古本購入! カバーがありませんでした。古本の購入をお考えの方は、私の様にコンディションの欄を読まない愚か者は気を付けて下さい。
70才になっても勉強になりました。
二冊目。なぜ? 本の内容は私は好きです。読みながら頭に入れたい所に赤鉛筆で線を引くため、再度読みたい時は改めて買い直しています。 大好きな鎌倉が舞台です。、足が丈夫な頃は随分歩き回りましたので、記憶と、舞台を重ね合わせて読みます。 関西の方もきっと知りえる場所があると思います。 女の哀れさと決断力が身につまされる内容です。 この歳になってもせつないですね。

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残りの雪 (新潮文庫) 文庫 – 1980/7/29
立原 正秋
(著)
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夫に去られた里子と、骨董の目利き坂西の道ならぬ恋のゆくえは? 古都鎌倉の四季の移ろいの中に、男女の宿命的な愛を描く長編。
- 本の長さ630ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1980/7/29
- ISBN-104101095108
- ISBN-13978-4101095103
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1980/7/29)
- 発売日 : 1980/7/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 630ページ
- ISBN-10 : 4101095108
- ISBN-13 : 978-4101095103
- Amazon 売れ筋ランキング: - 526,391位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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5つのうち3.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2021年7月18日に日本でレビュー済みAmazonで購入(日経)新聞連載のエロ小説ってジャンルが昔からあったのだなあと知る。この本の主人公の女性、セックスでオーガズムを迎えることにしか興味がないように見える。ほとんどセックスの虜。そういう部分もあるかもしれないけど、それって「美しい」ことなのかなあ。そして主人公の男性は、いまだったらLINEで「おじさん構文」連発してそうなイメージ。
- 2017年9月7日に日本でレビュー済みAmazonで購入古い都、静寂の奈良を舞台にしたこの作品は、作者の思い入れの深さが、はしはしに描写されるお寺や仏像、僧侶との会話を通して伝わってくる。
特に秋篠寺の伎芸天にまつわる思いは、主人公二人の来し方と行く末を暗示している如く、華麗な筆力で描かれ心の微妙な変化を境内の苔庭と共に、二人の心の葛藤を微妙な表現で心に訴えてくる。具体的な表現はないが、ふたりの睦事の愛の深さや燃え盛る感情を想像する楽しみもある。また、幅広知識の中でも作者の得意とする古に創られた陶磁器に関する見識は、実に感服!!の一言に尽きる。
- 2005年4月13日に日本でレビュー済みAmazonで購入もう10年にもなろうか、その頃つき合っていた「愛しい人」から、この
「立原正秋」を教えられた。勧められたのは『辻が花』だった。
探せどなかなか見つからない。それが近時、短編集の中で入手できた。
あの人が勧めるだけに、それは良い本だった。読後すぐに彼の本を探し
て手にしたのが、この『残りの雪』だった。これもまた素晴らしい。
文末の解説で、この本は昭和48年に日経新聞に連載され、好評を博した
ことを知った。不覚にも、このことは知らなかった。
無理もない、その頃は社会人になってまだ5年、28の青二才だった。
今や立原氏の世界をさ迷い、理解できる歳になったことを感謝したい。
いま同じ日経紙で、W氏の『愛の流刑地』が評判というが、この立原本
の前ではまったく勝負にならない。あのW氏とは品格が違う。
本書が持つ、①「奥行きの広がり」、②「構成の妙」(解説文も絶妙。
2組のペアに描き出される対極軸の妙味などは、読後この解説文を読め
