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あのころの未来―星新一の預言 (新潮文庫) 文庫 – 2005/8/28

3.5 5つ星のうち3.5 19個の評価

ネット社会、クローン技術、臓器移植、生殖医療……現実に進行しているテクノロジーの諸問題。星新一のショートショートには、それらを予言するようなことが描き出されていた。ユートピアか、それとも悪夢なのか――。ひとと科学の関係を問い続ける著者が、星新一作品を読み解き、立ち止まって考える、科学と僕らのこれから。星新一の思想を知り人類の未来への想いを伝えるエッセイ。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2005/8/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/8/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 340ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101482225
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101482224
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 19個の評価

著者について

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最相 葉月
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1963年、東京生まれの神戸育ち。関西学院大学法学部卒。科学技術と人間の関係性、スポーツ、近年は精神医療、カウンセリングをテーマに取材。

97年『絶対音感』で小学館ノンフィクション大賞。2007年『星新一 一〇〇一話をつくった人』で大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、日本SF大賞、08年同書で日本推理作家協会賞、星雲賞。

ほかのノンフィクションに『青いバラ』『セラピスト』『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』『れるられる』『証し 日本のキリスト者』『中井久夫 人と仕事』など、エッセイ集に『なんといふ空』『最相葉月 仕事の手帳』『辛口サイショーの人生案内』『辛口サイショーの人生案内DX』『母の最終講義』、児童書に『調べてみよう、書いてみよう』、共著に『心のケア 阪神・淡路大震災から東北へ』『胎児のはなし』など。

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
19グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2003年7月29日に日本でレビュー済み
「ボッコちゃã‚"」などに代表される星æ-°ä¸€ã®ä½œå"ã¯èª°ã-も一度くらい読ã‚"だã"とがあると思う。
星の作å"ãŒï¼'ï¼'ä¸-ç'€ã«ãªã£ãŸä»Šèª­ã¿è¿"ã-ても色あせない驚きとともに、彼がミライにç"Ÿãã‚‹ç§ãŸã¡ã«è¨-ã-た(あるいは警å'Šã-た)かったメッセージã‚'、å½"代一流のノンフィクション作家、最相è'‰æœˆãŒæ˜Ÿã®ä½œå"ã‚'読み解きながら伝えている。
そã-てまた、筆è€...の最相は進みすぎた感のある現在のバイオテクノロジーに対ã-て警å'Šã‚'発ã-ているのだが、いささか感æƒ...がå...ˆè¡Œã-ていて説å¾-力に欠ã'る部分もあるのではないかと思う。
私はやはり、理è«-に立って成り立っているç§'学に対ã-てのアンチテーゼは理è«-的なè«-で提示すべきなのだと思うのだ。
週刊誌に連載されていた成り立ちから、一つの章はすっきりとまとまっており、ã!¨ã¦ã‚‚読みやすい。
エッセイ集と思えばなかなかおもã-ろい本である。題名もすてきだã-。(あとがきでSMAPの歌から採ったã"とã‚'ばらã-ているが。)
ã"の本ã‚'読み終えたら、
ã"どもの頃読ã‚"だ、星æ-°ä¸€ã®æœ¬ã‚'再び
é-‹ããŸããªã‚‹ã"とはé-"違いないだろう。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星新一のショートショートを現在的に読み直した本とも
言えるのかもしれない。
 星新一がかつて描いた未来、そこからすれば、「あのころの未来」
という訳だ。
 現在的にみて、星の描いた未来とは、現在に当てはまるものも多い。
そして、それは現在の科学文明を風刺・揶揄している。
その科学的な思考に裏打ちされた予測は、妥当するものも多い。筆者は、「長く生きること」ということそのものを否定している。
人間の寿命は自然に決まっている。
それを無理やり伸ばすことに意義を見出していない。
 「いつのどの社会にも妥当するSFを目指した星新一」
その意義は大きい。しかし、その限界もまたある。
社会的側面での考察が基本的に欠如している。つまり、「資本主義社会に於ける」という限定性が欠如している。
「資本の論理」がまた、「長く生きたい」という願望をも商品化するのだ
ということ。筆者がこの本を書こうと思い立った直接のきっかけである、星新一の
「最後の地球人」、そこでは、
「宇宙に生まれ、宇宙に還ることの永遠を知れば、誰が死をおそれることが
あるだろう」
 エンゲルスの「自然弁証法」序文
「我々は確信する。物質はどんなに変転しても永久に物質であり続け、その属性
のどの一つも失われることはありえず、またそれ故に物質は、それが地球上で
その最高の精華、思考する精神を再び絶滅してしまうであろうその同じ鉄の必然
性をもって、この思考する精神をいずれかの場所、いずれかの時に再び生み出す
に違いないことを。」
 「僕らは星のかけら」でも感じたのだが、唯物論的な輪廻転生を感じる。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月2日に日本でレビュー済み
 大物漫画家の物故後、残された出版社やプロダクションが遺産であるキャラクターを古びさせまいとあの手この手なのを見ていて思う。「大変だなあ」と。しかし、どのような場合でも忘れてならないのは、漫画家の残した遺産への理解と愛情であろう。

