本物の名湯ベスト100(講談社現代新書 2404)
石川 理夫
著
発行年月 |
2016年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
237p |
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大きさ |
18cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/地理学/地誌・紀行 |
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ISBN |
9784062884044 |
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商品コード |
1023573939 |
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NDC分類 |
291.093 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1023573939 |
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著者紹介
石川 理夫(著者):一九四七年生まれ。温泉評論家。日本温泉地域学会会長。東京大学法学部卒業。温泉評論・執筆・メディア出演のかたわら、共同湯や温泉文化史等の研究に携わる。著書に、『温泉法則』(集英社新書)、『温泉巡礼』(PHP研究所)、『温泉で、なぜ人は気持ちよくなるのか』(講談社+α新書)、『温泉の平和と戦争』(彩流社)ほか多数。
内容
温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、客観的指標を五つ設定。それは「源泉そのものを評価する指標」「源泉の提供・利用状況を評価する指標」「温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標」「温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標」「温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標」。読み進めるうち、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかる!
「名湯○○選」とか「名湯の宿ベスト○○」といった、名湯選びや広い意味での温泉ランキングをテーマにした書籍には、大きな問題点が三つあった。
第一には、その多くが温泉地選びというよりは、温泉宿選びに偏っていたこと。
温泉宿選びイコール温泉地選びではない。宿選びに終始する風潮をこれ以上蔓延させては、温泉地というもののトータルで奥深い魅力や歴史を重ねて培われた存在意義、ましてや〈名湯〉を理解するには決して至らない。
二番目の問題は、温泉のセレクション本がいったい、どのような客観的な基準、説得力ある根拠をもって選んだのかわからないこと。名湯の宿選び本の類も、多くは選ぶ基準が明確ではない。著者の主観や嗜好、ときには当の宿とのつながりから選んでいるケースがある。
三番目の問題は、選ばれた名湯(宿) と言うのに、それを裏付ける、肝心の温泉そのものにかかわる基本データすらきちんと記載されていないこと。説得力ある根拠、検証過程が示されていないのである。
こうしたこれまでの問題点をふまえ、多くの読者、温泉ファンが納得して、温泉地選びの参考にしてもらえるような、温泉地を評価し、ランク付けするのに客観的な指標をまずきちんと明示した。
そして同時に、温泉地全体にかかわる源泉数、すべての泉質、泉温、pH、総湧出量、湧出状況(自然湧出・掘削自噴・噴気造成・動力揚湯の各状況表示)の基本温泉データをできるだけ正確に調べた。
具体的には、温泉地を評価する客観的な指標を、次のように五つ設定した。
一 源泉そのものを評価する指標
二 源泉の提供・利用状況を評価する指標
三 温泉地の街並み景観・情緒を評価する指標
四 温泉地の自然環境と周辺の観光・滞在ソフトを評価する指標
五 温泉地の歴史・文化・もてなしを評価する指標
本当の温泉ファンが納得するランキングを読み進めるうち、名湯はどこにあって、どんな効果・効能が見込まれ、どんな満足感が得られるかなどが、明確にわかってくるだろう。と同時に、「あの温泉にはこんな楽しみ方もあったのか」「次の休日には、この温泉に行って見ようかな」などと思いを巡らせられるだろう。