男の子なら一度は「忍者」に憧れ、ワクワク心をときめかせたもの。
そんな忍者を題材に過去出版された物語を５話収録した傑作集「忍者だもの」。
速く走り、高く跳び、空を飛び、隠れ、消え、忍術を使う。
そんな格好いい忍者だけど、実は苦悩と悲しみに満ち溢れている。
生まれ育った過去も、生きてきた時間さえも・・・。
そして死して尚存在が明かされない。
そんな悲しい忍者の物語もあれば、
忍者のくせに仲間の練習を馬鹿にする忍者もいたり。
この本の５話はそれぞれ著者が違うために、
忍者に対する色々な捉え方を感じる事ができなかなか面白かった。
中井貴一主演映画の「梟の城」が好きな方なら一度読んで見ることをお薦めします。
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