秦漢時代は440年という長い中国の歴史でも最長の時代です
何故440年も続いたのか
子弟等に国を分封したからだとのこと
今の中国も見習ってもらいたいと思います
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中国の歴史3 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国 (講談社学術文庫) 文庫 – 2020/11/12
鶴間 和幸
(著)
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講談社創業100周年企画「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版。第2回配本となる第3巻は、最初の中華帝国といえる秦の始皇帝から前漢・後漢までを扱う。
戦国七雄のうち最も西方に位置する秦が初めて中国を統一、始皇帝が誕生したのは前221年。しかしわずか15年で農民反乱と楚漢の抗争を経て滅亡、劉邦の漢が成立する。新を挟み前漢と後漢の劉氏24代の漢帝国は440年も続く。なぜ始皇帝は乱世の中国統一を実現できたのか、また漢帝国の長期支配を可能にしたのは何か。謎に満ちた古代中国の実像に『史記』『漢書』などの史書と新発見の兵馬俑や大量の竹簡文書、出土資料の解読から肉迫する。項羽と劉邦の対決、民衆蜂起、宦官・官僚・外戚の権力闘争など英雄と梟雄、人々が躍動する歴史の内幕を生き生きと描く力作。〔原本:2004年、講談社刊〕
戦国七雄のうち最も西方に位置する秦が初めて中国を統一、始皇帝が誕生したのは前221年。しかしわずか15年で農民反乱と楚漢の抗争を経て滅亡、劉邦の漢が成立する。新を挟み前漢と後漢の劉氏24代の漢帝国は440年も続く。なぜ始皇帝は乱世の中国統一を実現できたのか、また漢帝国の長期支配を可能にしたのは何か。謎に満ちた古代中国の実像に『史記』『漢書』などの史書と新発見の兵馬俑や大量の竹簡文書、出土資料の解読から肉迫する。項羽と劉邦の対決、民衆蜂起、宦官・官僚・外戚の権力闘争など英雄と梟雄、人々が躍動する歴史の内幕を生き生きと描く力作。〔原本:2004年、講談社刊〕
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2020/11/12
- 寸法10.5 x 2.2 x 14.9 cm
- ISBN-104065215676
- ISBN-13978-4065215678
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商品の説明
著者について
鶴間 和幸
1950年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。茨城大学教授を経て学習院大学文学部教授。秦漢帝国の歴史や兵馬俑、始皇帝陵について現地調査を進めながら研究を続ける。主な著書に『秦漢帝国へのアプローチ』(山川出版社)、『始皇帝の地下帝国』(講談社)、『人間・始皇帝』(岩波書店)、『秦の始皇帝――伝説と史実のはざま』(吉川弘文館)などがある。本シリーズ編集委員。
1950年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。茨城大学教授を経て学習院大学文学部教授。秦漢帝国の歴史や兵馬俑、始皇帝陵について現地調査を進めながら研究を続ける。主な著書に『秦漢帝国へのアプローチ』(山川出版社)、『始皇帝の地下帝国』(講談社)、『人間・始皇帝』(岩波書店)、『秦の始皇帝――伝説と史実のはざま』(吉川弘文館)などがある。本シリーズ編集委員。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2020/11/12)
- 発売日 : 2020/11/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 576ページ
- ISBN-10 : 4065215676
- ISBN-13 : 978-4065215678
- 寸法 : 10.5 x 2.2 x 14.9 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国の歴史全12巻学術文庫版第3巻である。
