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北方世界と秋田城(考古学リーダー 25)
小口 雅史
編
発行年月 |
2016年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
9p,339p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/日本史 |
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ISBN |
9784864450836 |
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商品コード |
1023415321 |
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NDC分類 |
210.35 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2017年01月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023415321 |
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著者紹介
小口 雅史(編者):1956年長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。法政大学文学部教授・国際日本学研究所所長。
内容
古代律令国家の最北にして最前線の城柵秋田城。北海道方面までにらんでいた可能性のあるこの城柵は8世紀には総瓦葺の築地塀をもつ威容を誇っていた。これは他には平城宮と大宰府しか例がないという。この荘厳さは対蝦夷ではなく対渤海対策と考えるのが自然であろう。このような秋田城とは一体何であったのか。この地から出土する夥しい出土文字資料はここで国府行政が行われていたことを明示し、出羽国府であるとの説が有力である。その一方で中央国家による正史類は、秋田城が出羽国府であったとは記述しておらず、また考古学的な遺構からも、その地が国府であるかどうかは明確ではない。本書はこの重大な問題に最新の成果をふまえて両陣営が肉薄する。さらにまた秋田城は北方世界にあって具体的にどのような役割を果たしたのか、本書の提起する問題は実に興味深いものがある。