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毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者 (朝日選書 834) 単行本 – 2007/11/9

3.6 5つ星のうち3.6 10個の評価

第1次大戦下の史上初の毒ガス戦。独軍で開発指揮をとったのは後のノーベル賞受賞者フリッツ・ハーバー。自身も科学者であった妻は夫の殺人兵器開発に反対し自ら命を絶つ。原爆開発に見るごとく、いつの時代も、優秀な科学者のみが国家利益と探求欲の狭間で苦悩する。情熱的に勝利に貢献しようと邁進する愛国心に満ちたユダヤ人科学者を最後に裏切ったのは、祖国だった。星製薬設立者・星一との深い交流も描く。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞社 (2007/11/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/11/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 235ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022599340
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022599346
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 10個の評価

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宮田 親平
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星5つ中3.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2012年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空中窒素固定法や海水からの金採取実験も含めたハーバーの業績。
戦争は科学技術を進歩させるというがこれは半分は真実であって半分は間違ってると著者は主張する。
著者が後書きの終わりに添えた、H・G・ウェルズの一文も大変興味深い。「世界のすべての知的な人々は、災厄が迫っていることを知っているのに、それを防ぐ方法を知らなかった」

ハーバーが信条に掲げていた、
「平和時には人類の為に、戦争時には国家の為に」
「戦争を早く終わらせる為に」
には、愛国心以上の物だって存在する。

戦争は個々たるもの故に、
平和は、その上や先のものが故に、
同時期のアインシュタインがコスモポリシーであったことと比較されよう。同じ科学者であっても、性質は異なった。

毒ガスといえば、1995年に日本で起きた地下鉄サリン事件が思い出されるが、
使い方を誤れば毒ガスは「人道的」兵器にとどまらず核兵器と比較にならない程の大量殺戮兵器とも成り得るのだということを、改めて認識したような気がした。本来は農薬としての有機燐化合物だったはずの物が発見に次ぐ開発で歴史の一途を突き進む、それが悲劇と豊かさを生む、抑止するのは人の心だということを忘れてはならない。

ドイツ近現代史、第一次大戦史から第二次へと続く訳だが、
ハーバーを中心に置き、その世界と歴史的背景、交流関係から考察し、著者の見解を述べた本。偏らない姿勢が受けた。面白かった。
2008年にジャーナリストの賞(「科学ジャーナリスト賞2008」の大賞)を受賞されているらしいが、誰でも読まれ易い本だと思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年7月11日に日本でレビュー済み
空中窒素固定法で、ボッシュ(後のIGマネージャー)ともにノーベル化学賞を受賞したハーバーの伝記です。
窒素合成技術を発明し、世界の農業生産に飛躍的な安定をもたらしたがゆえの受賞でしたが、この技術は同時に爆薬の基礎となる硝酸の合成技術にも道を開きました。
当時チリからの硝石輸入にたよっていたドイツでは、この技術が、第一次世界大戦の継戦を決意させた要因の一つとなりました。
また、ハーバーは平時においては世界のために、非常時においてはドイツ国家のために働くのが科学者の使命であるとの考えであったことから、化学技術の発展を軍事に応用する方向に進みます。
「塩素ガス」「イペリットガス」などの開発は、ハーバーなくしては実現できなったため、「毒ガスの父」などと呼ばれることになりました。
同じ科学者である妻は、科学者は軍事に手を貸してはならないとの考えで、ハーバーとの確執の果てに、抗議のピストル自殺するにいたります。
また、「毒ガスの父」の異名は、遠く日本にも知れ渡り、大正期の大企業「星製薬」(ショートショートの祖星新一の父)の協力を得ます。
日本にも訪問し、日本軍の毒ガス製造に加担もしたようです。(著者は、そのように推理しています)

ナチスドイツの毒ガス(タブン、サリン)、IGファルベン、731部隊、大久野島の毒ガス製造、などなど第二次世界大戦下の様々な黒歴史の端緒が、このハーバーに帰納します。
この個人がどのように考え、生きてきたのか、そういう視点で読むと良い本です。
ページ数も多くなく読みやすく、リサーチも行き届いていて良書だと思います。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年6月1日に日本でレビュー済み
 日本科学技術ジャーナリスト会議の「科学ジャーナリスト賞2008」の大賞を本書が受賞とのことで手にしました。
 「毒ガスと科学者」(1991年、光人社。サリンに関する章を加えて1996年に文芸春秋から文庫判が発行)の著者でもあり、あとがきに本書の執筆に至る経緯が書かれていますが、読んでいて丹念な資料調査や取材などに基づいて書かれたことが伝わってきます。
 ハーバーの生涯を書いた本書を通して、当時のドイツ、ヨーロッパ、そして日本の姿を学ぶことができ、世界史の一種の副読本ともいえる内容に仕上がっています。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月21日に日本でレビュー済み
局面が悪くなればなるほど、すべてのものが戦争にささげられ、局面の打開に利用される。
まさに、総力戦の様を呈する。知能も然り。望むと望まざるとに関わらず、ひとつの駒として戦争に参加させられてしまう。本書の主人公ハーバーは、むしろ積極的に戦争に参加し、協力的であったにもかかわらず、最後には、国家に裏切られた格好で、失意のうちに生涯を閉じたようだ。小説よりも奇なる事実から学ぶことは多い一冊。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート