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倫理のパフォーマンス~イソクラテスの哲学と民主主義批判~

柿田 秀樹  著

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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2012年01月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 297p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/古代哲学
ISBN 9784779116216
商品コード 1002560059
NDC分類 131.2
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2012年03月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1002560059

著者紹介

柿田 秀樹(著者):1991年明治学院大学卒業。1993年NY大学大学院修士課程修了。2001年アイオワ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、獨協大学准教授。主な著書に『現代コミュニケーション学』(共著、有斐閣)がある。

内容

文字を演説とは異なるメディアとして利用し、テクストを読者に再帰的に解釈させるイソクラテスが発したメタメッセージ「レトリック」を考察する!
プラトンの「アカデメイア」に先んじること数年、アテナイにもうひとつ高等学問機関が開設された。イソクラテスの学校だ。法廷弁論の代筆家だった彼は、「アカデメイア」同様、その教育理念の中心にピロソピアー(ギリシャ語「知を愛すること」)を据えていた。二つの学校は、カリキュラムの面でも、教育の方針についても、そして身につけるべきであるとする知のあり方についても、大きな違いがあった。プラトンがそのイメージを数学者・神秘家ピタゴラスに求めたのとは反対に、イソクラテスがいうピロソピアーは、政治家であり賢者であったあのソロンや同じくすぐれた政治家であったペリクレスについて、古代ギリシャ人が抱いていたイメージに起源がある。イソクラテスは、「教養ある人」とはどのような者であるかと自ら問う。すなわち「教養ある人」とは、よき思慮・賢慮(プロネーシス)を持った者であり、それゆえに彼はすべての実際的行動・実践を立派に行うことができるはずである、と。これが、イソクラテスが希求した「知」に他ならない。

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