内容説明
千年ひと昔。自由な目で過去の思想を見直し、豊富で新鮮な先人たちの溢れる知恵を学び、考える。日本列島に生きた人々の声が聞こえてくる！
目次
序章 方法：思想／思想史／思想史学
第１章 論理：日本仏教における論理の変容
第２章 世界：日本の世界像
第３章 自然：宗教と自然
第４章 災害：日本人の災害観
第５章 人間：身心観の展開
第６章 文化：儀礼と創造
第７章 国土：平泉の理想
終章 歴史：神話／歴史／天皇
著者等紹介
末木文美士［スエキフミヒコ］
１９４９年、山梨県甲府市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士（文学）。東京大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。専門は、仏教学・日本思想史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
3
著者の経歴から、当然仏教中心の著述となることは予想されたが、神道、儒教といった日本の思想全般を見渡そうとした意図もよく感じられ、それらについての理解を深めるのにも役に立った。著者がいう時代区分、つまり、小伝統(戦後)、中伝統(明治維新後)、大伝統(それ以前)を通して、言わんとしていることを理解できたとは言えないが、小伝統、中伝統の時代が、ともに伝統の意図的断絶ということを前提として出発した時代であるということに深い意味があるように感じられた。→(2)2017/08/12
