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父帰る・藤十郎の恋――菊池寛戯曲集 (岩波文庫) 文庫 – 2016/10/19

4.3 5つ星のうち4.3 24個の評価

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菊池寛の戯曲は、その文学の特質を最もよく発揮しており、現代でも広く親しまれている。全戯曲から、時代物、現代物、発表年代別などを踏まえて、12作を精選する。戯曲での登場人物たちの明確な姿かたち、生き生きとした台詞、理詰めな劇の構成、人間の心理への作者の的確な観察眼は、今なお新鮮で古さを全く感じさせない。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2016/10/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/10/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 336ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003106342
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003106341
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1.3 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 24個の評価

著者について

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菊池 寛
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
菊池寛氏の小説はその比類なき面白さで読者を虜にするのですが、戯曲もそれに劣らず、面白さは不変です。
小説を戯曲化した「藤十郎の恋」「敵討以上」「入れ札」は、小説とはまた違った面白さを味わうことができます。
何と言っても絶品は「父帰る」です。家族を捨てた父親が何十年かぶりに我が家を訪問する物語なのですが、情景が目に浮かぶラストシーンに涙が止まりませんでした。このような名作が文庫化されたことを非常に嬉しく思います。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どの短編も読みやすく面白いです。

哀憐、蔑み、憎しみ、そしてそれに打ち克つこと。
真の強さの一つは「他者を赦す自分を、許すことができるか?」なのかと、戯曲を読んで感じました。
ちなみにそう感じたのは、「敵討以上」という作品です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説ならぬ、菊池が本来志向していた戯曲の選集。単純な筋、構成ながら、さすがに読者に訴えかけるつくり上手はさすが。代表的な戯曲に触れることができ、後半の軽い作も、面白い。菊池という人に潜む魅力が、そのままに反映している。解説にもあるが、新思潮の僚友たちが互いの作を意識しながら、作品を作り上げていたことも伺え、当時の文学者たちの雰囲気が窺える気もする。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月15日に日本でレビュー済み
 しばらく前、菊地寛の戯曲を読みたくても新刊では全く手に入らず、
古書店でようやく見つけ、新潮文庫の1冊を確か3千円で買った。
 作劇の上手さに惹かれ、もっと読みたいと調べてみると全集第一巻
が戯曲集だとつきとめたものの、1冊だけの購入は難しく断念していた。
しかし、今回、これを底本にした岩波文庫をたまたま見つけた。
 読んでみると、やはりどの作品も面白く、簡潔でありながら情的であり、
読み始めたらラストまで自然に運ばれてしまった。恐らく作者が、「劇的」
ということを肌でわかっているからだろう。
 このような感覚を抱かせてくれる人は、他に池波正太郎(小説は読んだ
ことがない)である。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月18日に日本でレビュー済み
菊池寛は「俊寛」が凄く好きで、今回代表作でもある「父帰る」が収録された本書を手に取ったみたが、正直あんまり面白くない。「えっ?終わり・・・オチは?」って感じ。どの短編も戯曲なので登場人物の台詞が掴み辛く何回か読み直すことがあったり、(戯曲作品として)演出者の技量にも作品の優劣が依る部分もあるのでストーリーとして実にあっさりと捻りない。半分くらい読んだ時点でgive up!と思ったが、我慢して最後まで読んだら後半の方が面白かった。初見の方は巻末から読んだらいいかも。
2020年9月19日に日本でレビュー済み
「父帰る」に限定しての感想ですが、面白くはあります。しかし、史上に残る傑作というわけでもない。結末の部分が芥川龍之介の「羅生門」に似ていて、興味深いといえば興味深い。
2020年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久方ぶりに、父帰る、を、再読しました。
やはり、良い作品だと思います。
是非、一読をお薦めします。