古代寺院史の研究
内容
目次
序 論 (菱田哲郎・吉川真司) ◆寺院の変遷とその荘厳 堂内荘厳の考古学―緑釉波紋塼と塼仏から(大脇潔) 三彩・緑釉塼再論(高橋照彦) 日本古代寺院における「幢」の考古学的研究(高正龍) 古代寺院の数的変遷(吉川真司) 常修多羅衆成立をめぐる基礎的考察―大寺を支える僧侶組織(堀裕) ◆山城国 高麗寺からみた日本古代の仏教(菱田哲郎) 古代・中世寺院史研究における東安寺の射程―京都市伏見区の小野廃寺について(黒羽亮太) 平安京の周辺諸寺圏(古閑正浩) 造仏の場としての法成寺の意義(根立研介) [コラム]樫原廃寺(堀大輔) [コラム]宝菩提院廃寺(梅本康広) [コラム]神雄寺跡(大坪州一郎) ◆大和国 高市大寺の所在地をめぐって(小澤毅) 香山堂再考(平松良順) 東大寺法華堂伝来の天平期諸像に関する一考察(藤岡穣) [コラム]尼寺廃寺(山下隆次) [コラム]安倍寺跡(丹羽恵二) [コラム]奥山廃寺跡(岩本正二) ◆河内国 古代寺院と寺辺の景観―河内九頭神廃寺周辺の調査成果から(西田敏秀) 交野ケ原の歴史地理―北河内の寺院を結ぶ(上杉和央) 生駒西麓の古代寺院の研究―河内寺廃寺跡と法通寺跡を中心に(網伸也) 河内六寺と知識(安村俊史) [コラム]河内九頭神廃寺(西田敏秀) [コラム]百済寺跡(大竹弘之) [コラム]高宮廃寺跡(丸山香代) [コラム]河内寺廃寺跡(仲林篤史) ◆行基寺院 行基建立の四十九院と開発(近藤康司) 山背の行基寺院―紀伊郡域を中心に(吉野秋二) 摂津国西成郡津守村の行基寺院(西本昌弘) [コラム]おうせんどう廃寺・がんぜんどう廃寺(堀大輔) [コラム]山崎廃寺〔山崎院〕(古閑正浩) [コラム]大野寺跡〔土塔〕(近藤康司) ◆地方寺院の諸相 地方寺院の法会―伽藍配置・仏像・経典(三舟隆之) 飛騨における軒瓦の一様相(三好清超) 古代若狭における寺院造営の一様相―興道寺廃寺を中心に(松葉竜司) [コラム]伊丹廃寺跡(中畔明日香) [コラム]海会寺跡(近藤康司) ◆中国と朝鮮 中国における双塔伽藍の成立と展開(向井佑介) 百済寺院の立地―谷に造営された寺々(清水昭博) 新羅王京寺院の伽藍配置について(田中俊明) 新羅下代景文王の宗廟祭祀と崇福寺(井上直樹) あとがき 寺院名索引 執筆者紹介
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