原本は2004年刊行。その後2014年に中国版(馬彪訳)、2018年に台湾版(李彦樺訳)が出版され、ベストセラーとなった。
ただし、2002年6月に里耶秦簡発見という中国古代史上の大発見があり、その文書内容が徐々に公表されていくのを横目で睨みながらの執筆であったため、本書には里耶秦簡の内容は十分には反映されてはいない。
その後、嶽麓書簡、北大秦簡、北大韓簡といった史料の公表が進み、著者はこれらに基づいた新しい始皇帝像を『人間・始皇帝』(2015年岩波新書)で描き、大評判になった。その意味では、本書の内容は、ちょっと古くなったと言えるかもしれない。
学術文庫版の後書きは3頁半ほどで終わっている。参考文献については、新しいものが追加されている。
私的感想
〇読みやすく、携帯しやすく、場所を取らない、便利な文庫本である。
〇内容はダイナミックな記述で、いわゆる面白い一般向け歴史書である。
〇本書原本以後に出た一般向けの秦漢通史本としては、藤田勝久『項羽と劉邦の時代 秦漢帝国』(2006年講談社選書メチエ)があり、これも面白い本だったが、武帝の時代で終わっている。また、去年には渡邉義浩『漢帝国ー400年の興亡』(中公新書)がでたが、こちらは儒教思想中心のなかなか難しい本だった。そういう意味でも、本書の文庫化は有意義である。
原本は2004年刊行。その後2014年に中国版(馬彪訳)、2018年に台湾版(李彦樺訳)が出版され、ベストセラーとなった。
ただし、2002年6月に里耶秦簡発見という中国古代史上の大発見があり、その文書内容が徐々に公表されていくのを横目で睨みながらの執筆であったため、本書には里耶秦簡の内容は十分には反映されてはいない。
その後、嶽麓書簡、北大秦簡、北大韓簡といった史料の公表が進み、著者はこれらに基づいた新しい始皇帝像を『人間・始皇帝』(2015年岩波新書)で描き、大評判になった。その意味では、本書の内容は、ちょっと古くなったと言えるかもしれない。
学術文庫版の後書きは3頁半ほどで終わっている。参考文献については、新しいものが追加されている。
私的感想
〇読みやすく、携帯しやすく、場所を取らない、便利な文庫本である。
〇内容はダイナミックな記述で、いわゆる面白い一般向け歴史書である。
〇本書原本以後に出た一般向けの秦漢通史本としては、藤田勝久『項羽と劉邦の時代 秦漢帝国』(2006年講談社選書メチエ)があり、これも面白い本だったが、武帝の時代で終わっている。また、去年には渡邉義浩『漢帝国ー400年の興亡』(中公新書)がでたが、こちらは儒教思想中心のなかなか難しい本だった。そういう意味でも、本書の文庫化は有意義である。
2021年1月3日に日本でレビュー済み
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史上初めて広大な中華を統治することになった秦漢が、帝国としてどのように統治しようとしたかの試行錯誤が面白いです。
あまり歴史に詳しくない人でも、おおよその歴史上の出来事も説明してくれていますので流れは把握できると思います。
詳しい人には既知の内容も多いかもしれませんが、秦漢を通して整理されているのでオススメです。
あまり歴史に詳しくない人でも、おおよその歴史上の出来事も説明してくれていますので流れは把握できると思います。
詳しい人には既知の内容も多いかもしれませんが、秦漢を通して整理されているのでオススメです。
2020年12月4日に日本でレビュー済み
内容は一般向けで、軽く読み進むことができるものだ。その一方で、あまり新しい情報はない。結果として、新版として文庫化する意味があまりなかったように思う。(シリーズなのでやむを得ないが)。各巻の著者の担当した時代の事情や、新版編集の都合などもあっただろうけれども、せっかく旧版から時間がたって新版としての文庫化なのだから、もう少し工夫や書き直し(あるいは増補)が欲しかった。これらは各著者に任されているのかもしれないが、そうであればもう少し監修者が方針を示すべきであろうとも思った。
決して内容が悪いわけではなく、面白く読み進められたが、満を持しての文庫化なのだから鶴間氏の踏み込んだ解説を読みたかったというのが読後の感想である。
