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科学者と軍事研究 (岩波新書) 新書 – 2017/12/21
池内 了
(著)
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- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2017/12/21
- 寸法10.7 x 1 x 17.3 cm
- ISBN-104004316944
- ISBN-13978-4004316947
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商品の説明
著者について
池内 了(いけうちさとる)
1944年兵庫県生まれ
総合研究大学院大学名誉教授,名古屋大学名誉教授
専攻―宇宙論・銀河物理学,科学・技術・社会論
著書―『科学者と戦争』『疑似科学入門』ともに岩波新書,『科学の考え方・学び方』岩波ジュニア新書,『科学のこれまで、科学のこれから』岩波ブックレット,『大学と科学の岐路―大学の変容、原発事故、軍学共同をめぐって』リーダーズノート出版,『科学・技術と現代社会』みすず書房,『物理学者池内了×宗教学者島薗進科学・技術の危機再生のための対話』合同出版,ほか多数
1944年兵庫県生まれ
総合研究大学院大学名誉教授,名古屋大学名誉教授
専攻―宇宙論・銀河物理学,科学・技術・社会論
著書―『科学者と戦争』『疑似科学入門』ともに岩波新書,『科学の考え方・学び方』岩波ジュニア新書,『科学のこれまで、科学のこれから』岩波ブックレット,『大学と科学の岐路―大学の変容、原発事故、軍学共同をめぐって』リーダーズノート出版,『科学・技術と現代社会』みすず書房,『物理学者池内了×宗教学者島薗進科学・技術の危機再生のための対話』合同出版,ほか多数
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2017/12/21)
- 発売日 : 2017/12/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4004316944
- ISBN-13 : 978-4004316947
- 寸法 : 10.7 x 1 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 501,539位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,166位岩波新書
- - 4,048位科学 (本)
- - 47,784位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月22日に日本でレビュー済み
この本や、他の池内さんの本を読ませていただくと、今現在、読み終えた「科学はなぜ、ストーリーを必要としているのか」のランディ・オルソン博士の話と、いかに彼我の差がおおきいか、わかる。
博士は、「科学者は、自分の研究をいかに一般人にわかってもらうかという努力がたらない」として、30歳台で、ニューハンプシャァー大学の海洋生物学の、テニュアの地位をすて、ハリウッドにわたり、ABT理論で、説明しなければ、なかなか、解ってもらえないことを書き綴った名著である。(ぜひ、唯我独尊の科学者の方々に推すめだ)
池内さんはもともと、天文学者なのだが、正直、日本の科学のレベルを知らないので、このような極楽トンボのお話を、振りまいておられるようだが、世界中のどの科学者をもこの問題で苦しんでいるのよ!
お解かりですか?自分の研究が戦争に使われることを、恐れられているし、まさに、その様に、誘導されるは、世界中どこも同じなのよ!わかる。
つまり、科学者は説明責任を求められていないの!わかる!「戦争!」自衛のための戦争か、否かは、科学者には求められていないの。それよりも、日本の科学技術レベル低さの方が、問題なの。
星空ばかりみていて、お金が、降ってくるかどうかを気にしない著者には、介護のロボスーツがどれほど、求められているか!わかる!でも、これも、使いようによっては、戦闘服に応用できるのね。
かなりきつい言葉でナイト、この手の方にはわからないと思うので、ついでにいえば、「はやぶさプロジェクト」も、使い方次第で、敵衛星破壊の兵器になるの!解りますか?考えなくてはいけないのは、世界平和ではなく、日本の技術レベルのひくさなのででは!オルソン博士がいかに、血のにじむ思いで、予算を獲得しようと努力しようとしている、反面、この国では、愚にもつかない、二重発明(過去に人が発明したことを、もう一回発明してしまうこと)をやってしまう科学者に告ぐ、「自分の分野の特許文献くらい、世界中から集めて読んでおいて欲しい!」
博士は、「科学者は、自分の研究をいかに一般人にわかってもらうかという努力がたらない」として、30歳台で、ニューハンプシャァー大学の海洋生物学の、テニュアの地位をすて、ハリウッドにわたり、ABT理論で、説明しなければ、なかなか、解ってもらえないことを書き綴った名著である。(ぜひ、唯我独尊の科学者の方々に推すめだ)
池内さんはもともと、天文学者なのだが、正直、日本の科学のレベルを知らないので、このような極楽トンボのお話を、振りまいておられるようだが、世界中のどの科学者をもこの問題で苦しんでいるのよ!
