ローマの哲人セネカの言葉
中野 孝次 著
内容
目次
まえがき――なぜ今セネカか? 序――セネカ略伝 セネカの著作のうち今に残るもの セネカに関わる皇帝とその一族 Ⅰ 「マルキアへの慰め」 二つの例/泣いて不幸に打ち勝てるか/誰かに起ることは誰にでも/死すべきものとして生れ/子供を育てたこと自体が/死ぬとは何か? 「人生の短さについて」 時間の浪費/閑暇を恋う/歎きも変えられず/多忙な人間ほど/白髪も空し/未来のために生きる人は/自分の人生を生きる人/ソクラテスと会話ができる/滅びぬもの/偶然がもたらすもの/多忙の惨めさ/国家より自分を Ⅱ 「道徳についてのルキリウスへの手紙」 時間をしっかり掴んでおけ/多読の害/貧を楽しむ/すべての人を信じるのも,信じないのも/友情/落着きのなさと不活発と/平常心/希望と恐怖の連鎖/想像力で苦しむ/共有してこそ楽し/大衆の禍/一人で十分/後世のために働く/友情は人間の本性/幸福とは/赤面症/老年/一日一日/想像で苦しむ/先走りするな/妄想の害/肉体/精神へ戻れ/自然の要求と世俗の欲望/富と哲学と/貧の体験/引退のすすめ/借金/弁論と行動/喜ぶことを学べ/不幸の先取り/一人より/老年讃歌/死のレッスン/旅行/心/過剰と適度/理性/邪悪な力/大きさ/貴族/先送り/ヴァティアの別荘/老年と自殺/胃袋/よき死/友の死/千年後でも/やたらに居所を変えるな/ポンペイ/進歩/心の病/台座ごと/老いてなお/人にあっては品性/千年前・千年後/セネカを自殺から救ったもの/神は君自身の内に/善き行為の報酬/木を植える/セネカの質素で幸福な短い旅/誠実/日々是好日/神/人生は充実が問題/寿命/他人を不幸にして/善も悪も心次第/一日と一世紀/話し方・書き方/弁護士のつかぬ過ちはない/激情/出来る? 出来ない?/要石/知足/空腹/生命/まずいパン/多数に従う Ⅲ 「ヘルヴィアへの慰め」 地の果てでも/哲学ゆえに充実した日々/運命を頼まず,恨まず 「幸福な人生について」 多数者に従うな/他人を信用してばかりいると/多数こそ最悪/幸福な人生を作る原則/もう一つの定義/深いところから湧く喜び/徳への祈り/富に対して/セネカの富裕観 「心の落着きについて」 安心という状態/精神の麻痺/これを逃れても/具体的な活動をせよ/たとえ一個の私人でも/人格の力/友情 「閑暇について」 人のために尽せ/祖国よりも大きな国家のために 「神意について」 試練/パラドックス/子に楽をさせるな おわりに――現代人にとってセネカとは何か? わたしにとってのセネカ/現代日本人にとってのセネカ 参考文献
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