ば分かろう)、そして③「賢い女はかくあるものか」といった驚きと同
調など…、実に学ぶものは多い。(なべて、賢い女は美しい)
「四季の移ろいを丹念に描く中にあって、決して移ろわない里子と紙屋
の信頼と情」に、場面においては、涙さえ落としてしまう。
読む過程で「長い人生のどこかで、こんな素敵な出会いにめぐり合いた
い」とまだまだ願いつつ、男女の仲は、「素敵であればある」ほど、そ
れはまた「厳しさを伴う」のだと、素直にうなずいてしまう。
そんな“本当の大人にしかわからない”、実に良い本である。
50代以上で、「自分は大人である」と思える方よ、読んでみてください。
- 2016年10月31日に日本でレビュー済み思ったよりきれいでした。ブックオフでもなかなか見つからなかったので、良かったです。
- 2010年5月22日に日本でレビュー済みこの作品の文学的印象は別の方がいろいろ書いておられるので、
女性の生き方という視点からちょっと拙い感想を・・
これはいまから35年ほど前の小説、全共闘時代のころの話で、東大紛争などが小説にも出てきますが、
そのころの女性の生き方や価値観がレトロっぽく面白いです。
「嫁ぐ」「嫁にやる」「父の許しをえて、二年間だけ働いた」・・
もういまでは耳にすることもほとんどなくなった死語や、生活スタイルの羅列に時の流れと女性のステイタスの変化を痛感します。
また既婚男性が当然のように愛人を囲っていたり、それがみな老年男性が中年女性を、中年男性が若い女性を、
といつも極端に女性のほうが若く、また、この作品でヒロインの女性が相手の男性につげず、ひっそりと、彼に迷惑をかけるからと「堕胎」したり、
恋愛といえども、端々に男性中心の都合主義が見え隠れして、そういう時代もあったのだなあ、と感慨にふけっています。
またもう一つ言いたいのは、立原氏の小説のヒロインはいつもそうなのですが、あれは男性の視点から見た女性の情欲のとらえ方だと思うのです。
悪いですが、あんなに女性はセックスが好きではありません。あしからず・・
- 2005年8月14日に日本でレビュー済み京都への旅行や箱根の宿の日帰り利用など不倫の遊び方のお手本になるような小説。実際、手本になってきたのかもしれない。越後湯沢の雪以外なにもない温泉に籠もった日々を絵巻物、と形容するのが感慨深いものがあった。不倫が多くなってしまう成人の恋愛を扱うと、どうしてもそういうものがふさわしくなる。「犬を連れた奥さん」もこおろぎの声だけがする無声映画にするのがふさわしく思えたこともあった。
さて本筋とは違うのかもしれないがこの小説でもっとも感銘深かったのは中絶の手術を受けた主人公が寿司一折とケーキ3つとお茶100グラムを買って帰るところだ。なんとなくこの3品以外にふさわしいものはないほど似つかわしいし、これほど細かく指定されているというのは作者も供養などの意味をもたせているはずだ。これを買った帰り道の乾いた感じが伝わってくる。お腹が空いているので寿司はおいしかった、とされている。傷ついたことと疲れが伝わってくる。立原正秋についてはよく知らないのだが食通として知られた人のようだ。なるほどというところ。ほかに食べ物に薀蓄を傾けたシーンも多かったが、ここが一番よくできていると思う。しかし何よりその前に、大人同士なのだから避妊したらいいのにと思うのだが。昭和40年代末だったら現代と避妊知識方法にも差があるのだろうか?
ところで主人公の相手は友だちの元カレという設定である。しかもその友だちを介して知り合っている。そして怒った友だちは悪者になっている。現代では主人公はこの点で特に女性からおそらく共感を得にくいと思う。昔は女同士の関係というものがこの程度に認識されていたという歴史資料としての意味すらあるが、これほど女性の心の動きをよく知っている人なのに、もう少し別な設定はなかったのだろうか。
- 2004年1月31日に日本でレビュー済み幼い頃からの本好きは、やがて早熟な思春期に突入。立原作品の
「恋」に触れるたび、恋する人とはこのように美しきものかと、
己の身姿を鏡に映し冷静になるでもなく一人トキメイテいたのでした。
あれから数十年の歳月が過ぎ、この作品を読みふける休日、
日本とはこの様に美しき国であったかと思い巡らし旅立ちの
誘惑にかられるのです。まるで上質な日本画を描くようにつづられた
美しい作品ではないでしょうか。落ち着いて読むことの出来る
激しい恋愛物語です。