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日ソ戦争1945年8月~棄てられた兵士と居留民~
富田武
著
発行年月 |
2020年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
23p,367p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/日本史 |
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ISBN |
9784622089285 |
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商品コード |
1031849863 |
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NDC分類 |
210.75 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2020年08月4週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2020/08/29 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031849863 |
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著者紹介
富田武(著者):1945年福島県生まれ。東京大学法学部卒業。成蹊大学名誉教授。ロシア・ソ連政治史、日ソ関係史、シベリア抑留。著書『スターリニズムの統治構造――1930年代のソ連の政策決定と国民統合』(岩波書店1996)『戦間期の日ソ関係――1917-1937』(岩波書店2010)『シベリア抑留者たちの戦後――冷戦下の世論と運動 1945-56年』(人文書院2013)『シベリア抑留――スターリン独裁下、「収容所群島」の実像』(中公新書2016、アジア・太平洋賞特別賞)『日本人記者の観た赤いロシア』(岩波書店2017)『歴史としての東大闘争』(ちくま新書2019)『シベリア抑留者への鎮魂歌』(人文書院2019)『日ソ戦争 1945年8月――棄てられた兵士と居留民』(みすず書房2020)。編書『シベリア抑留関係資料集成』(共編、みすず書房、2017)、訳書 バーシェイ『神々は真っ先に逃げ帰った――棄民棄兵とシベリア抑留』(人文書院2020)ほか。
内容
「日ソ戦争」はソ連軍170万、日本軍100万が短期間であれ戦い、日本側の死者は将兵約8万、民間人約25万、捕虜約60万を数えた、明らかな戦争であった。
本書は、現在まで「触れたくない敗戦史」ゆえに放置されてきた日ソ戦争(1945. 8. 9-9. 2)の全体像を初めて描くものである。旧ソ連の公文書と日本側資料、日本人兵士の回想の三つの視点から戦闘現場の詳細を追った「第二部 日ソ八月戦争」を軸に、軍事的側面を中心に、これまで断片的にしかわかっていなかった戦争の真実を著者は明らかにしていく。
ソ連側の戦略はいかなるものであったか。それに対する日本と関東軍の実態は? 日本軍とソ連軍の兵士はどのような思いで戦闘にあたっていたのか。満蒙開拓団はじめ居留民がこの戦争に巻き込まれていった実態は? さらに、ヤルタ会談前後から広島・長崎への原爆投下、ソ連参戦まで、また日本敗戦後の日本軍捕虜などの取り扱いやシベリア抑留、東京裁判、731部隊の処置に至るまで、米ソの動向と思惑も併せて、現在に連なる諸相を、本書は考察していく。
参謀の戦史に代わって兵士の戦史にアクセントを置き、日本敗戦後75年目にはじめて明らかになる真実を、ここに記す。