内容
行政法は人々の身近な生活にも深く関わっていることから、公務員だけでなく、一般市民にとっても重要な法体系である。本書では、幾つかの重要な個別法を説明した上で、それらに共通する一般的な行政法の仕組みについて解説する。具体的には、建築基準法や食品衛生法といった市民生活に密接にかかわる個別法を扱った上で、行政立法や行政処分などの行政過程論を説明し、さらには、行政事件訴訟や国家賠償訴訟など、裁判的統制のしくみを解説する。市民生活に関わる個別法の各論的な知識と、それらに共通する基本的仕組みを理解する。