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マイケル・ジェンセンとアメリカ中産階級の解体~エージェンシー理論の光と影~
ニコラス・レマン(Nicholas Lemann)
著
藪下 史郎,
川島 睦保
翻訳
発行年月 |
2021年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
522p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経済学/各国の経済事情・経済史 |
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ISBN |
9784296000210 |
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商品コード |
1033339876 |
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NDC分類 |
332.53 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年07月2週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2021/07/31 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033339876 |
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著者紹介
ニコラス・レマン(Nicholas Lemann)(著者):ジャーナリスト。1954年生まれ。ハーバード大学卒業後、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどを経て、1999年から雑誌ニューヨーカーのスタッフライター。コロンビア大学大学院ジャーナリリズム学科の学科長も務めた。著書に『ビッグ・テストーーアメリカの大学入試制度 知的エリート階級はいかにつくられたか』(早川書房)、The Promised Land: The Great Black Migration and How It Changed America(1991)など。
内容
ポール・ローマー(2018年ノーベル経済学賞受賞)激賞!
「もっとも大きなダメージをもたらしたのは、金融部門の規制緩和で、レマンは、この点を、20世紀後半にアメリカの金融部門を再構築するのに一役買ったエコノミスト、マイケル・ジェンセンのキャリアを描いた著書で明らかにしている」(フォーリン・アフェアーズ・リポート2020NO.5)
経済は思想で動く。アメリカの資本主義は、GM,GEなどの大企業と連邦政府が渡り合う「組織の時代」から、モルガン・スタンレーなどウォール街の投資銀行が牽引する「取引の時代」、リーマン・ショックを挟んで、シリコンバレーに拠点を持つネット企業による「ネットワークの時代」へと発展してきた。
それぞれの時代には、その時代を特徴づけるアイデアを打ち出して、大きな影響を与えた人物がいる。
「組織の時代」は、企業の所有と経営の分離を唱えた『近代株式会社と私有財産』の共著者で経営学者のアドルフ・バーリ、「取引の時代」は、エージェンシー理論によって敵対的企業買収やレバレッジ経営、経営者への巨額報酬に理論的裏付けを与えた金融経済学者マイケル・ジェンセン、「ネットワークの時代」はLinkedIn創業者で「ブリッツスケーリング」を唱えたリード・ホフマンだ。
本書は、「取引の時代」を主導したハーバードビジネス・スクールの人気教授マイケル・ジェンセンのプリンシパル・エージェント理論とそれがいかに金融主導の経済につながったか、それが多くのアメリカ国民を巻き込んだリーマン・ショックをもたらしたかのストーリーを軸に、経済とそれを支える経済思想の関係を豊富なエピソードを交えて描いていく経済思想物語。