 さて、本作。副題に「星新一の預言」とあることからも判るように(何故「予言」ではないのだろう)時事風俗を扱わなかった作家、星新一のショートショートを現代の時事風俗と結びつけて論考し、「星は未来を予言していた」的な結論で結ぶエッセイ集である。例えば「声の網」はネットの先取りである、とか。

 しかしながら惜しむらくは、著者の「私の言いたいこと」があまりにも全面に出過ぎ、引用されたショートショートとエッセイの内容の乖離が激し過ぎる点である。明らかなこじつけ、テーマの誤読(私見だが、「最低十人に転送してください」など、まさしく採り上げられたショートショートの中で星新一が皮肉った人々の心性に、作者自身が陥ってしまっているように思う)が多々見られる。中には、「あれ、そのテーマなら星新一の作品の中でもそれじゃなく、『○○』を採り上げた方が……」と思われるエッセイもあったのだが、あとがきで作者が星新一の作品に関して、中学時代に読んで以降、最近に至るまで全く読み返しておらず、内容もすっかり忘れていたこと、本書の元となった連載も、作品を読み返しながら続けたことを邪気なげに告白しているのを見て、全身の血液が猛烈な勢いで逆流するかのような衝撃を覚えた。

 星新一が好きならば、読まない方がいい。好きな作品がこんな形で踏み台にされているのを、喜ぶファンはいないであろうから。
41人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年3月5日に日本でレビュー済み
ネット社会、臓器移植、ロボット工学、医療関係、さまざまなテーマを
取り上げている星新一のショートショート。書かれてからかなりの年数が
たっているが、そのどれもが色あせることなく、今も新鮮な驚きと感動を
持って読むことができるのには本当に驚かされる。その中には、まさに
未来を予言したといっても過言ではないものがある。それは単なる想像の
産物ではない。膨大な知識量がある星新一だからこそ書くことのできた
ものだ。ほかの人には決してマネできないだろう。科学のめざましい発展は
続いている。今の世の中を見たら、彼は何を感じ何を思うだろうか?また、
これから先の未来をどんなふうに描いただろう?この作品を読みながら、
そんなことを考えずにはいられなかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先ず、書名と内容に大きな隔たりがあり驚いてしまう。
星氏は未来を希望を込めて明るいものと想像し、その中で
エンターテインメント性を持たせるために未来の技術やデバイスを
悪用する未来人を登場させていると思うのだが、
最相さんの話はとにかく暗い方、暗い方へ突き進む。
読み進むうちにうんざりしてしまう。

未来はただ明るいだけであるはずは無いが、ウイットに富む星氏の
小説の考察であるなら、そこに孕む暗黒面についてももう少し面白おかしく
話を膨らませて欲しい。作者は本当に星氏の小説を楽しんだのか。
星氏の小説を利用して、自身の得意分野の取材で得た知識や持論を
これでもかと押し付けてくる。さすがに最相さんも少しまずさを
感じるのだろうか、その免罪符としての星夫人との対談。
星新一氏も草葉の陰で苦笑しているのではないだろうか。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月4日に日本でレビュー済み
星新一の作品は古びない。現代社会への警鐘になりうる作品も数多いのだ。筆者は毎回、星の作品のあらましを紹介しながら、そこから「今、目の前にある問題」に関する持論を発展させ、展開させていく。臓器移植問題、クローン問題、バイオテクノロジー、政治、戦争etc.本書はなかなか先へ読み進めていくことができなかった。立ち止まって考えさせられてしまう箇所が多いからだ。あるいは内省する時間が増えていく。筆者は結論をポンと放り出すのではなく、含みを持たせた文章を最後にさりげなく置く。デジタル的に0か1かで是非を問えるほど、世界が牧歌的に単純ではなく複雑化してしまっているからだろう。小学生時代に親しんだ星のショートショートを改めて読み直すきっかけを作ってくれる一冊でもある。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年5月16日に日本でレビュー済み
1970年代に、21世紀ブームがあった。あのころの未来は、光に満ちていた。そんな中で星新一という作家は、文明の発達に疑問を投げかける作品を書き続けていた。この本は、今のクローン技術や携帯電話、その他、文明の発達に伴って起きた問題を、星新一がいかに的確に予言していたか、確認したもの。これを読むと、星新一の本も読み返したくなる読書増進剤でもある。お勧め。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年1月9日に日本でレビュー済み
このエッセーが書かれてからさらに10年以上の月日が過ぎているわけで、
当時の科学技術に対する筆者のコメントと、現在の状況を思い
いろいろと考えさせられました。
一方月日を経ても再読に耐える星新一のショートショートに感心しつつ、
久し振りに星新一を読み直し中。