太宰は比較的字が綺麗なので読みやすかったし、消された文字を注釈に載せてくれているので太宰の試行錯誤が伺えて面白かった。
草案についても解説があり非常に興味深かった。
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直筆で読む「人間失格」 (集英社新書 ビジュアル版 11V) 新書 – 2008/11/14
太宰 治
(著)
初公開原稿! 『人間失格』が直筆で読める!
話題作『直筆で読む「坊っちやん」』を生んだ「直読」シリーズの第2弾登場!! 和綴じ4分冊で保管されていた直筆原稿を、今回初めて糸を外し撮影に成功。原稿用紙全体を閲覧でき、興味が尽きない。
話題作『直筆で読む「坊っちやん」』を生んだ「直読」シリーズの第2弾登場!! 和綴じ4分冊で保管されていた直筆原稿を、今回初めて糸を外し撮影に成功。原稿用紙全体を閲覧でき、興味が尽きない。
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2008/11/14
- ISBN-104087204685
- ISBN-13978-4087204681
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商品の説明
著者について
太宰 治(だざい おさむ)
一九〇九(明治四十二)年生まれ。昭和期の小説家。本名・津島修治。青森県の大地主の六男。東京帝国大学仏文科中退。在学中、左翼運動に関わるが脱落。また学生時代、心中事件を起こし生家と絶縁。井伏鱒二に師事。「富嶽百景」「女生徒」「走れメロス」など多くの短編を発表し小説家としての地歩を築く。戦後は「斜陽」(昭和二十二年)で流行作家になったが、すでに過度の飲酒で健康を害しており、昭和二十三年「人間失格」を完成させ、その一ケ月後玉川上水で入水自殺。享年三十九。
安藤 宏(あんどう ひろし)
一九五八年東京都生まれ。東京大学文学部を卒業。上智大学に七年間勤務したあと、一九九七年より東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専門は日本の近代文学。『太宰治全集』第十三巻「草稿」(筑摩書房 一九九九年)では、「人間失格」他の直筆原稿・草稿の校訂を担当した。主な著書に『自意識の昭和文学―現象としての「私」』(至文堂 一九九四年)『太宰治 弱さを演じるということ』(ちくま新書)『日本の小説一〇一』(新書館)他
一九〇九(明治四十二)年生まれ。昭和期の小説家。本名・津島修治。青森県の大地主の六男。東京帝国大学仏文科中退。在学中、左翼運動に関わるが脱落。また学生時代、心中事件を起こし生家と絶縁。井伏鱒二に師事。「富嶽百景」「女生徒」「走れメロス」など多くの短編を発表し小説家としての地歩を築く。戦後は「斜陽」(昭和二十二年)で流行作家になったが、すでに過度の飲酒で健康を害しており、昭和二十三年「人間失格」を完成させ、その一ケ月後玉川上水で入水自殺。享年三十九。
安藤 宏(あんどう ひろし)
一九五八年東京都生まれ。東京大学文学部を卒業。上智大学に七年間勤務したあと、一九九七年より東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専門は日本の近代文学。『太宰治全集』第十三巻「草稿」(筑摩書房 一九九九年)では、「人間失格」他の直筆原稿・草稿の校訂を担当した。主な著書に『自意識の昭和文学―現象としての「私」』(至文堂 一九九四年)『太宰治 弱さを演じるということ』(ちくま新書)『日本の小説一〇一』(新書館)他
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2008/11/14)
- 発売日 : 2008/11/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 464ページ
- ISBN-10 : 4087204685
- ISBN-13 : 978-4087204681
- Amazon 売れ筋ランキング: - 581,852位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。
在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそも、私たちが読んでいる「文学」は、全て活字で「印刷」されてしまった「加工物」である、ということを考えさせられました。
ここにある200字ペラ原稿用紙400枚の「原稿」は、太宰の「肉声」です。
リズム、端正な文字(その小説のイメージと違って、とても読み易い文字で驚きました。漱石はちょっと達筆すぎて読めませんでした…)は、活字で読むのとは違うものを伝えてくれます。
電子書籍の時代にないもの、それは「肉声」であり、「手書き」で創り出すことの重要性ではないでしょうか。
「直筆で読む」シリーズ、電子書籍などでもどんどんと読めるようになることを希望します。
ここにある200字ペラ原稿用紙400枚の「原稿」は、太宰の「肉声」です。
