この本は、学習者に自律的な言語学習をさせるにはどうすればよいのかという問題を取り扱っています。本書は大きく3部からなり、それぞれのパートにおいて様々な研究者の論文を収めています。
第1部は自律性とは何かという問題を哲学的に探求していきます。そしてこの哲学的な考察と自律的な学習を目指した実践とを照らし合わせながら、自立した言語学習とは何かということについて考えていきます。第2部は言語学習という場における、教師の役割、教師と生徒との関係について考察していきます。自律的言語学習を促すには、教師はどのような役割を教室において担うべきなのか、教師と生徒との関係はどのようなものが相応しいのかについて考えていきます。第3部は自律的言語学習を促すための方法論や教材について考えます。中にはコンピューターを使った自律的言語学習を取り扱った論文もあります。
この本は様々な観点を与えてくれます。この本に納められている論文をもとに自らの置かれた立場を考えるというのにはよい本であると思います。しかし、自律性とは何なのか、結局結論を得ることはできません。本書に収められている論文の多くが、結論の部分で結局「自律性とは何なのか？」という問いを発しており、読む側としては多少肩透かしを食らうような感じを受けます。ですから何かを得るために読むというよりは、考えるきっかけを得るために読むというほうがよいかもしれません。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
他の国からのトップレビュー
T. Hooper
A Must Have for Language Teachers
2006年7月10日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
