無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
いじめで子どもが壊れる前に (角川oneテーマ21) 新書 – 2012/10/10
藤川 大祐
(著)
大津市の事件をはじめ、加速する現代のいじめ問題について、その様態、教訓と対策、学校の危機管理など、徹底的に解説。子を持つ親や現役の教師はもちろん、すべての大人が向きあうべきいじめ問題の本質に迫る!
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2012/10/10
- 寸法11 x 1 x 17.6 cm
- ISBN-104046534168
- ISBN-13978-4046534163
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1965年生まれ。千葉大学教育学部教授。専門は教育方法学。さまざまな分野の新しい授業づくりに取り組む。また、メディアリテラシー研究の第一人者であり、「犯罪からの子どもの安全」プロジェクトや、ネットいじめの問題に深く関わっている。
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2012/10/10)
- 発売日 : 2012/10/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4046534168
- ISBN-13 : 978-4046534163
- 寸法 : 11 x 1 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 939,397位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,875位角川新書
- - 3,348位教育学 (本)
- - 5,334位その他の語学・教育関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学校で使用する本でしたので、早く対応していただき助かりました。
2014年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しっかりとまとまっていて、基本知識を得るのに非常に役だった。
いじめを「いじめ」と一言で呼ぶが、実態は様々な罪名のつく犯罪である。
それをたくさんの人に認識してほしい。
いじめを「いじめ」と一言で呼ぶが、実態は様々な罪名のつく犯罪である。
それをたくさんの人に認識してほしい。
2013年1月10日に日本でレビュー済み
いじめ問題について、専門の研究者などの研究を参照しながら解決方法を探った書。
「いじめを撲滅は出来ないが、大幅に減らすことは出来る」
このような前提にたっての主張は現実的な考えとして同感である。
そして、前半は、内藤朝雄氏、森口朗氏、荻上チキ氏らの書籍などを参考にしていじめが発生、悪質化しやすいメカニズムを説明し、また、著者が専門とするネット上でのいじめ問題についての解説と対処法などを綴る。この辺りまでは、非常にすんなりと納得することが出来た。
ところが、後半になり、より具体的な対策提案の段になると、気になる箇所2点ほど出てきた。
1点目に、具体的にどうやってそれを行うのか? という点。
著者はディベート教育の重要性を訴え、クレームとかではなく、ディベートの形で教師や保護者といった関係者が話し合うことにより具体的な問題点などが見えてくる。それが重要である、と述べる。
また、発達障害などを持っている子供がいじめの対象になりやすい、ということで、教師らが、そういう子供などを適切に指導できる体制を作るべきである、とも述べる。
無論、これらをすべきか、すべきでないか、と言えば「すべき」である。しかし、実際問題として、それをどうやって実施すれば良いのだろうか? ディベートの方法や、発達障碍児の対処法を教師に教えるとして、それは、現在、ただですら多忙で疲弊している教員をさらに疲弊させてしまう危険性を伴う。
それでも、まだ教師は学校などの制度の内部なのでやりようがあるだろうが、外部の人間である保護者にはどうすれば良いのだろう? そこがないと机上の空論に終わってしまう。
