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サロベツ湿原と稚咲内砂丘林帯湖沼群~その構造と変化~

冨士田 裕子  著

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価格 \4,620(税込)         

発行年月 2014年11月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 16p,252p
大きさ 26cm
ジャンル 和書/理工学/地球科学/海洋学
ISBN 9784832982147
商品コード 1016540589
NDC分類 452.93111
基本件名 湿原
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2015年01月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016540589

著者紹介

冨士田 裕子(著者):東北大学大学院理学研究科博士後期課程修了。北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授。理学博士(東北大学)。

内容

北海道の北部,サロベツ川下流域に広がるサロベツ湿原は,低地の湿原として日本有数の規模,そこに広がる高層湿原は日本最大を誇る。さらに湿原と海岸の間には,数列にわたるトドマツを主体とした砂丘林と砂丘間湿地,180あまりの湖沼群が,南北30km以上にわたって続き,他に類をみない景観をつくりだしている。しかしながら面積1万4千haにものぼった湿原は,戦後の国策により急激に開発が進み,その面積は3割にまで縮小した。1974年,サロベツ湿原と稚咲内砂丘林帯湖沼群のかなりの面積が国立公園に指定されたが,周辺での草地開発はさらに続いた。環境の変化は止まらず,湿原面積の減少に加え,近年ではササ群落の拡大,沼の消失や埋積,泥炭地盤の沈下など,生態系の劣化が顕著になっている。本書は,サロベツ湿原と稚咲内湖沼群の保全や自然再生に必要不可欠な,生態系の構造やメカニズム,生物情報など,最新の科学データを収集したプロジェクト研究の集大成である。第Ⅰ部はサロベツ湿原の生態系の構造と機能について,地形,形成史と植生史,植生,水文環境,微気象と物質循環,泥炭の堆積状況やその理化学性,GIS解析から明らかになった湿原の広域特性などについて解説。第Ⅱ部ではこれまで総合的な研究がなされず,その実態が謎に包まれていた稚咲内砂丘林帯湖沼群の形成史,植物相や植生,水文循環を解説。第Ⅲ部は湿原と砂丘林帯湖沼群をめぐる開発とそれに伴う環境変化,劣化の進行する生態系の保全や自然再生・モニタリングに関する課題を紹介。本書はサロベツ湿原と稚咲内砂丘林帯湖沼群を対象としているが,生態学,植生学,水文学,環境科学等の研究者,大学院生,自然再生を進める団体関係者,さらに湿地の環境とその保全に関心を持つ人には必読の書である。

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