目次
保育で大切なこと―「子どもをどうみるか?」という保育の哲学
新しい問いとしての保育の哲学
生物の多様性や持続可能性という見方
哲学や倫理学が、保育・教育実践から学ぶこと
多様性や民主主義―保育の哲学的課題
保育で大切なこと―親の仕事や生活に関心を持つ
保育の原点―労働や生活に思いを寄せる、人間への旺盛な関心をもつ
「承認」をめぐる議論―人間が人間らしく生きること
保育者と保護者との関係性―保育者が親の見方を更新する
三歳児神話、母性愛神話について〔ほか〕
著者等紹介
近藤幹生[コンドウミキオ]
1953年生まれ。現在、白梅学園大学子ども学部・教授。専門は、保育学、保育史
塩崎美穂[シオザキミホ]
1972年生まれ。現在、日本福祉大学子ども発達学部・准教授。専門は、教育学、比較保育文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
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保育とは何かを対談形式で綴られたブックレットです。一貫して保育の哲学がキーワードになっていますが、その根底には子どもをどうみるのかという保育者の視点が大切なのだと思いました。そして、保育の原点である労働や生活に思いをよせ、子どもに寄り添うからこそ、保護者の生活問題への視点を豊かに持つことが重要なのだと思いました。保育は、保育者と子ども、保護者が形作っていくものですし、そうするなかで地域社会のなかでの文化財産としての保育園が位置づいていくのだとも思います。そうしたことを考えながら読みました。2017/08/21