「博士も知らないニッポンのウラ 国際暗黒プロデューサー伝説」を視て筆者に興味を持ち購入。
筆者は自身の生き方を、「虚人」という造語で括っている。そしてこれが意外と(?)成功しているように思われる。いくぶん月並みになってしまうけれど、「虚人」とは要するに「あらゆる固定観念にとらわれることなく本質を見抜く」生き方なのだろう。
ただ、筆者の「虚人」としての類稀なる才能は、異常に深いところまでその疑いの姿勢を取り、そしてそれを実行できる点だと思う。「世の中はすべてフィクション」と悟りながら、「ロマンを持って」生き、「非常識には非常識を」ぶつけながら興行の手配や資金調達に駆けずり回るのである。
そして、本書が面白いのは、そのような圧倒的な観察力を持った筆者が、自身や虚業という世界で出会った人物を深く分析できているからだと思う。神彰が筆者に与えた「気づき」やPL教団の御木徳近師のスケールの大きさの話などは大変興味深かった。また、第7章の「知識人は香具師である」の節は大変痛快だった。
ただ、筆者のマクロ経済や日本社会に対する言及は、居酒屋談義のようなものに留まっている。というかそもそも、社会のシステムやサラリーマンの人生のあり方などには、筆者自身の興味が無いのではないかと思う(笑)
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虚人のすすめ ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書) 新書 – 2009/10/16
康 芳夫
(著)
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購入オプションとあわせ買い
虚人とは、断崖絶壁を野原のように歩く人
「ノールールの時代を生き抜くために、“非常識な力”を鍛える。希代の「虚人」の生き方から学ぶ、全脳活性化の方法」
茂木健一郎氏推薦!
世界的な不況、どうにも是正しようのない格差社会。老舗が傾き、名門企業が沈んで行く。あたりまえと思っていた世界が根底から揺らいでいる今、常識、肩書など何の役にも立たないのだ。「実」と思っていた世界がことごとく「虚」に転じる中、興行というノールールの世界で、大物を口説き、あまたの問題イベントを仕掛けてきた著者の人生から学ぶものは多い。本書には現代の無秩序を軽やかに生き抜くための虚人の哲学がある。
[著者情報]
康 芳夫(こう よしお)
一九三七年、東京西神田に駐日中国大使の侍医であった中国人の父と日本人母の次男として生まれる。東京大学卒業。イベントプロデューサー。在学中から大物ジャズプレイヤーの呼び屋として活躍。モハメド・アリ招聘からネッシー、オリバー君など珍奇でセンセーショナルなイベントを仕掛け世を騒がせてきた鬼才である。また、出版では戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』をプロデュース。著書に『虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝』(学研)などがある。
「ノールールの時代を生き抜くために、“非常識な力”を鍛える。希代の「虚人」の生き方から学ぶ、全脳活性化の方法」
茂木健一郎氏推薦!
世界的な不況、どうにも是正しようのない格差社会。老舗が傾き、名門企業が沈んで行く。あたりまえと思っていた世界が根底から揺らいでいる今、常識、肩書など何の役にも立たないのだ。「実」と思っていた世界がことごとく「虚」に転じる中、興行というノールールの世界で、大物を口説き、あまたの問題イベントを仕掛けてきた著者の人生から学ぶものは多い。本書には現代の無秩序を軽やかに生き抜くための虚人の哲学がある。
[著者情報]
康 芳夫(こう よしお)
一九三七年、東京西神田に駐日中国大使の侍医であった中国人の父と日本人母の次男として生まれる。東京大学卒業。イベントプロデューサー。在学中から大物ジャズプレイヤーの呼び屋として活躍。モハメド・アリ招聘からネッシー、オリバー君など珍奇でセンセーショナルなイベントを仕掛け世を騒がせてきた鬼才である。また、出版では戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』をプロデュース。著書に『虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝』(学研)などがある。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2009/10/16
- 寸法10.6 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104087205134
- ISBN-13978-4087205138
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2009/10/16)
- 発売日 : 2009/10/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4087205134
- ISBN-13 : 978-4087205138
- 寸法 : 10.6 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 400,617位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年11月7日に日本でレビュー済み
プロモーターとしての著者の辣腕ぶりに関する自慢話がそろそろハナにつきはじめる頃(笑)に
開陳される著者の人生哲学がちょっと小気味よいです。
「虚人」って。。。××業界とか特定のフレームにはまらない自由人。
・・というと何もしてないみたいなので、もっと言えば何でもやれるパワーを持ってる人、
・・なニュアンスでしょうか、著者が言う「虚人」は。
いまはノールールの混沌社会。常識を重んじ知識を積み上げて成し得ることには自ずと限界がある。
酔狂でアクロバティックな思考が必要、、、と、ステレオタイプな人生論を著者本人が真っ向批判する
割にはこうして要約してみると著者の言もどこかで聞いたような「人生論」。なのに、それを感じさせず、
「人生は退屈しのぎ」と言い切るのが空虚な厭世のポーズには思えないところが稀代のエンタテイナーたる筆者の真骨頂か。
日本・戦後の繁栄で物質的には満たされても内面が空疎であるパラドックスを消失させるためには、資本主義と
「距離をとること」。近すぎても遠すぎても駄目。
わかったようなわかんないような・・・なんか丸め込まれたような読後感ですが個人的には嫌いじゃないです。
自慢話がハナについても最後まで読みましょう!