お解かりですか?自分の研究が戦争に使われることを、恐れられているし、まさに、その様に、誘導されるは、世界中どこも同じなのよ!わかる。
つまり、科学者は説明責任を求められていないの!わかる!「戦争!」自衛のための戦争か、否かは、科学者には求められていないの。それよりも、日本の科学技術レベル低さの方が、問題なの。
星空ばかりみていて、お金が、降ってくるかどうかを気にしない著者には、介護のロボスーツがどれほど、求められているか!わかる!でも、これも、使いようによっては、戦闘服に応用できるのね。
かなりきつい言葉でナイト、この手の方にはわからないと思うので、ついでにいえば、「はやぶさプロジェクト」も、使い方次第で、敵衛星破壊の兵器になるの!解りますか?考えなくてはいけないのは、世界平和ではなく、日本の技術レベルのひくさなのででは!オルソン博士がいかに、血のにじむ思いで、予算を獲得しようと努力しようとしている、反面、この国では、愚にもつかない、二重発明(過去に人が発明したことを、もう一回発明してしまうこと)をやってしまう科学者に告ぐ、「自分の分野の特許文献くらい、世界中から集めて読んでおいて欲しい!」
2018年2月15日に日本でレビュー済み
著者は1944年生まれの理論物理学者であり、最近は「研究と社会」に関する多くの課題、特に軍事研究について講演や反対のための活動を数多く行っている。本書は、研究資金が喉から手が出るほど欲しい研究者(特に大学の)に付け込む「軍事研究の罠」を暴き出したものである。本書の分析調査とそれに基づく批判は、理論家らしく徹底的かつ説得力のあるもので、「軍事研究」の危険性を余すところなく説いている。
日本で「軍事研究」が注目されるようになったのは、2004年に国立大学が法人化されると同時に、文科省による官僚支配と予算締付け(と同時にごく一部の大学への優先配分)が始まった頃からである。防衛省の「安全保障技術研究推進制度」が2015年度に創設され、予算が急拡大するとともに応募する大学も増えた。著者はこのような事態に危機感を覚え、研究者仲間と反対運動を始めるとともに、日本学術会議での軍事研究反対宣言を目指して活動を行ってきた。著者らの活動も後押しして、2017年3月には「軍事的安全保障研究に関する声明」が決定・発出された。50年振りに出された声明として大きな意義がある。
軍事研究に参加する研究者は、消極的か積極的かを問わず、必ず「言い訳」を用意しているという(本書第4章)。代表的なものは①デュアルユース論(軍事研究も民生技術に役立つ)、②自衛論(国家の自衛力に軍事研究は必要)、③研究費問題、である。著者はこれらの「言い訳」を丹念に分析した上で、①については、軍事研究は結局殺戮のために使われるということを研究者が真剣に考える必要性、②については、集団的自衛権行使が閣議で承認され、アメリカの要請があれば自衛隊はいつでもどこでも戦闘に参加しうるという現在の事態を考えれば、「戸締り論」という素朴な議論は成り立たないことを指摘している。問題は③の、研究費不足問題である。先進諸国でも最低レベルの大学研究費という基本問題が、一種の「経済的徴兵制」として研究者を軍事研究に誘い出しているのである。また純学術的な研究資金も、「競争」が前提であり、幸運に資金を受給できても、納期や成果に追いまくられる事態がある。かつて大学に支給されていた(金額は少なくても)全く制約のない経常的研究資金が廃止され、短期雇用の研究者で溢れる大学では、もはや画期的な発見・発明につながる長期的視点からのの独創的な研究は望めなくなっている。今後ノーベル賞級の研究成果は難しくなり、大学のレベル低下は長期的な国力低下に直結していくだろう。実に深刻な事態となっているのだ。
本書は、軍事研究という側面から、現在の大学が直面している深刻な課題を抉り出している。
日本で「軍事研究」が注目されるようになったのは、2004年に国立大学が法人化されると同時に、文科省による官僚支配と予算締付け(と同時にごく一部の大学への優先配分)が始まった頃からである。防衛省の「安全保障技術研究推進制度」が2015年度に創設され、予算が急拡大するとともに応募する大学も増えた。著者はこのような事態に危機感を覚え、研究者仲間と反対運動を始めるとともに、日本学術会議での軍事研究反対宣言を目指して活動を行ってきた。著者らの活動も後押しして、2017年3月には「軍事的安全保障研究に関する声明」が決定・発出された。50年振りに出された声明として大きな意義がある。