2点目に、著者の提案は個人の能力に依拠している、という点。
仮に1点目がクリアできたとして、今度は、そういう能力が全ての人間に均等につくわけではない、という問題がある。
ディベート教育などを実施しても、そもそもやる気が無い人間もいるだろう。残念ながら、そういう才能が無い人間もいるだろう。
そういうときでも、最悪な状況を避けるための制度的な保障も必要ではないだろうか? その辺りが殆ど触れられていないところが気になった。
著者が主張する方法論など、決しておかしいとは思わない。
しかし、具定期的にどのようにそれを実現するのか、という部分が欲しい。
「いじめを撲滅は出来ないが、大幅に減らすことは出来る」
このような前提にたっての主張は現実的な考えとして同感である。
そして、前半は、内藤朝雄氏、森口朗氏、荻上チキ氏らの書籍などを参考にしていじめが発生、悪質化しやすいメカニズムを説明し、また、著者が専門とするネット上でのいじめ問題についての解説と対処法などを綴る。この辺りまでは、非常にすんなりと納得することが出来た。
ところが、後半になり、より具体的な対策提案の段になると、気になる箇所2点ほど出てきた。
1点目に、具体的にどうやってそれを行うのか? という点。
著者はディベート教育の重要性を訴え、クレームとかではなく、ディベートの形で教師や保護者といった関係者が話し合うことにより具体的な問題点などが見えてくる。それが重要である、と述べる。
また、発達障害などを持っている子供がいじめの対象になりやすい、ということで、教師らが、そういう子供などを適切に指導できる体制を作るべきである、とも述べる。
無論、これらをすべきか、すべきでないか、と言えば「すべき」である。しかし、実際問題として、それをどうやって実施すれば良いのだろうか? ディベートの方法や、発達障碍児の対処法を教師に教えるとして、それは、現在、ただですら多忙で疲弊している教員をさらに疲弊させてしまう危険性を伴う。
それでも、まだ教師は学校などの制度の内部なのでやりようがあるだろうが、外部の人間である保護者にはどうすれば良いのだろう? そこがないと机上の空論に終わってしまう。
2点目に、著者の提案は個人の能力に依拠している、という点。
仮に1点目がクリアできたとして、今度は、そういう能力が全ての人間に均等につくわけではない、という問題がある。
ディベート教育などを実施しても、そもそもやる気が無い人間もいるだろう。残念ながら、そういう才能が無い人間もいるだろう。
そういうときでも、最悪な状況を避けるための制度的な保障も必要ではないだろうか? その辺りが殆ど触れられていないところが気になった。
著者が主張する方法論など、決しておかしいとは思わない。
しかし、具定期的にどのようにそれを実現するのか、という部分が欲しい。
2012年11月19日に日本でレビュー済み
有名人が自分のいじめ体験を語ったり、いじめっ子に向けたメッセージのようなものを見る度に、そういった精神論でいじめ問題を語り、上から目線で「子どもの問題」として扱う風潮に嫌気が差していたとき、この本に出合えたのは幸運だった。
内容はいじめの構造の基本的な解説から始まり、いじめが起こりにくい環境の作り方、いじめを深刻化させない対処法など、ディベートの有効活用などを例に非常に具体的に提示している。
例えば同調圧力がいじめの根本原因だということは、いじめについて少しでも関心のある人には常識だろうが、その対策についてここまできちんと提示した文章はなかなかお目にかかれない。
この本が稀有なのは何より「誠実」であるという点であろう。
著者はハッキリと「いじめ撲滅は難しい」と言い切る。
ただその一方で「いじめ激減は可能だ」とも言うのだ。
それは子どもの道徳観云々ではなく、具体的に「大人」が動くことで可能なのだ。
自分の子どもがいじめられないように、というのも大事だろうが、この社会からいじめを無くしたい、と考える人にぜひ手にとって欲しい本である。
内容はいじめの構造の基本的な解説から始まり、いじめが起こりにくい環境の作り方、いじめを深刻化させない対処法など、ディベートの有効活用などを例に非常に具体的に提示している。
例えば同調圧力がいじめの根本原因だということは、いじめについて少しでも関心のある人には常識だろうが、その対策についてここまできちんと提示した文章はなかなかお目にかかれない。
この本が稀有なのは何より「誠実」であるという点であろう。
著者はハッキリと「いじめ撲滅は難しい」と言い切る。
ただその一方で「いじめ激減は可能だ」とも言うのだ。
それは子どもの道徳観云々ではなく、具体的に「大人」が動くことで可能なのだ。
自分の子どもがいじめられないように、というのも大事だろうが、この社会からいじめを無くしたい、と考える人にぜひ手にとって欲しい本である。
2012年11月25日に日本でレビュー済み
学者さんが紀要風にまとめた、現実的な実践が全く書かれていない「きれい事本」です。親や、生徒、教員が救いを求めて購入しても、いじめから逃れるノウハウが書かれていないので、がっかりする事でしょう。
2013年10月24日に日本でレビュー済み
第1章、第2章でいじめの現状についてのお話が分かりやすく書かれています。特に、2章では著者の専門分野であるネットに結びつけて、現代ならではのネットいじめについて、詳しく書かれています。
第3章では、「教訓」として、過去のいじめの中でも特に大きな事件を取り上げて、現代のいじめ問題解決への示唆が書かれています。
そして、第4章、第5章では学校がどのように変わるべきなのか、いじめの被害がなくせるのかについて具体的に書かれています。
危機管理、学校広報、異質原理、ディベート、承認欲求、利得構造、養護教諭の役割、チームワークなど、新たな切り口から「いじめ」の解決方法を教えてくれています。この第4章と第5章を読むと、「いじめ」というのは、学校全体や社会全体に関わる問題であり、いじめを解決するためには学校や社会という広い視点から解決方法を考えなければならないことが分かります。
今までのいじめの本とは異なり、様々な角度からいじめ問題について書かれているので、とても興味深い本だと思います。おススメです。
第3章では、「教訓」として、過去のいじめの中でも特に大きな事件を取り上げて、現代のいじめ問題解決への示唆が書かれています。
そして、第4章、第5章では学校がどのように変わるべきなのか、いじめの被害がなくせるのかについて具体的に書かれています。
危機管理、学校広報、異質原理、ディベート、承認欲求、利得構造、養護教諭の役割、チームワークなど、新たな切り口から「いじめ」の解決方法を教えてくれています。この第4章と第5章を読むと、「いじめ」というのは、学校全体や社会全体に関わる問題であり、いじめを解決するためには学校や社会という広い視点から解決方法を考えなければならないことが分かります。
今までのいじめの本とは異なり、様々な角度からいじめ問題について書かれているので、とても興味深い本だと思います。おススメです。
2012年10月27日に日本でレビュー済み
いろいろと勉強になった一冊です。
『言霊主義』:
学校とは理想を語りたがる組織で、「みんな仲良く」などのスローガンが掲げられ、現実には他の子供たちと仲良くできない生徒がいても理想は理想として語り継がれる。また、そのスローガンを唱え続ければ実現に近づいていくだろう・はずだ、という幻想を持ってしまう。そんな教師たちの間では反スローガン的な事例(いじめなど)は話題にしにくくなりやすい、という事態をまねく。
こんなスローガン独り歩き状態を言霊主義と呼ぶのだそうです。いじめ自殺などの不祥事発覚で学校関係者の評価を減点されたくないという悪意の度合が濃い「事なかれ主義」とは多少ニュアンスの異なるものでしょう。いわば、「ムード的な不作為」とでもいうべき状態に学校がなったときに事実の隠ぺいが起こりうる、ということが納得できました。
『経済的に恵まれていない家庭の子供が増えている』:
いじめの遠因として本書では触れられています。昨今の経済状況を反映した失業や非正規雇用の増加など考えるとをみると、確かに、さもありなんという気がします。でも、坂上二郎の歌のような「××子は生徒会費も払えない貧しい家の子供でした・・・」なんて話は、上下水道など社会インフラの整備および科学技術の発展、社会制度の拡充に伴って現代社会では解決済みの過去の出来事だ、と無意識に思っている自分のナイーブさにびっくり致しました。貧乏人の子だくさん現代にあり、ですか。付表によると、日本の子供の貧困率は先進国中ワースト9位(移民が原則禁止なのにもかかわらず)だそうです。う〜む。やっぱり新しいことを勉強するって大事だなあと思いました。
