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近代秀歌 (岩波新書) 新書 – 2013/1/23
永田 和宏
(著)
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「やは肌のあつき血汐にふれも見で」「東海の小島の磯の白砂に」──懐かしくも新鮮な歌の数々は、私たち日本人の感性の源として、永遠に伝えていくべき豊かな財産である。〈日本人ならこれだけは知っておいて欲しい〉近代100首を当代随一の歌人が選び、心熱くなるエッセイとともに、未来へ贈る名歌集。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2013/1/23
- 寸法11.5 x 1.1 x 17.5 cm
- ISBN-104004314070
- ISBN-13978-4004314073
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商品の説明
著者について
永田和宏 (ながたかずひろ)
1947年滋賀県に生まれる.
1971年京都大学理学部物理学科卒業.高安国世に師事し「京大短歌会」「塔」会員となる.1992年より「塔」主宰.宮中歌会始詠進歌選者,朝日新聞歌壇選者.2009年紫綬褒章受章.
現在─歌人,細胞生物学者.京都産業大学総合生命科学部教授・学部長,京都大学名誉教授.
主要歌集─『メビウスの地平』(茱萸叢書),『饗庭』(砂子屋書房,若山牧水賞・読売文学賞),『風位』(短歌研究社,芸術選奨文部科学大臣賞・迢空賞),『後の日々』(角川書店,斎藤茂吉短歌文学賞),『夏・二〇一〇』(青磁社).
他に『作歌のヒント』(NHK出版)『もうすぐ夏至だ』(白水社)『歌に私は泣くだらう』(新潮社),夫人の河野裕子との共著『京都うた紀行』(京都新聞)『たとへば君』(文藝春秋),細胞生物学者として『タンパク質の一生』(岩波新書)他,多数著作がある.
1947年滋賀県に生まれる.
1971年京都大学理学部物理学科卒業.高安国世に師事し「京大短歌会」「塔」会員となる.1992年より「塔」主宰.宮中歌会始詠進歌選者,朝日新聞歌壇選者.2009年紫綬褒章受章.
現在─歌人,細胞生物学者.京都産業大学総合生命科学部教授・学部長,京都大学名誉教授.
主要歌集─『メビウスの地平』(茱萸叢書),『饗庭』(砂子屋書房,若山牧水賞・読売文学賞),『風位』(短歌研究社,芸術選奨文部科学大臣賞・迢空賞),『後の日々』(角川書店,斎藤茂吉短歌文学賞),『夏・二〇一〇』(青磁社).
他に『作歌のヒント』(NHK出版)『もうすぐ夏至だ』(白水社)『歌に私は泣くだらう』(新潮社),夫人の河野裕子との共著『京都うた紀行』(京都新聞)『たとへば君』(文藝春秋),細胞生物学者として『タンパク質の一生』(岩波新書)他,多数著作がある.
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2013/1/23)
- 発売日 : 2013/1/23
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4004314070
- ISBN-13 : 978-4004314073
- 寸法 : 11.5 x 1.1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 178,261位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー
5 星
誦すれば秀歌の余韻我が胸をゆたりゆたりと浸しゆくかな
『先輩の本棚――CATALOGUE of GIFT BOOKS 2023』(文化通信社)の中で、敬愛する阿刀田高が『近代秀歌』(永田和宏著、岩波新書)を薦めている。「著者と対話しながら読み進む。著者がなぜこれを選び、どこで苦労し、どんな結論を得たか、親しく語り合って読もう」。●やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君――与謝野晶子●木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな――前田夕暮●君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ――北原白秋●しらたまの君が肌はも月光(つきかげ)のしみとほりてや今宵冷たき――川田順●われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子――与謝野鉄幹●垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども――長塚節●友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ――石川啄木●白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり――若山牧水●ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく――石川啄木●あなたは勝つものとおもつてゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ――土岐善麿●幾山河(いくやまかは)越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく――若山牧水●馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひ見るべし――長塚節●白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ――若山牧水誦すれば秀歌の余韻我が胸をゆたりゆたりと浸しゆくかな――榎戸誠。
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2024年3月13日に日本でレビュー済み
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歌に応じて的確で感動的な解説が素晴らしい。近代秀歌、現代秀歌とも申し分のない歌集です。永田和宏さんの人柄が忍ばれます。
2013年6月3日に日本でレビュー済み
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数年前ある歌人先生の歌集を購入しまして、
以後大変悩ましく過ごして来ました。
その先生の歌集にあった歌は、大変難しく
何が詠まれているのかさっぱり分からなかったのです。
ほとんどすべて、さらに1首31字の中にも
辞書を引かないと読みも意味も分からない語句が
並んでいました。
以後「歌は誰の物」だろうか、と悩んで来ました。
そして、その回答と思える記述がありました。
「あまりにも芸術性、文学性が高くて、一部の人々にしか理解されない
といった作品は、多くの場合、時代を超えて生き残る確率が低いと
言わざるを得ない」。
ここに載っている歌は、辞書を引かなくても分かる、
