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沖縄「戦争マラリア」~強制疎開死3600人の真相に迫る~
大矢英代
著
発行年月 |
2020年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
221p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/日本史 |
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ISBN |
9784871541664 |
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商品コード |
1031439287 |
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NDC分類 |
219.9 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2020年03月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031439287 |
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著者紹介
大矢英代(著者):1987年、千葉県出身。
琉球朝日放送記者を経て、フリージャーナリスト、映画監督。
ドキュメンタリー映画『沖縄スパイ戦史』(2018年・三上智恵との共同監督)で文化庁映画賞優秀賞、
第92回キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門1位など多数受賞。
2018年フルブライト 奨学金制度で渡米。以降、米国を拠点に軍隊・国家の構造的暴力をテーマに取材を続ける。
早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース修士課程修了(2012年)。
現在、カリフォルニア大学バークレー校ならびに早稲田大学ジャーナリズム研究所客員研究員。
内容
日本で唯一の地上戦が起きた沖縄。
しかし戦闘のなかった八重山諸島で3600人もの住民が死んだ。
誰によって、なぜ、これほどの住民が死に至ったのか ?
映画『沖縄スパイ戦史』の共同監督が沖縄戦の最暗部に迫ったルポルタージュ。
そして、明らかになったのは、軍命による強制移住、
住民のためではなく、軍のための強制移住、
住民からは「マラリア有病地」と恐れられていた地への強制移住、
それが引き起こしたマラリアによる膨大な病死。
これが沖縄で「もうひとつの沖縄戦」と呼ばれてきた「戦争マラリア」だ。
10年にわたる長期取材で迫った、75年前の住民犠牲の実態。
それは地下水脈のごとく、今現在、私たちの足元へと続いていた…。
「戦争マラリア」の事実を多くの方に伝えるための大労作であると同時に、
ジャーナリストとしての誠実さ、気概が伝わる一冊、
そして、ジャーナリズムの社会的責務を考え合う一冊でもある。
推薦:金平茂紀、望月衣塑子、ジャン・ユンカーマン
本年度山本美香記念国際ジャーナリスト賞奨励賞受賞