リズム、端正な文字(その小説のイメージと違って、とても読み易い文字で驚きました。漱石はちょっと達筆すぎて読めませんでした…)は、活字で読むのとは違うものを伝えてくれます。
電子書籍の時代にないもの、それは「肉声」であり、「手書き」で創り出すことの重要性ではないでしょうか。
「直筆で読む」シリーズ、電子書籍などでもどんどんと読めるようになることを希望します。
2014年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
できれば賢治の作品をお願いします。
銀鉄とかグスコーブドリかなぁ・・・
龍之介でもいいなぁ・・・
まずダメだと思いますが、南吉や未明も。
作品のチョイスが問題。
銀鉄とかグスコーブドリかなぁ・・・
龍之介でもいいなぁ・・・
まずダメだと思いますが、南吉や未明も。
作品のチョイスが問題。
2009年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品をはじめて読んだのは中学生の時でした。夏休みか何かの宿題で読書感想文を書くために、名作に挑戦したのはよかったのですが、その内容にはものすごい衝撃を受けてしまって……。おそらく私の人生において、あれほどの衝撃を持って迫ってきた小説には、後にも先にも出会っていません
自分を評価できないというか、存在価値をなかなか見いだせずにいる自分は、あの当時から私の中に潜んでいました。そんな私が、この作品と見事に共鳴してしまい、読み終わる頃には恐ろしくなってしまった記憶が私の脳裏に焼き付いてしまい、未だに私の頭から離れようとしません。
もちろん読書感想文はきちんと書いて提出し、国語の先生にはそれなりの評価をしてもらい、「大きくなってからまた読んでみるとおもしろい」みたいな言葉を頂いたのですが、あれから今まで、もう一度『人間失格』のページをめくることはありませんでした。
(以上、「ブログ版・雌狐との闘い ★もっと自分の人生に正面から向き合わないと……。」から抜粋)
本書は、私にとって、所持するだけで価値のある本だと思い、このたび購入することに決めました。実際にどの程度ページをめくるかは分かりませんが、大切に扱っていくつもりです。
自分を評価できないというか、存在価値をなかなか見いだせずにいる自分は、あの当時から私の中に潜んでいました。そんな私が、この作品と見事に共鳴してしまい、読み終わる頃には恐ろしくなってしまった記憶が私の脳裏に焼き付いてしまい、未だに私の頭から離れようとしません。
もちろん読書感想文はきちんと書いて提出し、国語の先生にはそれなりの評価をしてもらい、「大きくなってからまた読んでみるとおもしろい」みたいな言葉を頂いたのですが、あれから今まで、もう一度『人間失格』のページをめくることはありませんでした。
(以上、「ブログ版・雌狐との闘い ★もっと自分の人生に正面から向き合わないと……。」から抜粋)
本書は、私にとって、所持するだけで価値のある本だと思い、このたび購入することに決めました。実際にどの程度ページをめくるかは分かりませんが、大切に扱っていくつもりです。
2008年11月17日に日本でレビュー済み
同じ、「直筆で読む」の夏目漱石の「坊ちゃん」は全然読めませんでした。
文字が達筆すぎるというのか、現代人が簡単に読み進めることができる文字ではなかったんですね、漱石の直筆は。
しかし、太宰の直筆は現代人でも十分に読むことができます。
旧かな、旧字も出てきますが、読み進めることができる範疇でした。
明治時代の漱石と、昭和の太宰・・・時代の違いを感じました。
太宰の直筆は、読んでいるこちらをドキドキとさせます。
活字よりもリアルに作者の息吹が伝わってきて、高校生の頃、自分の人生がよくわからなくなって太宰に惹かれていた頃を思い出しました。
肉筆が、「この文章は、自分に呼びかるために書かれている」・・・そんな錯覚を覚えさせるからです。
読者の内面を写し出す太宰治という作家は、肉筆で読むということに適した作家なのでしょう。
(ただ、かなり読みやすい文字なので、本当の太宰という人は、高校生の頃の私が想像していたような無茶苦茶な人ではなく、理性的なところもある人であったろうとも思いましたが。)
できることなら、太宰の他の作品も肉筆で読んでみたくなりました。
文字が達筆すぎるというのか、現代人が簡単に読み進めることができる文字ではなかったんですね、漱石の直筆は。
しかし、太宰の直筆は現代人でも十分に読むことができます。
旧かな、旧字も出てきますが、読み進めることができる範疇でした。
明治時代の漱石と、昭和の太宰・・・時代の違いを感じました。
太宰の直筆は、読んでいるこちらをドキドキとさせます。
活字よりもリアルに作者の息吹が伝わってきて、高校生の頃、自分の人生がよくわからなくなって太宰に惹かれていた頃を思い出しました。
肉筆が、「この文章は、自分に呼びかるために書かれている」・・・そんな錯覚を覚えさせるからです。
読者の内面を写し出す太宰治という作家は、肉筆で読むということに適した作家なのでしょう。
(ただ、かなり読みやすい文字なので、本当の太宰という人は、高校生の頃の私が想像していたような無茶苦茶な人ではなく、理性的なところもある人であったろうとも思いましたが。)
できることなら、太宰の他の作品も肉筆で読んでみたくなりました。