海と非農業民~網野善彦の学問的軌跡をたどる~
神奈川大学日本常民文化研究所 著
内容
目次
第1章 戦後歴史学と網野善彦(二つの太良荘-戦後歴史学への自己批判 網野・安良城論争をめぐって 近世史から見た網野善彦の業績) 第2章 海への開眼-日本常民文化研究所月島分室での活動(網野さんの原点の、さらなるルーツ(月島分室の調査活動から1) 月島分室の回想断片(月島分室の調査活動から2) 網野の軌跡、その成果と残されている課題(月島分室の調査活動から3) 網野君は何を遺したか-網野君と私(月島分室の調査活動から4) 網野善彦と日本常民文化研究所-マルクス主義から"常民"主義へ 古文書探訪の記録-月島分室時代の網野善彦の足跡) 第3章 非農業民の位置づけ-神奈川大学常民研での調査活動(時国家調査で得たもの 百姓は農民ではない-百姓・非農業民・常民文化研究所 海民という概念 「海民的」企業家・時国左門の秘められた北方交易-幕末、時国家の廻船交易の再検討 列島史における「企業家」群像-網野善彦「無縁」論・「百姓」論の先へ 「古文書返却の旅」を受け継ぐ) 第4章 諸学との交流と葛藤(考古学からみた網野善彦 網野善彦と民俗学 虹の彼方の網野善彦-文化人類学の立場から 建築史の立場から) 第5章 資料学への途(「歴史民俗資料学」の提唱 「資料学」という場 非文字資料と網野善彦 翻訳から見た網野善彦の方法論)
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