決して内容が悪いわけではなく、面白く読み進められたが、満を持しての文庫化なのだから鶴間氏の踏み込んだ解説を読みたかったというのが読後の感想である。
2021年3月22日に日本でレビュー済み
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秦漢“帝国”時代関に関して押さえておくべき大きなところがわかるようになっている。ファーストエンペラーというサブタイトルがついているくらいであるから王と帝、国と帝国などはむろん、歴史上の著名な人物に限らないエピソード的な引用で当時の社会実態を描こうともしている。高校漢文で読んだようなことも出てくるが、今思えば本書に書かれているくらいの知識があれば味わいも違っていただろうと思われる。一方、必ずしも時間の流れに沿った年表的記述ではなく著者が選んだ事項に関しては詳しく、平均的に学ぶ教科書的なものではないようだ。
以下に所感をいくつか選んで述べる。日本との関係では、漢や義から金印を授けられた辺境国のうちの一つでしかないとが改めて印象付けられる。それは良いが、倭の多くの小国が「競って漢に朝貢しようとした」というのは著者の持つイメージでしかないかもしれない。多数の徴候の記述は中国側の史書にもなかろう。また、儒教関連で大陸では(ある時期)儒教的な善政をしていたようにも読めるが、過度の理想化ではないかとの疑問もある。資料に残るのは何か特記すべきことだったからというバイアスがあるかもしれない。
このように多少の偏りを感じるものの、全体としては良い内容であると思う。
以下に所感をいくつか選んで述べる。日本との関係では、漢や義から金印を授けられた辺境国のうちの一つでしかないとが改めて印象付けられる。それは良いが、倭の多くの小国が「競って漢に朝貢しようとした」というのは著者の持つイメージでしかないかもしれない。多数の徴候の記述は中国側の史書にもなかろう。また、儒教関連で大陸では(ある時期)儒教的な善政をしていたようにも読めるが、過度の理想化ではないかとの疑問もある。資料に残るのは何か特記すべきことだったからというバイアスがあるかもしれない。
このように多少の偏りを感じるものの、全体としては良い内容であると思う。
2021年5月1日に日本でレビュー済み
本書がカバーする範囲もまた、膨大な出土史料の登場で研究状況が一変してしまった分野である。本書の旧版と言って良い西嶋定生『秦漢帝国』より少し多い分量に、史書と出土史料双方が語る歴史を盛り込むのはなかなか大変だったと思われる。また、竹簡文書から直接分かるのは細々とした規則・法律や日常行政であって、史書が述べる「大きな物語」に直ちに結び付くわけではない。このへんが本書の通史としての若干の読みにくさを生んだ原因であろう。
ただ、出土史料の紹介を差し引いても本書には随所に新たな分析視角があって興味深い。例えば前漢の郡国制はふつう秦の郡県制と周以来の封建制を併用したものと説明されるが、それよりも項羽が西楚の覇王として打ち立てた十八王国制を継承したものと考えるのが確かに自然である。
本書初版以後も新しい史料の出土が相次いでいるが、ひとまず「中間報告」ということで、当分の間は本書が秦漢史のスタンダードとなるであろう。
ただ、出土史料の紹介を差し引いても本書には随所に新たな分析視角があって興味深い。例えば前漢の郡国制はふつう秦の郡県制と周以来の封建制を併用したものと説明されるが、それよりも項羽が西楚の覇王として打ち立てた十八王国制を継承したものと考えるのが確かに自然である。
本書初版以後も新しい史料の出土が相次いでいるが、ひとまず「中間報告」ということで、当分の間は本書が秦漢史のスタンダードとなるであろう。
2021年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本シリーズ4巻(『三国志の世界』・ハードカバー版)を面白く読み、本書のレビューも好評だったので購入したのだが、こちらは期待を裏切られてしまった。著者は考古学的な遺物(墓陵などの遺跡やそこからの出土品)に造詣が深いようで、研究者としては実に結構なことだと思うが、当人がその点ばかりを熱く、かつとめどなく語り続けるためにどんどんページが浪費され、結果600ページの大著にもかかわらず人物や歴史的事実の記述量はまったく足りていない。
