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春画 片手で読む江戸の絵 (講談社学術文庫) 文庫 – 2010/7/12

4.3 5つ星のうち4.3 6個の評価

美ではなく、欲望を、現実ではなく、幻想を描いたのが春画である
江戸人の思考と江戸時代の性(セクシュアリティ)を手掛かりに、春画を再解釈する

武士のお守り? 性生活の手引き? いいえ、ポルノグラフィーです。独身男(セリバ)たちが溢れた江戸は、遊郭が栄え、艶本(えほん)が数多板行され、男色も当たり前だった。枕絵、笑絵、危絵、美人画……。浮世絵の性化(エロテイサイズ)された画像を対象に、縦横無尽に議論する。春画を、「美術」ではなく、江戸の性の文脈で捉え直し、斬新な解釈を提示する。(解説・上野千鶴子)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2010/7/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/7/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062920042
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062920049
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 6個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年4月4日に日本でレビュー済み
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臆面もない本だが、江戸の春画を正面から取り上げて、従来の日本人研究者とは一線を画す内容。上野の解説にもある通り、隠すところなくきっぱりと論じているのは好感が持てる。世界的ラブレー・モンテーニュ研究者で、オックスフォード大学教授の父親の奔放爛漫な血を引いているのだろうか。
2013年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろな視点から浮世絵を考えさせる刺激的な本である。

この本には、浮世絵の春画はポルノであり自慰のために使われ、美人画や役者絵も同じような目的で使われたのではないかという身もふたもない結論が書かれている。

しかし著者の文章からは知性を感じるし、訳者がうまいためなのか文章にリズムがあり、学術的な本とは思えないほど読みやすい。(わかりやすいとは思わないが)

結論よりもそれに至る説明が興味深い。

著者によれば、江戸時代に浮世絵の春画がたくさんつくられた理由は、武士のお守りでも、性生活の手引きや閨房の枕絵でもなく、独身者の多い特殊な人口構成をもつ江戸という都市の事情のためであるという。それなりに説得力があると思う。

ヨーロッパの春画と日本のものを比較して、肉体の表現方法や捉え方の違いを指摘しているところが興味深かった。

浮世絵の背景に描かれている大道具や小道具の性的な意味を分析しているが、浮世絵は当時の最先端のメディアなので、性的な面と当時の流行との両面で考えていったほうがよいと思った。また春画の使用目的を考えるのなら、その購買層(使用者)や値段についても詳しく考察すべきだと思った。

この本を読み終えて、日本や日本人のことは、日本人自身が一番よく理解できると考えないほうがよいと思った。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年9月29日に日本でレビュー済み
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永青文庫『春画展』の予習に。
「春画の芸術性諸々は置いといて、ます春画の主な目的は”片手で使うポルノグラフィティ”だろう。そこから目を背けるべきでは無い」っていうちょっと身も蓋もないけど本質に迫る論。
春画は明治時代の”お上の弾圧”以前に自ら衰退していったっていう説は興味深い。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年9月20日に日本でレビュー済み
こういう本は男性だけで読むのはいけない。女性の方がもっと読むべき本だと思う。この本の解説を「あの」上野千鶴子氏が書いているのだが、この本の内容については、私はスクリーチ氏の立場の方的確かと考える。日本人の「偏見」こそ暴かれるべきと思う一点では、スクリーチ氏の立場こそ敬意を払うべきだ。春画を「日本が誇る世界遺産」として「格上げ」しようとする上野千鶴子氏を筆頭に、学会の研究者はその「芸術性」こそ持ち上げようとする。私はそこに違和感と学会による「政治」的な美化を嫌っている。人間なんだからエロを「無視」することこそ可笑しいのだ。現代に蔓延するエロマンガ(かつては同人誌とか、エロマンガを描いていて、今でこそ有名な人気漫画家になった人の多さを知らない人が多い)を「日本が誇る世界遺産」とする位滑稽だ。

しかし、スクリーチ氏もその芸術性は無視しないが、同時にエロティシズムとその「実用性」(問うまでもない!)と観相学の立場を徹底するスタンスだ。春画は何より「ポルノグラフィー」であると譲らない。天才・葛飾北斎、喜多川歌麿、歌川広重、菱川師宣などなど、一時期は幕府の弾圧があっても、そのモチベーションは衰えるどころか、さらに高まり、19世紀にそのピークに達する。

高山宏氏の翻訳がここでは大変うまく、難解ではないし、何より色々な意味で「刺激」があるので退屈な内容では決してない。しかし学術的な内容でもあるので「片手」で読むのは難しい(笑)。
一方で、会田薫「
写楽心中 少女の春画は江戸に咲く 」というマンガを最近読んだが、女性がこういう内容を描ける時代になったのだと驚いた。けれど、葛飾北斎の三女・葛飾応為も北斎の春画の彩色担当をしたり、自分で春画を描いていたらしい(春画が現存していないのが残念だが、北斎との春画の共作もあった模様。「吉原格子先之図」は傑作!)。
スクリーチ氏の著書は「
江戸の身体を開く 」以来ではあるが、日本人では敢えて見ようとしないところを突いてくる刺激が心地よい本だった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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