過ごすうちに、精神的に次第にタフになっていくところ。リュックサックに入っていたラジオで、ひいきの野球チーム、ボストン・レッドソックスの試合の実況解説に耳を傾け、彼らの戦いぶりに励まされるところ。レッドソックスのリリーフピッチャー、トム・ゴードンの姿をトリシアが心の中に創り出し、彼と対話をしながら、前へ、前へとひたすら歩いていくところ。そうした描写の積み重ねがあるからこそ、終盤の緊迫感とラストの感動が胸に迫ってくるんだろうなあ。
生き生きとした訳文が素晴らしかった! 翻訳の名手、浅倉久志の訳文を彷彿させる、自然で、頭にすっと入ってくる日本語の文章。芯の強い、大人びた少女(サイン入りのレッドソックスの野球帽をかぶり、ジーンズをはいた)の姿が、瞼に浮かぶようでしたね。映画『ペーパー・ムーン』に出てきたテイタム・オニール(9歳の孤児アディを演じてた)をイメージしながら、「ヤー、ベイビー。あきらめんなよ、トリシア」と声援を送りながら、読んでいきましたよ。
読み終えた後味は清々しく、心地よかったです。人差し指を天井に向けて、「やったね!」と、ガッツポーズしたくなりました。
最初は不安と怯えから泣くことの多かったトリシアが、孤独なサバイバルの時を過ごすうちに、精神的に次第にタフになっていくところ。リュックサックに入っていたラジオで、ひいきの野球チーム、ボストン・レッドソックスの試合の実況解説に耳を傾け、彼らの戦いぶりに励まされるところ。レッドソックスのリリーフピッチャー、トム・ゴードンの姿をトリシアが心の中に創り出し、彼と対話をしながら、前へ、前へとひたすら歩いていくところ。そうした描写の積み重ねがあるからこそ、終盤の緊迫感とラストの感動が胸に迫ってくるんだろうなあ。
生き生きとした訳文が素晴らしかった! 翻訳の名手、浅倉久志の訳文を彷彿させる、自然で、頭にすっと入ってくる日本語の文章。芯の強い、大人びた少女(サイン入りのレッドソックスの野球帽をかぶり、ジーンズをはいた)の姿が、瞼に浮かぶようでしたね。映画『ペーパー・ムーン』に出てきたテイタム・オニール(9歳の孤児アディを演じてた)をイメージしながら、「ヤー、ベイビー。あきらめんなよ、トリシア」と声援を送りながら、読んでいきましたよ。
読み終えた後味は清々しく、心地よかったです。人差し指を天井に向けて、「やったね!」と、ガッツポーズしたくなりました。
2007年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「スティーブン・キングのホラー」と呼ぶにはちょっと違う感じもするけれど、いつものキングのホラーとは違う怖さがあるような気がします。
主人公は小学生の女の子。
彼女が迷子になり、森の中でサバイバル体験をする、ただそのストーリーが続いていくだけなのに... ものすごくリアリティがあって、自分も一緒に森の中をさまよっているような気分になってしまいました。
最近のキング作品はちょっとつまらないな〜、なんて思っていたのですが、久々に一気読みして「おもしろかった!」と思えた作品でした。
主人公は小学生の女の子。
彼女が迷子になり、森の中でサバイバル体験をする、ただそのストーリーが続いていくだけなのに... ものすごくリアリティがあって、自分も一緒に森の中をさまよっているような気分になってしまいました。
最近のキング作品はちょっとつまらないな〜、なんて思っていたのですが、久々に一気読みして「おもしろかった!」と思えた作品でした。
2002年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「小さな女の子の冒険物語り」ってのに致命的に弱いので、メロメロに
なりました。これは「ホントは男の子に生まれたかった女の子」だった
自分とオーバーラップするせいでしょう。心の中は人一倍、
女の子らしいパトリシアの気持ちを解ってくれるボーイフレンドが
早く現れるといいね。
なりました。これは「ホントは男の子に生まれたかった女の子」だった
自分とオーバーラップするせいでしょう。心の中は人一倍、
女の子らしいパトリシアの気持ちを解ってくれるボーイフレンドが
早く現れるといいね。