『いじめとネット社会』:
本書、第2章の標題です。先に起きた大津市の中2自殺事件では、加害者の同級生について詳細なプライバシーがネット上で暴露されています。私も見ましたし、ネット環境を駆使できるアマゾンカスタマーの皆様の中でも当該のサイトを覗いた方はいらしゃると思います。マスコミで事件が報道されていた頃、正直に申し上げれば、私自身、加害者少年には憤懣やるかたない心境でありました。ネット上の晒しぐらいは当然、こんな悪ガキは鉄拳制裁あるいはもっと厳しい制裁あってしかるべき、などと勝手に腹を立てておりました。しかし、著者の藤川氏いわく「過度の社会的制裁はいじめと同じ」とであり、ネット上のモラルが必要だと主張しています。これは、(本書からうかがい知れる)著者のプリンシプルである「教育として正しい考え方」に基づいた意見であると思いました。と同時に、私も従うべきだと痛感しました。いじめが、傷害罪などに該当するのであるば警察の取り調べを受けるべきだし、それとても、中学生であれば少年法の精神に則って加害者の更生に配慮すべきあると述べられています。私も、(今更ナンですが)よくよく考えてみると同感です。我ながら単純な頭ですみません。
『言霊主義』:
学校とは理想を語りたがる組織で、「みんな仲良く」などのスローガンが掲げられ、現実には他の子供たちと仲良くできない生徒がいても理想は理想として語り継がれる。また、そのスローガンを唱え続ければ実現に近づいていくだろう・はずだ、という幻想を持ってしまう。そんな教師たちの間では反スローガン的な事例(いじめなど)は話題にしにくくなりやすい、という事態をまねく。
こんなスローガン独り歩き状態を言霊主義と呼ぶのだそうです。いじめ自殺などの不祥事発覚で学校関係者の評価を減点されたくないという悪意の度合が濃い「事なかれ主義」とは多少ニュアンスの異なるものでしょう。いわば、「ムード的な不作為」とでもいうべき状態に学校がなったときに事実の隠ぺいが起こりうる、ということが納得できました。
『経済的に恵まれていない家庭の子供が増えている』:
いじめの遠因として本書では触れられています。昨今の経済状況を反映した失業や非正規雇用の増加など考えるとをみると、確かに、さもありなんという気がします。でも、坂上二郎の歌のような「××子は生徒会費も払えない貧しい家の子供でした・・・」なんて話は、上下水道など社会インフラの整備および科学技術の発展、社会制度の拡充に伴って現代社会では解決済みの過去の出来事だ、と無意識に思っている自分のナイーブさにびっくり致しました。貧乏人の子だくさん現代にあり、ですか。付表によると、日本の子供の貧困率は先進国中ワースト9位(移民が原則禁止なのにもかかわらず)だそうです。う〜む。やっぱり新しいことを勉強するって大事だなあと思いました。
『いじめとネット社会』:
本書、第2章の標題です。先に起きた大津市の中2自殺事件では、加害者の同級生について詳細なプライバシーがネット上で暴露されています。私も見ましたし、ネット環境を駆使できるアマゾンカスタマーの皆様の中でも当該のサイトを覗いた方はいらしゃると思います。マスコミで事件が報道されていた頃、正直に申し上げれば、私自身、加害者少年には憤懣やるかたない心境でありました。ネット上の晒しぐらいは当然、こんな悪ガキは鉄拳制裁あるいはもっと厳しい制裁あってしかるべき、などと勝手に腹を立てておりました。しかし、著者の藤川氏いわく「過度の社会的制裁はいじめと同じ」とであり、ネット上のモラルが必要だと主張しています。これは、(本書からうかがい知れる)著者のプリンシプルである「教育として正しい考え方」に基づいた意見であると思いました。と同時に、私も従うべきだと痛感しました。いじめが、傷害罪などに該当するのであるば警察の取り調べを受けるべきだし、それとても、中学生であれば少年法の精神に則って加害者の更生に配慮すべきあると述べられています。私も、(今更ナンですが)よくよく考えてみると同感です。我ながら単純な頭ですみません。