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抵抗の文学~国民革命軍将校阿壟の文学と生涯~
関根 謙
著
発行年月 |
2016年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
348p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/文学/中国文学 |
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ISBN |
9784766423136 |
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商品コード |
1019984466 |
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NDC分類 |
920.278 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2016年04月5週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1019984466 |
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著者紹介
関根 謙(著者):1951年福島県生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。同大学文学部教授。専攻は中国現代文学。
内容
▼「南京陥落」を中国人としてはじめて長篇小説に書きあげた幻の作家・阿壠の獄死はなにを意味するか。 中華人民共和国の政治権力闘争のはざまで歴史から抹消され、獄死後の1980年に名誉回復となった文学者・阿壠研究の礎となる記念碑的作品。 中華人民共和国が誕生した一九四九年から数年後、文芸思想家・胡風を中心とする文学者たちが「胡風反革命集団」として一斉に検挙され、中国共産党によって断罪された。そして阿壠は「胡風集団」の「骨幹分子」として、節を曲げることなく獄死した。そこには個人の思想自体が国家に対する犯罪として裁かれ、創作と表現の自由が権力構造のなかで圧殺されていく姿が無残に物語られている。阿壠の人生と文学を詳細に検討することは、単に「胡風反革命集団」の事件が冤罪だったという再評価の問題に留まらず、文学と政治、文学と社会の根源的命題を深く掘り下げることに他ならない。 実地調査、関係者への聴き取り、一次資料の解読を通して結実した著者二〇年来の研究成果の集大成。