もう一度言います。「マイルスを聴け!」は、トリアエズいらん!
というか、今、マイルスデイビスに少~しひっかかってきてる人にとって「マイルスを聴け!」は言わば、CDならボックスセット。たぶんすぐに欲しくなるんだろ~けど、トリアエズ「マイルスを聴け!」は色んな意味で重い(何と厚さ5cm弱)。中山さんは嫌がるだろうけど本書は言わば「マイルスを聴け!」のベスト版。この本と、1枚のマイルスのアルバムから、きっと貴方は「マイルスを聴け!」と100枚以上のマイルスのアルバムへと誘われていくはず。
音楽聴かない人にも中山さんの文章はかなり面白いのでおすすめ。
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マイルス・デイヴィス (講談社現代新書) 新書 – 2000/2/18
中山 康樹
(著)
20世紀を代表する天才音楽家の名演を聴けジャズのみならずロック、ヒップホップにも多大な影響を与えたマイルス。半世紀の間に残された膨大な音源の中から必聴盤を紹介しながら、巨人の足跡を辿る。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2000/2/18
- ISBN-104061494902
- ISBN-13978-4061494909
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商品の説明
著者について
1952年、大阪府生まれ。「スイングジャーナル」編集長、「スイート・ベイジル」プロデューサーを経て、現在文筆業。主な著書に『マイルスを聴け!!』──径書房、『ビッチェズ・ブリュー』──廣済堂出版──など。「日本でいちばんマイルスに近い男」と呼ばれ、海外の評伝にもその名が登場する。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2000/2/18)
- 発売日 : 2000/2/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4061494902
- ISBN-13 : 978-4061494909
- Amazon 売れ筋ランキング: - 226,807位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 116位ジャズ
- - 1,416位講談社現代新書
- - 10,299位楽譜・スコア・音楽書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月25日に日本でレビュー済み
これは、マイルス・デイヴィスの誕生から書き起こすタイプの本。
著者には、『マイルスを聴け』という、マイルス関連のCDをブートも含めてすべて聴き、
それをレビューするという、文庫で800ページを超えるという凄まじい著書がある。
マイルスを聴き込むつもりならば、座右の一緒としてマスト・バイ。
だが、同じマイルスものの新書として、『マイルス・デイヴィス 青の時代』というモダンジャズ時代の
マイルスを語ったものがあるが、これが『マイルスを聴け』の焼き直し以上のものではなく、失望した。
でも、『マイルス・デイヴィス ジャズを超えて』は、著者にしては真摯な姿勢で貫かれた、
いい意味でおとなしい書物。誕生から書き起こす数ページの中に、すでに重要な指摘や考察がいくつもある。
著者には、『マイルスを聴け』という、マイルス関連のCDをブートも含めてすべて聴き、
それをレビューするという、文庫で800ページを超えるという凄まじい著書がある。
マイルスを聴き込むつもりならば、座右の一緒としてマスト・バイ。
だが、同じマイルスものの新書として、『マイルス・デイヴィス 青の時代』というモダンジャズ時代の
マイルスを語ったものがあるが、これが『マイルスを聴け』の焼き直し以上のものではなく、失望した。
でも、『マイルス・デイヴィス ジャズを超えて』は、著者にしては真摯な姿勢で貫かれた、
いい意味でおとなしい書物。誕生から書き起こす数ページの中に、すでに重要な指摘や考察がいくつもある。
2004年3月8日に日本でレビュー済み
著者の影響でジャズはマイルスしか聴かないという、極めて偏向したリスナーになってしまった僕です。この本はジャズとマイルスの歴史を辿った名著で勉強になります。ただ、別に音楽なんて勉強したくない僕には、同じ著者の他社の新書「マイルス・デイヴィス完全入門」の方が文章がユーモアに溢れていて好きです。
2022年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中山さんのこの本はとても面白い。
しかし、一点だけ引っ掛かるところがある。
それは中山さんのビッチェズブリューに対する捉え方だ。
ビッチェズブリューはファラオズダンスから始まり、サンクチュアリで終わる全6曲の組曲であり、これにフェイオのようなボーナストラックを付け足すのは、間違いだと主張する。
しかしわたしはそうは思わない。
ビッチェズブリューコンプリートセッションズの全21曲をすべて聴いてみて、これがそもそも全21曲の組曲であると確信するからだ。
逆に全21曲を聴かなければビッチェズブリューの全貌を捉える事は出来ない。
この一点だけは中山さんのビッチェズブリューに対する説明は、受け入れる事が出来ない。
ビッチェズブリュー発売当時はまだ2枚組LPに6曲を収録するのがレコード業界の限界だったのであり、マイルスはテオマセロの編集にやむなく従わざるを得なかったのである。
つまり、マイルスとしては残りの15曲を泣く泣くカットしてしまわざるを得なかったのである。
それらは現在では、コンプリートセッションズのおかげですべて聴けるようになった。
だから、中山さんのマイルスデイビスという人間への熱情は認めざるを得ないものの、
マイルスデイビスという偉大なるミュージシャンについては、みずからが自分の思索の中から虚像と実像の選別をせねばならない。
マイルスデイビスは確かに空前にして、絶後のアーティストだった事だけは確かである。
今はなき中山さんのご冥福を祈る。
しかし、一点だけ引っ掛かるところがある。
それは中山さんのビッチェズブリューに対する捉え方だ。
ビッチェズブリューはファラオズダンスから始まり、サンクチュアリで終わる全6曲の組曲であり、これにフェイオのようなボーナストラックを付け足すのは、間違いだと主張する。
しかしわたしはそうは思わない。
ビッチェズブリューコンプリートセッションズの全21曲をすべて聴いてみて、これがそもそも全21曲の組曲であると確信するからだ。
逆に全21曲を聴かなければビッチェズブリューの全貌を捉える事は出来ない。
この一点だけは中山さんのビッチェズブリューに対する説明は、受け入れる事が出来ない。
ビッチェズブリュー発売当時はまだ2枚組LPに6曲を収録するのがレコード業界の限界だったのであり、マイルスはテオマセロの編集にやむなく従わざるを得なかったのである。
つまり、マイルスとしては残りの15曲を泣く泣くカットしてしまわざるを得なかったのである。
それらは現在では、コンプリートセッションズのおかげですべて聴けるようになった。
だから、中山さんのマイルスデイビスという人間への熱情は認めざるを得ないものの、
マイルスデイビスという偉大なるミュージシャンについては、みずからが自分の思索の中から虚像と実像の選別をせねばならない。
マイルスデイビスは確かに空前にして、絶後のアーティストだった事だけは確かである。
今はなき中山さんのご冥福を祈る。