軍事研究に参加する研究者は、消極的か積極的かを問わず、必ず「言い訳」を用意しているという(本書第4章)。代表的なものは①デュアルユース論(軍事研究も民生技術に役立つ)、②自衛論(国家の自衛力に軍事研究は必要)、③研究費問題、である。著者はこれらの「言い訳」を丹念に分析した上で、①については、軍事研究は結局殺戮のために使われるということを研究者が真剣に考える必要性、②については、集団的自衛権行使が閣議で承認され、アメリカの要請があれば自衛隊はいつでもどこでも戦闘に参加しうるという現在の事態を考えれば、「戸締り論」という素朴な議論は成り立たないことを指摘している。問題は③の、研究費不足問題である。先進諸国でも最低レベルの大学研究費という基本問題が、一種の「経済的徴兵制」として研究者を軍事研究に誘い出しているのである。また純学術的な研究資金も、「競争」が前提であり、幸運に資金を受給できても、納期や成果に追いまくられる事態がある。かつて大学に支給されていた(金額は少なくても)全く制約のない経常的研究資金が廃止され、短期雇用の研究者で溢れる大学では、もはや画期的な発見・発明につながる長期的視点からのの独創的な研究は望めなくなっている。今後ノーベル賞級の研究成果は難しくなり、大学のレベル低下は長期的な国力低下に直結していくだろう。実に深刻な事態となっているのだ。
本書は、軍事研究という側面から、現在の大学が直面している深刻な課題を抉り出している。
2017年12月30日に日本でレビュー済み
間接的にも軍事に利用できる研究は数多くあり、
その線引きは非常に難しいものです。
それを併記するのではなく、否定するしかしていないのは非常に残念です。
ちなみに、著者らの活動により大学からの予算申請数が少なくなったとありますが、
そもそも軍事関係の予算に申請さえできなくなっています。
外部からクレームが来るからだそうですが、
研究機会が少なくなり残念です。
その線引きは非常に難しいものです。
それを併記するのではなく、否定するしかしていないのは非常に残念です。
ちなみに、著者らの活動により大学からの予算申請数が少なくなったとありますが、
そもそも軍事関係の予算に申請さえできなくなっています。
外部からクレームが来るからだそうですが、
研究機会が少なくなり残念です。
2018年1月16日に日本でレビュー済み
先のレビュアーの言うところは一般的には確かである。しかしここに紹介され、これまでの「歴史の教訓」からも、「疑わしきは受け入れず」の態度を「研究者の現場」で決めることは決して難しいことではない。数々の、最近の日本の学術の「研究不正問題」を見ると、そのすべてが(といってよい)、結局「研究費ほしさ」に行き着く。「もっと研究を!もっとお金を!」これが「現場」のいまや叫びとなっている。だから「少々のことは看過して、やがて研究の充溢をはかればよい」と考え始めたときに、堕落し、抜き差しならぬところに立たされる。これは必定なのである。そこの「線引き」を見抜けないことはなく、見抜けないのは「目をつぶる」からでしかない。著者は憲法9条をまもる運動の科学者の先頭に立ち続けている。学術会議も大勢は「軍事研究」拒否へ動きつつある。読み、落ち着いて「今の時代」を考える時宜にふさわしい好著である。
2018年1月19日に日本でレビュー済み
主に大学に属する研究者が軍事研究を行う問題点について書かれている。さすがに一流の研究者だけあって、その文章は明解かつ鋭い。文章はキレッキレッである。「科学者と戦争」の続編であるようで、本論の前提となる事柄について、前作で述べたように、、、と省略されているので、本書から読み始めると少々戸惑う。
これを読むうえで、まず知っておかねばならないことは、戦争否定が本書の前提となっていることである。「戦争は嫌だ、戦争をしてはならない」というのは論理的帰結であるといえるが、一方でその主張そのものは、哲学あるいは思想に属すると考えられている。この点では、お国のために死ぬのは本望と信じている人には、戦争の悲惨さや無意味さを訴えても何も響かないのと同様に、本書に書かれていることが理解できないであろう。ここに本書の限界があるように思う。
池内氏は非武装論者である。非武装論を非現実的と一蹴することはたやすいが、それは同時に、自分自身の想像力の欠如を露呈していることにならないだろうか?
