内容説明
「AI技術の発展にともなう急速な自動化(オートメーション)によって、多くの仕事が不要になり大量失業が引き起こされる」そんな言説が、シリコンバレーの有力者から、政治家、批評家などにまで広がり、雇用危機が盛んに論じられている。しかし、本当に「オートメーション化」によって、私たちが直面しつつある雇用危機は説明できるのだろうか?世界的に注目を集める社会理論家アーロン・ベナナフが、このような「オートメーション論」が抱える誤りを明らかにし、その裏に隠された資本主義の根本的な問題に迫る。これまでの「AIと仕事」論を塗り替える、革新的な一冊。読んだあとには、新たな未来が拓ける!
目次
オートメーション言説
2 労働のグローバルな脱工業化
3 スタグネーションの影
4 労働需要の低迷
5 銀の弾丸?
6 必要性と自由
補論 鉛筆の作り方―望めば資本主義は終わる
著者等紹介
ベナナフ,アーロン[ベナナフ,アーロン] [Benanav,Aaron]
シラキュース大学社会学部助教。専門は経済史、社会理論。『ジャコビン』『ガーディアン』『ニューレフトレビュー』などに多く寄稿。2015年、論文「失業の世界史―1949年から2010年の世界経済における過剰人口」によりカリフォルニア大学ロサンゼルス校で博士号を取得。フンボルト大学ポスドク研究員、シカゴ大学特任助教などを経て現職
佐々木隆治[ササキリュウジ]
立教大学経済学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。日本MEGA編集委員会編集委員
岩橋誠[イワハシマコト]
NPO法人POSSEスタッフ。POSSEで技能実習生など外国人労働者やクルド人など難民の支援に携わる。国際NGO・Clean Clothes Campaign運営委員。withnews「やさしい日本語で答える仕事の悩み」執筆。京都大学経済学部卒。北海道大学公共政策学研究センター研究員。翻訳家。国際ジャーナリスト
萩田翔太郎[ハギタショウタロウ]
歴史研究者。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門はイギリス近代史・労働史・文化史。NPO法人POSSEにボランティアとして参加
中島崇法[ナカシマタカノリ]
英語学者。福岡大学講師。東北大学文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は英語統語論。そのほか、海外の社会運動に関する文献の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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