自然と覚えてしまう、さらについ口ずさむ歌ばかりです。
以後大変悩ましく過ごして来ました。
その先生の歌集にあった歌は、大変難しく
何が詠まれているのかさっぱり分からなかったのです。
ほとんどすべて、さらに1首31字の中にも
辞書を引かないと読みも意味も分からない語句が
並んでいました。
以後「歌は誰の物」だろうか、と悩んで来ました。
そして、その回答と思える記述がありました。
「あまりにも芸術性、文学性が高くて、一部の人々にしか理解されない
といった作品は、多くの場合、時代を超えて生き残る確率が低いと
言わざるを得ない」。
ここに載っている歌は、辞書を引かなくても分かる、
自然と覚えてしまう、さらについ口ずさむ歌ばかりです。
2022年8月11日に日本でレビュー済み
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作歌の役に立てばという思いで買ったが、優れた鑑賞文に惹き込まれた。「落合直文から
土屋文明までの歌を取り上げた」とあるが、気に入った歌人の歌集を読んでみたいという
気持ちにさせられた。
「歌は何かのために作るものではない。あくまで個人の感想や感慨、そして思いを紡ぐよ
うに言葉にする」という考えにも共感できる。「歌がもっとも歌として力を発揮するのは、
相聞歌と挽歌だとよく言われる」というのも、恋と死こそ、人の一生で最も心動かされる
ものであると改めて教えられた。
氏は、現代の若人の教養のなさ、それを恥じることもない現状を憂えてこの本を書いたよ
うであり、「日本人ならこれだけは知っていて欲しいと思う歌を集め」、「そのうちから
100首くらいは、誰にでも知っていて欲しい、知っていて貰いたい」という動機で執筆し
たらしい。歌だけでなく、近代歌人の人となりも知ることができる。
土屋文明までの歌を取り上げた」とあるが、気に入った歌人の歌集を読んでみたいという
気持ちにさせられた。
「歌は何かのために作るものではない。あくまで個人の感想や感慨、そして思いを紡ぐよ
うに言葉にする」という考えにも共感できる。「歌がもっとも歌として力を発揮するのは、
相聞歌と挽歌だとよく言われる」というのも、恋と死こそ、人の一生で最も心動かされる
ものであると改めて教えられた。
氏は、現代の若人の教養のなさ、それを恥じることもない現状を憂えてこの本を書いたよ
うであり、「日本人ならこれだけは知っていて欲しいと思う歌を集め」、「そのうちから
100首くらいは、誰にでも知っていて欲しい、知っていて貰いたい」という動機で執筆し
たらしい。歌だけでなく、近代歌人の人となりも知ることができる。
2020年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近代の州かを百首選んで、歌の解釈とそれに関わるいろいろな著者の考えや参考歌が書いてあり、懇切丁寧である。人口に膾炙した歌も漏れなく選んであって遺漏はない。歌人の写真が載っていて、ほほうこういう面構えだったんだねと分かって面白い。読み終わって堪能した。同じ著者の「現代秀歌」も読んでみたい。でも、近代の歌ほど分かりやすくはないだろうな。永田氏の解説に期待しよう。永田氏は、河野裕子氏(故人)の旦那さんである。彼女の「たっぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言えり」はいい歌だ。
2014年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近代秀歌、覚えていたい歌ばかりです。 常識として覚えられるようにしたいです。
2023年5月7日に日本でレビュー済み
『先輩の本棚――CATALOGUE of GIFT BOOKS 2023』(文化通信社)の中で、敬愛する阿刀田高が『近代秀歌』(永田和宏著、岩波新書)を薦めている。「著者と対話しながら読み進む。著者がなぜこれを選び、どこで苦労し、どんな結論を得たか、親しく語り合って読もう」。
●やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君――与謝野晶子
●木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな――前田夕暮
●君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ――北原白秋
●しらたまの君が肌はも月光(つきかげ)のしみとほりてや今宵冷たき――川田順
●われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子――与謝野鉄幹
●垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども――長塚節
●友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ――石川啄木
●白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり――若山牧水
●ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく――石川啄木
●あなたは勝つものとおもつてゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ――土岐善麿
●幾山河(いくやまかは)越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく――若山牧水
●馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひ見るべし――長塚節
●白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ――若山牧水
誦すれば秀歌の余韻我が胸をゆたりゆたりと浸しゆくかな――榎戸誠。
●やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君――与謝野晶子
●木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな――前田夕暮
●君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ――北原白秋
●しらたまの君が肌はも月光(つきかげ)のしみとほりてや今宵冷たき――川田順
●われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子――与謝野鉄幹
●垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども――長塚節
●友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ――石川啄木
●白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり――若山牧水
●ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく――石川啄木