本書を読んでいると、自衛力、防衛力あるいは武力による平和維持のほうが非現実的に思えてくる。例えば、仮想敵国が同時に複数本の弾道ミサイルを首都圏に向けて発射してきたらどうなるだろう? 弾道ミサイルの同時に迎撃可能な本数はおのずと限りがあり、それを正確に読み取り1本でも余計に弾道ミサイルを発射すれば、仮想敵国の目的は達成されることになる。某国のミサイル同時発射実験は、この探索に他ならない。さらに迎撃ミサイルを増やす? 他の方法で撃ち落とす? そんなシミュレーションを頭の中で繰り返していると、この競争は際限がなく非現実的と思えてくる。
非武装で相手に攻撃させないというシミュレーションあるいは思考実験も、考えていて面白い。いまだに多くを納得させる解が無いことから、研究としても面白いのではないか。今の科学技術をもってすれば過去とは別の結論が導き出せるかもしれない。そのようなことに研究予算を配分できる国であってほしいと思う。
これを読むうえで、まず知っておかねばならないことは、戦争否定が本書の前提となっていることである。「戦争は嫌だ、戦争をしてはならない」というのは論理的帰結であるといえるが、一方でその主張そのものは、哲学あるいは思想に属すると考えられている。この点では、お国のために死ぬのは本望と信じている人には、戦争の悲惨さや無意味さを訴えても何も響かないのと同様に、本書に書かれていることが理解できないであろう。ここに本書の限界があるように思う。
池内氏は非武装論者である。非武装論を非現実的と一蹴することはたやすいが、それは同時に、自分自身の想像力の欠如を露呈していることにならないだろうか?
本書を読んでいると、自衛力、防衛力あるいは武力による平和維持のほうが非現実的に思えてくる。例えば、仮想敵国が同時に複数本の弾道ミサイルを首都圏に向けて発射してきたらどうなるだろう? 弾道ミサイルの同時に迎撃可能な本数はおのずと限りがあり、それを正確に読み取り1本でも余計に弾道ミサイルを発射すれば、仮想敵国の目的は達成されることになる。某国のミサイル同時発射実験は、この探索に他ならない。さらに迎撃ミサイルを増やす? 他の方法で撃ち落とす? そんなシミュレーションを頭の中で繰り返していると、この競争は際限がなく非現実的と思えてくる。
非武装で相手に攻撃させないというシミュレーションあるいは思考実験も、考えていて面白い。いまだに多くを納得させる解が無いことから、研究としても面白いのではないか。今の科学技術をもってすれば過去とは別の結論が導き出せるかもしれない。そのようなことに研究予算を配分できる国であってほしいと思う。
2018年7月3日に日本でレビュー済み
印象論、あるいは「軍事は嫌い」という感情論だとしか取れない。安全保障はどこかの誰かが見えないところで細々とやっていればいいとでも思っているのか、あるいは今すぐ日本が軍事力を手放せばいいとでも言うのか。☆1つすらつけたくない。
2018年3月21日に日本でレビュー済み
防衛装備庁が始めた2015年に研究資金制度の現状紹介から始まり、大学の研究者が軍事に関わる研究に携わることに警鐘を鳴らす一冊。
安全保障技術研究推進制度の説明や、日本学術会議の役割や位置づけの変遷といった事実に関する記述はとても詳しく分かりやすいです。
他方、軍事研究に反対する見解を述べるところでは、時折そこまで穿ってみなくても、という意見もあり私にはいささか悲観論に偏っているように思われました。
とはいえ、大学における軍事研究との関係にまつわる最新情報を知ることができる本としてはよい一冊と考えます。
安全保障技術研究推進制度の説明や、日本学術会議の役割や位置づけの変遷といった事実に関する記述はとても詳しく分かりやすいです。
他方、軍事研究に反対する見解を述べるところでは、時折そこまで穿ってみなくても、という意見もあり私にはいささか悲観論に偏っているように思われました。
とはいえ、大学における軍事研究との関係にまつわる最新情報を知ることができる本としてはよい一冊と考えます。