開陳される著者の人生哲学がちょっと小気味よいです。
「虚人」って。。。××業界とか特定のフレームにはまらない自由人。
・・というと何もしてないみたいなので、もっと言えば何でもやれるパワーを持ってる人、
・・なニュアンスでしょうか、著者が言う「虚人」は。
いまはノールールの混沌社会。常識を重んじ知識を積み上げて成し得ることには自ずと限界がある。
酔狂でアクロバティックな思考が必要、、、と、ステレオタイプな人生論を著者本人が真っ向批判する
割にはこうして要約してみると著者の言もどこかで聞いたような「人生論」。なのに、それを感じさせず、
「人生は退屈しのぎ」と言い切るのが空虚な厭世のポーズには思えないところが稀代のエンタテイナーたる筆者の真骨頂か。
日本・戦後の繁栄で物質的には満たされても内面が空疎であるパラドックスを消失させるためには、資本主義と
「距離をとること」。近すぎても遠すぎても駄目。
わかったようなわかんないような・・・なんか丸め込まれたような読後感ですが個人的には嫌いじゃないです。
自慢話がハナについても最後まで読みましょう!
2015年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう本を書く人で多いのは、ブログでもそうだが妙に自分の過去を書きたがる。
如何にすごいかということを。
それから他の成功者を引き合いに出して説明しようとする。
そういう縛られた手法自体がもう古くさく既に過去のやり方。
それのどこが虚人なの?
最近じゃその方法はもう古すぎるよ。
如何にすごいかということを。
それから他の成功者を引き合いに出して説明しようとする。
そういう縛られた手法自体がもう古くさく既に過去のやり方。
それのどこが虚人なの?
最近じゃその方法はもう古すぎるよ。
2009年10月17日に日本でレビュー済み
「暗黒プロデューサー」として、あらゆる業界で活躍されている康芳夫氏が現代人に送るメッセージ。無秩序で予測不可能な現代社会においては、現実をフィクションのように捉えてそれに縛られない「虚人」としての生き方が有効であると説く。氏自身、かつてモハメド・アリ対アントニオ猪木の試合のプロモーションやネッシー捜索隊の組織など、あらゆる常識を打ち破ってきた人物である。その体験談・実例を交えながら、読者に時代を生き抜くヒントを提言していく。
本書では、成功のためのスキルアップを目的としたいわゆる「ビジネス系ベストセラー」を常識のフレームにとらわれた安直な人生論と切り捨て、そもそもそういった本が前提としている常識自体が制度疲労を起こし、崩れつつあるとする。そういった意味では、いわゆる「成功本」に疑問を抱いた経験のある人には特にお勧めの書である。
本書では、成功のためのスキルアップを目的としたいわゆる「ビジネス系ベストセラー」を常識のフレームにとらわれた安直な人生論と切り捨て、そもそもそういった本が前提としている常識自体が制度疲労を起こし、崩れつつあるとする。そういった意味では、いわゆる「成功本」に疑問を抱いた経験のある人には特にお勧めの書である。
2009年10月24日に日本でレビュー済み
「日本男児よ!大志を抱け。権力、権威にこびへつらうより、夢を持ってへこたれない精神で困難な時代を生き抜け。」と康芳夫さんからの熱いメッセージが伝わる一冊。