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昭和天皇の戦争――「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと 単行本 – 2017/1/28

4.1 5つ星のうち4.1 22個の評価

軍部の独断専行に心を痛めつつ、最後は「聖断」によって日本を破滅の淵からすくった平和主義者――多くの人が昭和天皇に対して抱くイメージははたして真実だろうか。昭和天皇研究の第一人者が従来の知見と照らし合わせながら「昭和天皇実録」を読み解き、「大元帥」としてアジア太平洋戦争を指導・推進した天皇の実像を明らかにする。
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商品の説明

著者について

山田 朗(やまだ あきら)
1956年大阪府生まれ.東京都立大学大学院博士課程単位取得退学.明治大学文学部教授.日本近現代政治史・軍事史.著書『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社,1994年),『軍備拡張の近代史――日本軍の膨張と崩壊』(吉川弘文館,1997年),『昭和天皇の軍事思想と戦略』(校倉書房,2002年),『世界史の中の日露戦争』(吉川弘文館,2009年),『近代日本軍事力の研究』(校倉書房,2015年),『兵士たちの戦場――体験と記憶の歴史化』(岩波書店,2015年)ほか.

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2017/1/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/1/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4000611771
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4000611770
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.9 x 3 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 22個の評価

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山田 朗
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年4月11日に日本でレビュー済み
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世に、「昭和天皇は下から上がってきたものを裁可しただけだ」と言う言説を信じている者に必読。本書には、満州事変から太平洋戦争敗戦まで統帥権者大元帥として昭和天皇が上奏、下問、奏答により細部にわたり戦争指導している事実が明らかにされている。ただしここでは、昭和天皇の戦争責任については(敢えて?)ふれていない。
世の常として、自分が見たくないものは見ないという半可通は本書を敬遠するかもしれないとも思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年6月1日に日本でレビュー済み
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知らなかった、騙されていたのですね。父は南十字星がきれいだったと話しておりました。戦後どんな気持ちで生きていたのかと思うと悲しいです。貴重な作品を有難うございました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年12月6日に日本でレビュー済み
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フーバーのFreedom Betrayedでは、客観的事実に基づいて真実が語られている。昭和天皇実録は、その真逆と思える所が少なくないと確認出来ます。決して読み易くは無いので星4つ。でも、多くの人々が読むべき一冊と思います。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年7月27日に日本でレビュー済み
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昭和天皇実録は約24年5カ月歳月と経費(人件費をのぞく)は約2億3千万円を費やし19冊の書籍として出版された。
しかも立派な製本で函入りで一冊当たり2,000円と非常に廉価です。
著者はその膨大な活字の中から何が足され何が引かれたかを当時の軍人官僚の日記など一次資料と突合して昭和天皇の戦争責任について問う。
後の世に宮内庁刊行の昭和天皇実録全19巻だけが残るとすれば、歴史とは書いたもの勝(一寸意訳)。
EHカーの言葉が凄みを増す。
但し残念なことに非常に読みにくいです。
それでも読み通す価値はありました。
読み終わってから、なぜ日本は戦争に向かったかもう一度調べてみようと思いました。
追伸
もし10日間早く敗戦を認め降伏していたなら、二つの原爆は落ちなかったのではないでしょうか。
原爆が実戦で使われていなかったら、核問題も大きく変わっていたでしょう。
その意味でも当時の権力者の罪は逃れようがないと思います。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月2日に日本でレビュー済み
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2014年に公開された「昭和天皇実録」は宮内庁による編纂である。非公開史料を含めて活用し、天皇の言動が詳細に記録され、日々の宮中儀式、天皇への拝謁者、慶弔のための勅使派遣、奏上者とその案件、政府と宮中の重要な決定事項が逐一盛り込まれているために史料価値が極めて高い。本書は、大元帥であった昭和天皇の戦争指導に焦点をあてて「実録」が何を歴史記録として残し、何を残さなかったのか(消去してしまった)のかを検証している。そして、昭和天皇が戦争・軍事に深くかかわった国策決定のための御前会議と軍事戦略を決定する大本営会議、天皇の判断材料となる統帥部による戦況上奏を検証している。

いま一般に流布している昭和天皇の戦争におけるイメージは、「軍部の独断専横に心を痛めつつ、最後は『聖断』によって日本を破滅の淵から救った平和主義者」であろう。著者は、明らかになっている史実と「実録」の間のかい離を明確にし、大元帥として戦争を指導した天皇の実像に迫っている。そして、「実録」が描こうとする昭和天皇像に疑問を投げかけている。

本書の指摘する主要点は以下の通りである。
1.重要な決定であっても「実録」に記載されない項目がある。たとえば1943年5月31日の御前会議において決定された「大東亜政略指導大綱」において、現在のマーレシア、シンガポール、インドネシアにあたる地域はすべて「帝国領土と決定し重要資源の供給地」とすると定められたが、この部分が「実録」では欠落している。これは終戦の詔書にある「他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕ノ志ニアラズ」との矛盾を隠すためであろう。