一例が215ページからの「呉楚七国の乱」のパート。いきなり反乱そのものの勃発が語られて、なぜそのような事件が発生したのかという最も肝心な部分についてはなんの説明もない。およそ6ページの分量のうちの半分は、関係者の墓壙の規模の数値データとか、そこから出土した遺物の詳細解説の記述が長々と続く。いっぽう乱の経過にはほとんど触れるところがなく、朝廷側と反乱側のどちらが勝ったのかという基本的なことさえ書かれていない(続く221ページからはいきなり「武帝の時代」へ話が飛ぶ)。
これは前漢代の有名な事件であるから詳しいことは他の類書をご参照くださいということか。「呉楚七国の乱」も知らないシロウトにはこの本を読む資格はありませんよ、とでも言いたげな著者の独善的な性格が感じられて、じつにどうも印象が悪い。
通読して、著者が自らの興趣のおもむくまま、気ままに筆を走らせている印象で、どうも歴史を勉強する本というよりは随筆に近い。脱線した部分にも興味深い話題はあるし、ファンの方はむしろそういうところに魅力を感じておられるのかもしれないが、帯にある「最新・最高の中国史研究の集大成!」という宣伝をうのみにし、文庫本ということでもあり、中国史の初心者がうっかり手ごろな入門書と思い込んで購入した場合、不幸な結果になりはしないかと危惧される。
そもそも人物や事件を解説するページが少なすぎる上に記述の仕方があまりに不愛想で、歴史的事件の前後のつながりや相互の影響を、一般の読者に向けて分かりやすく説明しようという親切心は感じられない。ずいぶん独りよがりな話の進め方で、頭の回転が速くて博識な人に、ときどき見かけられるタイプの方とお見受けした。
ひと言でまとめると本書はかなりクセが強く初心者向きではない。中国史の入門書として読む1冊ということなら、同じ講談社学術文庫のシリーズでも、ひとつ前の西嶋定生氏の『秦漢帝国』(1997年文庫初版)がよいと思う。
一例が215ページからの「呉楚七国の乱」のパート。いきなり反乱そのものの勃発が語られて、なぜそのような事件が発生したのかという最も肝心な部分についてはなんの説明もない。およそ6ページの分量のうちの半分は、関係者の墓壙の規模の数値データとか、そこから出土した遺物の詳細解説の記述が長々と続く。いっぽう乱の経過にはほとんど触れるところがなく、朝廷側と反乱側のどちらが勝ったのかという基本的なことさえ書かれていない(続く221ページからはいきなり「武帝の時代」へ話が飛ぶ)。
これは前漢代の有名な事件であるから詳しいことは他の類書をご参照くださいということか。「呉楚七国の乱」も知らないシロウトにはこの本を読む資格はありませんよ、とでも言いたげな著者の独善的な性格が感じられて、じつにどうも印象が悪い。
通読して、著者が自らの興趣のおもむくまま、気ままに筆を走らせている印象で、どうも歴史を勉強する本というよりは随筆に近い。脱線した部分にも興味深い話題はあるし、ファンの方はむしろそういうところに魅力を感じておられるのかもしれないが、帯にある「最新・最高の中国史研究の集大成!」という宣伝をうのみにし、文庫本ということでもあり、中国史の初心者がうっかり手ごろな入門書と思い込んで購入した場合、不幸な結果になりはしないかと危惧される。
そもそも人物や事件を解説するページが少なすぎる上に記述の仕方があまりに不愛想で、歴史的事件の前後のつながりや相互の影響を、一般の読者に向けて分かりやすく説明しようという親切心は感じられない。ずいぶん独りよがりな話の進め方で、頭の回転が速くて博識な人に、ときどき見かけられるタイプの方とお見受けした。
ひと言でまとめると本書はかなりクセが強く初心者向きではない。中国史の入門書として読む1冊ということなら、同じ講談社学術文庫のシリーズでも、ひとつ前の西嶋定生氏の『秦漢帝国』(1997年文庫初版)がよいと思う。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
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一環して自己満足の書。しかも旧版「秦漢帝国」の著者が恩師だったとは・・・。旧版は学生の頃読みましたが、なかなかの読み応えだったことを記憶しています。
この著作に限定しても、恩師には遠く及ばないようですね。
この著作に限定しても、恩師には遠く及ばないようですね。