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昆虫の哲学
ジャン=マルク・ドルーアン
著
辻 由美
翻訳
発行年月 |
2016年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
212p,31p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/動物学 |
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ISBN |
9784622079880 |
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商品コード |
1020558233 |
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NDC分類 |
486.04 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2016年06月4週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2016/07/03、読売新聞 2016/07/31、毎日新聞 2016/07/31 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1020558233 |
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著者紹介
ジャン=マルク・ドルーアン(著者):1948年生まれ。フランスの科学史家。アレクサンドル・コイレ・センター副所長、科学史・科学哲学の教授などを務めた。退官後は研究、執筆、講演を行う。著書に「哲学者の植物標本」など。
内容
人間は昆虫をどう考えてきたのか、という問いに科学哲学から答えようとするアリストテレスはクモやサソリまで昆虫に入れていたし、18世紀フランスの博物学者レオミュールはワニまで昆虫に分類することを提案していた。また、人間に比してはるかに小型なその存在は、スケール効果にかんする議論のきっかけとなった。ハチやアリの巣に君臨しているのは王か女王かも、さんざん論じられた謎だった。昆虫学者の文体はプルーストのような作家にも影響をあたえ、社会生活をする昆虫は、共和制、王制、奴隷制度、労働といった人間社会の制度をめぐる議論とかさねられた。本書は「法の哲学」「芸術の哲学」「科学の哲学」「自然の哲学」などと同じ意味で「昆虫の哲学」だ、と序文にある。古代から現代まで、昆虫をめぐって人間が考えてきたことを、ダーウィン、ファーブルはもちろん、多角的にふりかえり、生物多様性、ユクスキュルの環境世界論、デリダの動物論にまで言い及ぶ、刺激的な科学エッセー。