2.天皇は現地軍の動静に懸念を抱き、行動拡大を抑える発言をしていたが、現実に戦果があがり、勢力圏の拡大が図られると事態を事後承認し、独断専行者たちを称賛するというやり方を繰り返した。大陸における権益拡大と国威発揚は天皇の歓迎するところであったのである。「実録」は天皇の具体的な言動には触れないか、触れても慎重論のみを記述するなど、天皇の積極面は消されている。

3.日米開戦にあたっては「実録」において天皇は一貫して戦争回避を主張していたと描かれているが、1941年5月以降、軍部の説得が功を奏して次第に開戦論のほうへ傾斜していき、10月上旬頃から周囲の者にも結局は戦争になるだろうと語るようになった。

4.天皇は個々の作戦に対しても細かな指示を出していた。たとえば、1942年天皇はガダルカナル島防衛に際して「日露戦争においても旅順の攻撃に際して初瀬八島の例あり、注意を要す」と警告した。この警告は的中し、日本軍は駆逐艦2隻を失った。天皇はちょっとした部隊の移動にも神経をとがらせていたことが分かっている。これらの発言も「実録」には記述されていないことが多い。

5.天皇の戦争終結への傾斜と考え方の変化は「実録」ではよくわからない。「実録」では天皇は早期から戦争終結を望んでいたことになっているが、実際は沖縄戦での勝利で講和を有利にしようと考えていた。米軍による沖縄の占領後も1945年6月1日の御前会議では、戦争一本=本土決戦を確認している。7月26日のポツダム宣言が出ても、決断がつかず、原爆投下とソ連の参戦で万策尽きた状態で「聖断」が実行された。「実録」では天皇が一貫して戦争終結を牽引した存在として描かれている。

上記のように「実録」は、昭和天皇は、一貫して軍部の強硬な対外膨張、戦争遂行に憂慮し、事態の拡大や欧米諸国との衝突を避けようとしたと描いている。しかし、天皇が大日本帝国の領土の拡大を常に容認し、日本軍の威武を内外に示すために戦争・作戦に積極的に取り組んだことは記述されていないのである。要するに「実録」は、従来の「昭和天皇=平和主義者」のイメージを再編・強化するためのものである、と著者は結論づけるのである。

「おわりに」において著者は、「実録」から読み取れる重要な指摘を行っている。陸軍と海軍を大元帥である天皇が統括する体制では近代戦争を遂行する能力が不足していたというのである。陸軍、海軍が縦割り組織であり、一体として戦略・戦術を決定することができず、軍事情報の収集・分析も一元的に行われていなかった。真の意味の日本軍の統合司令部が存在せず、すべてを統括する天皇という建前の存在が戦略的、システム的な戦争遂行を阻害していたのである。
94人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年3月24日に日本でレビュー済み
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宮内庁が莫大な費用をかけて(もちろん私たちが汗水たらして納めた税金を使って)編纂した「昭和天皇実録」を発行すると聞いたとき「昭和天皇紀」や「昭和天皇史」ではなく何故「実録」なのかとその本の名に胡散臭さを覚えた。私は実録という言葉は「実録安部定事件」「実録仁義なき戦い」のように映画や大衆週刊誌の三面記事によく使われる興味本位のいい加減な記録のことだと思っていたので。その意味で「昭和天皇実録」はまさにヤクザ映画や三面記事(たとえば安部定は心優しい薄幸の女性、ヤクザの親分は懐の大きな人格者として描かれていることが多い)と同様の「平和天皇」を創作・強調するための嘘と脚色に満ちた「実録」のようだ。好意的に見れば「実録」がインチキの代名詞となっている現代でも「大正天皇実録」(障害を持ち当事者能力のなかった大正天皇自身をとやかく言うつもりは毛頭ないがこれこそまさに嘘の積み重ね)に続きこの天皇録をわざわざ「実録」と名付けたのは真実を一定の方向に恣意的に改変せざるを得なかった(強制・忖度)編纂者達のせめてもの抵抗であったかも知れない。当著作の筆者山田氏の冷静かつ的確な分析、レビュアーの方々の批評は大いに納得できる。半藤一利のような盲目的天皇崇拝者や磯田道史のような無節操な「歴史学者」が諸手を挙げて「実録」を称賛し、国民の税金で成り立っている宮内庁が今なお「大本営発表」を出し続け歴史の捏造を繰り返しているなかで著者や原武史氏のような政治的イデオロギーとは無縁な戦後生まれの研究者が勇気ある発言をしていることに心から敬意を表したい。早い時期に廉価な文庫版が発行されることを希望する。
43人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月10日に日本でレビュー済み
本書の内容を一言で言えば「昭和天皇実録は〇〇について書いてないじゃないか! 昭和天皇が平和主義者であったかのような印象操作をしている」というものだ。

バカか?

著者がしているのは、部分評価。歴史において大切なのは、相対評価である。

もっとも、度々『前衛』や『経済』などの共産党系の雑誌に書くような人だから仕方ないのかも知れない。
2017年4月28日に日本でレビュー済み
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豊富な資料、丁寧な記述。戦争史・昭和天皇史として大変貴重な研究成果です。広く若い方にも読んでほしい本です。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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