里の力で学校は残った―小中一貫教育校京都大原学院の挑戦

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里の力で学校は残った―小中一貫教育校京都大原学院の挑戦

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784909782502
  • NDC分類 376.2
  • Cコード C0037

出版社内容情報

小中一貫教育小規模校のパイオニアであり、0歳?15歳までの地域に根ざした特色あるキャリア教育で知られる、京都市立京都大原学院の初代校長が、2009年に開設にこぎ着けるまでの取り組みと現在の姿を詳細に描く。 京都郊外、三千院などの歴史と風光明媚な山里として知られる大原の里、この地の市立中学校に4年ぶりに校長として赴任した著者が見たものは、少子化による学校の統廃合問題に揺れる地域の姿だった――

 地域の思いをくみ取り、地域の力で小中一貫校・コミュニティスクールを作ることを決意した著者は、ときに壁にぶつかりながらも地域に寄り添い、平成21(2009)年に京都大原学院の開設にこぎ着ける。

 開設までの苦闘、開設後の具体的な教育や日常に起こる問題、そしてそれをどう乗り越えたのか、さらには現場教員や地域・保護者・子どもたちの声などによる、開設10年を経た現在の姿までを、臨場感あふれる筆致と資料で詳細に描く。

地域・保護者とともに歩む小中一貫・コミュニティスクール 大原学院(在田正秀)

里の心を持つ「学院」(小松郁夫)

就学前からの教育の中心地(センター)としての大原学院(小柳和喜雄)



はじめに



第1章 学校がなくなる!

 1 三度目の大原へ!

  (1)嵐の前触れ

  (2)少子化問題対策委員会

  (3)小学校130周年事業

 2 いざ校長として、学校をどうする!?

  (1)学校には地域の将来がかかっている

  (2)学校として何ができるか

 3 誰のための学校? 誰が学校を作る?

  (1)命がけの会話

  (2)PTAアンケートの結果

  (3)学校運営協議会の発足

  (4)小松郁夫先生との出会い

  (5)小柳和喜雄先生との出会い

 4 どうしたら学校を残せる?

  (1)市教育委員会との関係

  (2)特色のある学校とは?



第2章 大原の里とは……

 1 大原の歴史

  (1)いざ! という時の里人は

  (2)「新・平家物語」 ♪京都大原三千院で大ブレイク

  (3)天台声明の里としての大原

  (4)別所としての大原

  (5)大原に隠棲した人々

  (6)観光から農業地域としての再生

 2 学校への思い

  (1)学校と地域とのつながりは?

  (2)学校は地域行事に、地域は学校行事にどのように参加していったか

  (3)子どもたちを大原好きにするお母さんの力

  (4)大原の里って……



第3章 新しい学校づくりへ

 1 学校存続が決定!

  (1)学校設立が認められるまでの牽引力

  (2)もしや、学校存続?

  (3)ついに要望書提出

 2 学校づくりが始まる

  (1)学校づくりの主な組織

  (2)学校づくりの主な内容

 3 小中一貫教育校を生かした教育課程

  (1)これぞ、めだまづくり

  (2)教育の柱1 学力向上面

  (3)教育の柱2 つよい心と身体づくり

 4 小規模であるということは

  (1)統合で大きく問題視された3つの点

  (2)小規模で心配なこと

  (3)小規模であることを生かすこと



第4章 学校がスタートすると

 1 さあ開校だ! みんなで学校を作る

  (1)実は開設!

  (2)全校合唱

  (3)京炎そでふれ

  (4)おやじの会の活躍

  (5)学校中の大掃除

  (6)オオムラサキ公園の記念植樹

  (7)思いのつまった開設式

 2 見られて育つ、見て育つ

  (1)ひとつ屋根の下に暮らしてみて

  (2)モデルがあるということ

  (3)他校での中学生による小学生への読み聞かせ

 3 廊下一本で小中が結ばれる?

  (1)簡単には消えない壁

  (2)職員室が一つになったこと

 4 いつしか0歳から15歳の学びの空間

  (1)かわいい仲間たちが増えた!

  (2)小規模保育施設 小野山わらんべ

  (3)つどいの広場ぴーちくぱーちく

  (4)学童クラブ

 5 学校が地域に残ったことで

  (1)大原学院卒業第1期生の保護者の声

  (2)コミュニティスクールであることは……大原学院教職員の声



第5章 小中一貫教育校とは

 1 全国の状況

  (1)小中一貫教育が進められてきた背景

  (2)全国的に広まりを見せる訳

 2 京都方式と京都大原学院

  (1)京都の独自性

 3 子どもたちと地域の輝く未来に向けて

  (1)小中一貫教育の難しさ

  (2)本当に大切なことは



第6章 京都大原学院の今

 1 10年の歳月が流れると――教職員アンケートより

  (1)小中一貫教育について

  (2)ブロック制は

  (3)小中の壁は?

  (4)教科担任制

  (5)小野山わらんべ・ぴーちくぱーちく

  (6)管理職・教職員が次々と異動で入れ替わること

 2 子どもたちの学力は? 生活力はどう変化

  (1)小1からの英語活動

  (2)小3からの理科専科指導

  (3)学力

  (4)部活動

  (5)個別学習の保障

  (6)全校マラソン

  (7)生活力は

 3 9年間の集大成としての子どもたちの「大原提言」

  (1)「大原提言」テーマ一覧

  (2)子ども・教職員の声

 4 地域の思い

  (1)地域の方々の声

 5 現在の大原学院の取り組み

  (1)小中一貫教育小規模校サミット

  (2)新たな10年に向けて

 6 大原の里、今

  (1)里の今

  (2)子どもたちの今

  (3)お母さんたちの今

  (4)学校の未来



おわりに

あとがき



●資料編

資料1…小中連携総合プラン

資料2…大原青年会呼びかけ文

資料3…大原成人学校「どんぐりコロコロ」の取り組み

資料4…大原地域における小中一貫教育推進に関する要望書

資料5…めざす子ども像アンケート用紙

資料6…目指す子ども像

資料7…平成30年度『大人になる科』年間計画

資料8…佐竹和男「小中一貫教育校 京都大原学院の開設と地域の取組み」

資料9…京都大原学院の誕生から未来へ

資料10…小中一貫教育への道

宮? 裕子[ミヤザキ ユウコ]
著・文・その他

内容説明

地域の灯を消したくなかったら、学校を消してはならない。中学校入学者数一桁…少子化により、統廃合問題に直面した地域は、新しい形で学校を残すことを決断した―全国に先駆けて、小中一貫・コミュニティスクールという新たな学校づくりに果敢に挑戦した京都大原学院の、開設にいたるまでの苦闘と10年を経た現在を描く。

目次

第1章 学校がなくなる!
第2章 大原の里とは…
第3章 新しい学校づくりへ
第4章 学校がスタートすると
第5章 小中一貫教育校とは
第6章 京都大原学院の今
資料編

著者等紹介

宮〓裕子[ミヤザキユウコ]
1949年群馬県勢多郡富士見村生まれ。前橋女子高から早稲田大学教育学部卒。群馬県で3年間の教職を経て、1977年(昭和52)より京都市の公立中学校の教諭となる。初任は雲ケ畑小中学校。大原中学校、高野中学校、大原中学校教頭、西賀茂中学校教頭を経て2006年大原中学校校長となる。赴任早々から統配合問題があり、地域住民の意向を汲みながら、学校存続を考え、小中一貫教育校・コミュニティスクールとしての京都大原学院の設立に関わる。2009年(平成21)より京都大原学院初代校長、2010年より京都市山科図書館館長、2013年退職。2009年京都市教育功労者表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。