石黒 真木夫（著者）：石黒真木夫(いしぐろ まきお)
1946年、埼玉県生まれ。統計数理研究所名誉教授。岩波少年文庫とランサム全集を読んで育つ。大学生になって小さなヨットを手に入れたとき、ランサムを読んで得た知識でヨットを走らせ、「机上の学問」もむだではないと学んだ。東京大学教養学部基礎科学科、東京大学大学院理学系研究科相関理化学専門課程を経て、文部省所轄の統計数理研究所に就職。統計学に出会う。時系列解析、情報量規準、ベイズ統計学を研究。大学入試センターで法科大学院適性試験の問題作りをしたときから、統計学の社会的役割が気になるようになる。著書に『情報量統計学』(共立出版、1983、共著)、『統計科学のフロンティア5多変量解析の展開』(岩波書店、2002、共著)など。

「統計学」と聞くと「難しそうだな」「自分には関係ないや」と思う人もいるかもしれません。でも、天気予報や選挙の当選確率、テストの結果の偏差値を出すには、統計学が必要です。くじの当たり外れや、サイコロの目の出方、サッカーやじゃんけんの勝敗なども題材に、私たちの暮らしで生きている統計のしくみをのぞいてみましょう。