イスラーム国という事象を、実にタイムリーに、また包括的に報じています。
11月の時点までカバーしてくれるのも、最新の情報を取り入れており、ありがたい。
事実経過を細かに分析しています。イラクの政治状況の分析は、日本の新聞の政治欄なみです。
各分野の専門家がその分野について、素人を念頭において、かみ砕いて解説しています。
他方で、歴史背景への目配りもよく、これだけの広さ深さと明解さはやはり、
長年、中東を専門に研究したひとたちだから書けたものと感じました。
シーア派とスンナ派の対立の根深さもようやく見えてきました。
一神教、偶像拒否ということがイスラムでどのように重大視されているか。
イランの関わり方の微妙さもていねいに書かれています(ややイラン寄りの見方か)。
イスラーム国の出現によって、国際情勢、あるいは現代社会のあり方への基本的な問題提起、
国家は西洋的な国家だけではない、というイスラム原理主義、
その神髄に迫る熱意をひしひしと感ずる本です。
内容といい、出版の時期といい、30代の二人の編者のバイタリティーによるところが大きいと思いました。
あえて注文をつけるとすると、地図を最初から呈示してほしかった、人名が複雑で、
索引などの配慮がほしかった。
イスラーム国は、日本を含む、民主主義を標榜し・物質的な豊かさを謳歌する現代社会に対する
大きな異議申し立てであることを痛感しました。
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「イスラーム国」の脅威とイラク 単行本(ソフトカバー) – 2014/12/26
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購入オプションとあわせ買い
イラク情勢が混迷の度を深める中、非人道的な政策を掲げて勢力を拡大する「イスラーム国」が世界を震撼させている。その実態は? イラクはこれからどうなるか。気鋭の研究者たちが周辺諸国の動向も視野に入れて多角的に分析。テレビや新聞報道では得られない突っ込んだ情報を提供する。
【執筆者】山尾大・吉岡明子・高岡豊・保坂修司・松永泰行・酒井啓子
【執筆者】山尾大・吉岡明子・高岡豊・保坂修司・松永泰行・酒井啓子
- 本の長さ290ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2014/12/26
- 寸法13.5 x 1.6 x 19.5 cm
- ISBN-104000610082
- ISBN-13978-4000610087
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2014/12/26)
- 発売日 : 2014/12/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 290ページ
- ISBN-10 : 4000610082
- ISBN-13 : 978-4000610087
- 寸法 : 13.5 x 1.6 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 459,518位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2015年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと専門的過ぎて素人には分かりずらいです。論文集でも読んでいるみたいです。
2015年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもにイラク情勢を分析することでイスラム国の情報を浮かび上がらせています。
シーア派とスンナ派、イラク政府とクルディスタン、イラクとイランなど対立軸が複数あります。
その複雑な情勢を丹念な筆致で追っていく部分は圧巻でした。
アメリカがフセイン政権を崩壊させたこと、シリアの反政府活動を評価、黙認したこと。
こういったことがイスラーム国の台頭に寄与していたことがうかがえる。
またイスラーム国のガチガチの原理主義が世俗化した中東諸国とも相容れないことも理解しやすいです。
テレビの報道で複雑の一言で済まされる、その複雑さの内実が本書でおぼろげながらわかりました。
読むのに骨の折れる本ですが、読む価値のある本だと思います。
シーア派とスンナ派、イラク政府とクルディスタン、イラクとイランなど対立軸が複数あります。
その複雑な情勢を丹念な筆致で追っていく部分は圧巻でした。
アメリカがフセイン政権を崩壊させたこと、シリアの反政府活動を評価、黙認したこと。
こういったことがイスラーム国の台頭に寄与していたことがうかがえる。
またイスラーム国のガチガチの原理主義が世俗化した中東諸国とも相容れないことも理解しやすいです。
テレビの報道で複雑の一言で済まされる、その複雑さの内実が本書でおぼろげながらわかりました。
読むのに骨の折れる本ですが、読む価値のある本だと思います。
2015年2月21日に日本でレビュー済み
イラクの政治情勢の詳説を通じてイスラム国の成立過程を描いた好著。
中東を専門とする複数の筆者がテーマ別に章立てをして書いているので、
どの章から読んでも入っていけるのが良いです。
個人的に特に良かったのがイラクの国内状況を描いた第1章と第2章。
日本の新聞ではイラク情勢についてここまで詳細に述べられることはめったにないので、
新たに知ることが多かったです。イラクと比べると分量は少ないですが、
イランや米国の話も出てくるので、イスラム国との中東諸国の関係を理解する上で非常に優れた一冊だと思います。
中東を専門とする複数の筆者がテーマ別に章立てをして書いているので、
どの章から読んでも入っていけるのが良いです。
個人的に特に良かったのがイラクの国内状況を描いた第1章と第2章。
日本の新聞ではイラク情勢についてここまで詳細に述べられることはめったにないので、
新たに知ることが多かったです。イラクと比べると分量は少ないですが、
イランや米国の話も出てくるので、イスラム国との中東諸国の関係を理解する上で非常に優れた一冊だと思います。