内容説明
人と自然とが対立しない美という日本人の感性の最深層を探る。知性によって自然を統御支配するよりも、生活そのものを自然の多変性、多様性に順応させる文化の息吹。
目次
１ 万葉集の自然感情（神話の時代に於ける「精神」と「自然」との関係；西洋に於ける自然感情の発達；万葉集に現れたる自然感情；万葉的自然感情の美学的考察；万葉的自然感情の展開）
２ 自然感情の類型（自然感情の歴史的類型と民族的類型；交感的自然感情の二形式；客観的自然感情の類型；宗教的自然感情の類型；感傷的自然感情の類型；浪漫的自然感情の類型；俳諧的自然感情）
著者等紹介
大西克礼［オオニシヨシノリ］
１８８８年生、１９５９年歿。美学者。東京大学名誉教授。１９１３年、東京帝国大学文科大学哲学科卒業。１９１４年、同大学院退学。１９２７年、東京帝国大学助教授となり、美学研究のためドイツ、イタリア、フランス留学。１９２９年、東京帝国大学文学部美学美術史第一講座担任となる。１９３１年、東京帝国大学教授となる。１９４６年、帝国学士院会員となる。１９４９年、東京大学停年退官（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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