前の「アイルランド賛美者」の方、「お粗末な文章、歴史への無理解、深みのない考察、見かけ倒しの社会批判」と書かれているけど、同感です。
その一例が、p.32「テレビという最強の侵略者から物語を守る存在として、プロの語り部が生まれた」というところ。
本当ですか?テレビができる遥か以前から、その伝統はアイルランドに根付いていたのではないのですか?
その他、例を挙げればきりがありません。
読むのが辛くなりました。
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アイルランド民話紀行 ―語り継がれる妖精たち (集英社新書) 新書 – 2002/6/14
松島 まり乃
(著)
長きにわたり数々の苦難に見舞われてきたアイルランド人が、心を慰め、生きるよすがとしてきた物語。アイルランドで出会った人々から見聞きした、ユーモアあふれる物語と語りの現在・未来を紹介。
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2002/6/14
- ISBN-104087201473
- ISBN-13978-4087201475
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2002/6/14)
- 発売日 : 2002/6/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4087201473
- ISBN-13 : 978-4087201475
- Amazon 売れ筋ランキング: - 972,291位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,570位集英社新書
- - 5,921位紀行文・旅行記
- - 11,199位海外旅行ガイド (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年2月22日に日本でレビュー済み
こうした本の著者には狂信的なアイルランド賛美者が多いが、松島氏もまさにそうした人物。ケルトや民話、伝統、アイルランド人を褒めそやすばかりで、うんざりさせられる。
本書はアイルランドの語り部たちを訪問して、現代に息づく民話の世界を紹介した一冊。アイルランドでは、近年、職業的な語り部が社会的に成立し、各地で「民話の夜」といった催しやコンテストが行われている。民話もいくつか採録されているが、中心となるのは語り部へのインタビューであり、何人も訪ねていくうちに、地方ごとの民話の違い、現在のアイルランド社会が抱える問題が明らかになっていく。
資料としては貴重だし、語り部の実態に迫るという試み自体も面白かった。しかし、著者がすべてをぶち壊しにしている。お粗末な文章、歴史への無理解、深みのない考察、見かけ倒しの社会批判。
著者が介在しなければ、良い本になったと思うのだが。
本書はアイルランドの語り部たちを訪問して、現代に息づく民話の世界を紹介した一冊。アイルランドでは、近年、職業的な語り部が社会的に成立し、各地で「民話の夜」といった催しやコンテストが行われている。民話もいくつか採録されているが、中心となるのは語り部へのインタビューであり、何人も訪ねていくうちに、地方ごとの民話の違い、現在のアイルランド社会が抱える問題が明らかになっていく。
資料としては貴重だし、語り部の実態に迫るという試み自体も面白かった。しかし、著者がすべてをぶち壊しにしている。お粗末な文章、歴史への無理解、深みのない考察、見かけ倒しの社会批判。
著者が介在しなければ、良い本になったと思うのだが。
2015年12月29日に日本でレビュー済み
民話、怪談、古典などいくつ覚えていますか? そして、人前で話せますか?
私は鶴の恩返しさえ、ちゃんと話せる自信はありません。この本を読んで急に不安になってしまいました。
現代はメディアがあり、ネットがあります。「わからなかったら探せばいい」で終わりです。ですが、ちゃんと人に伝えるのは難しい事でしょう。物語の世界に引き込むには、ある程度の話術が必要でしょう。
昔話など、もしかしたら消えてしまうかもしれません。一人一人が受け継ぎ、次の世代に伝える大切さを痛感しました。
私は鶴の恩返しさえ、ちゃんと話せる自信はありません。この本を読んで急に不安になってしまいました。
現代はメディアがあり、ネットがあります。「わからなかったら探せばいい」で終わりです。ですが、ちゃんと人に伝えるのは難しい事でしょう。物語の世界に引き込むには、ある程度の話術が必要でしょう。
昔話など、もしかしたら消えてしまうかもしれません。一人一人が受け継ぎ、次の世代に伝える大切さを痛感しました。
2004年8月21日に日本でレビュー済み
アイルランドと言うとセントッパトリックデイ、ウィスキー程度の知識しかなかったのですが、ロードオブザリング以来興味を持って購入しました.作者の丁寧な文章のおかげでアイルランドを旅し、語り部の方や地域の方が妖精や神々の物語を話してくれている声が聞こえそうです.映画監督や、ミュージシャン、あのエンヤのインタビューもあり音楽への彼女のこだわりと民話に寄せる思いが語られています.アイルランドの文化に興味のある方に気軽に読んでもらいたい一冊です.
2012年6月26日に日本でレビュー済み
長きに渡り口承で受け継がれてきた物語も、
様々な娯楽が発達した現代では伝えられる機会が減りつつある。
それでも語る言葉はすぐには滅びない。
当たり前に受け継がれてきた幸福な時代が終わるとしても、
人の心から哀しさが消えない限り、物語はいつも求められ受け継がれる。
物語を単なる消耗品に貶めてしまっている風潮への懸念を覚えつつ、
本書からアイルランドの“物語が根付く土壌”を垣間見て、日本でも同じことはできると信じたい。
物語の底にはいつも、静かに謳う想いがある。
その欠片を聴くことでどれだけ現実が豊かになるのか、
次の世代に伝えなければならないのは、その体験であると思う。
様々な娯楽が発達した現代では伝えられる機会が減りつつある。
それでも語る言葉はすぐには滅びない。
当たり前に受け継がれてきた幸福な時代が終わるとしても、
人の心から哀しさが消えない限り、物語はいつも求められ受け継がれる。
物語を単なる消耗品に貶めてしまっている風潮への懸念を覚えつつ、
本書からアイルランドの“物語が根付く土壌”を垣間見て、日本でも同じことはできると信じたい。
物語の底にはいつも、静かに謳う想いがある。
その欠片を聴くことでどれだけ現実が豊かになるのか、
次の世代に伝えなければならないのは、その体験であると思う。
2004年2月18日に日本でレビュー済み
アイルランドについて今まで書かれなかった事がたくさん書いてあり、アイルランドの文化、風土等を楽しい民話を通じて教えてくれます。語り部の人たちのお話がとても楽しくて、暖かくて面白いです。アイリッシュ独特のおしゃべりや笑いの感覚、飾り気のない優しさ。現地のパブに行ったような居心地の良さと楽しさを味わえました。アイルランドに興味のある人にはとてもお勧め。作者の方に感謝です!