●あなたは勝つものとおもつてゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ――土岐善麿
●幾山河(いくやまかは)越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく――若山牧水
●馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひ見るべし――長塚節
●白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ――若山牧水
誦すれば秀歌の余韻我が胸をゆたりゆたりと浸しゆくかな――榎戸誠。
『先輩の本棚――CATALOGUE of GIFT BOOKS 2023』(文化通信社)の中で、敬愛する阿刀田高が『近代秀歌』(永田和宏著、岩波新書)を薦めている。「著者と対話しながら読み進む。著者がなぜこれを選び、どこで苦労し、どんな結論を得たか、親しく語り合って読もう」。
●やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君――与謝野晶子
●木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな――前田夕暮
●君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ――北原白秋
●しらたまの君が肌はも月光(つきかげ)のしみとほりてや今宵冷たき――川田順
●われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子――与謝野鉄幹
●垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども――長塚節
●友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ――石川啄木
●白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり――若山牧水
●ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく――石川啄木
●あなたは勝つものとおもつてゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ――土岐善麿
●幾山河(いくやまかは)越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく――若山牧水
●馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひ見るべし――長塚節
●白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ――若山牧水
誦すれば秀歌の余韻我が胸をゆたりゆたりと浸しゆくかな――榎戸誠。
●やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君――与謝野晶子
●木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな――前田夕暮
●君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ――北原白秋
●しらたまの君が肌はも月光(つきかげ)のしみとほりてや今宵冷たき――川田順
●われ男(を)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子――与謝野鉄幹
●垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども――長塚節
●友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ――石川啄木
●白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり――若山牧水
●ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく――石川啄木
●あなたは勝つものとおもつてゐましたかと老いたる妻のさびしげにいふ――土岐善麿
●幾山河(いくやまかは)越えさり行かば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく――若山牧水
●馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひ見るべし――長塚節
●白鳥(しらとり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ――若山牧水
誦すれば秀歌の余韻我が胸をゆたりゆたりと浸しゆくかな――榎戸誠。
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2017年6月2日に日本でレビュー済み
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探しに行く手間が省けました。ときおり眺めて楽しんでいます。ありがとう。
2013年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主に明治、大正、昭和初期が中心。教科書などにもよく出てきた、
なじみ深い100首がならんでいる。
それぞれの歌への講評がまた、いい。
やはらかに柳あをめる
北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに 石川啄木
……他人には故郷を捨てたと言い切っていた、あるいは書いていた啄木であるが、一人故郷を思うとき、そこには常に限りなくやさしく包みこんでくれるような存在としてそれはあった。
海底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり 若山牧水
……深海に棲む魚。多くは光のない世界に棲むゆえに眼が退化し、光を見ることができないという。そんな暗い世界に棲む「眼の無き魚」が恋しいというのである。……
決して大仰ではなく、淡々とした講評。何度も読み返したくなるような1冊だ。
なじみ深い100首がならんでいる。
それぞれの歌への講評がまた、いい。
やはらかに柳あをめる
北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに 石川啄木
……他人には故郷を捨てたと言い切っていた、あるいは書いていた啄木であるが、一人故郷を思うとき、そこには常に限りなくやさしく包みこんでくれるような存在としてそれはあった。
海底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり 若山牧水
……深海に棲む魚。多くは光のない世界に棲むゆえに眼が退化し、光を見ることができないという。そんな暗い世界に棲む「眼の無き魚」が恋しいというのである。……
決して大仰ではなく、淡々とした講評。何度も読み返したくなるような1冊だ。