内容説明
歴史と自然、人々の叡智が育むグランドデザイン。「生活大国」北欧に学ぶ、豊かな暮らしの本質とは。ＩＴ先進国、透明で公正な社会、ノーマライゼーション、エコな暮らしと環境問題、学力世界一のフィンランド、そしてデザイン…すべてがクオリティ・オブ・ライフへとつながる、北欧を読み解くあたらしい教科書。
目次
第１章 北欧とは（デンマーク；スウェーデン；ノルウェー；フィンランド；アイスランド；ヴァイキング；北欧神話とトロール；オーロラと白夜）
第２章 政治と経済（社会民主党；地方分権；公的セクター；税金と保障；中立外交；移民；資源と技術；オンブズマン制度と情報公開）
第３章 福祉（ゆりかごから墓場まで；サービスハウス；医療；ノーマライゼーション；子ども；女性の社会進出；高福祉による影響）
第４章 教育（フィンランドの教育理念；教育制度；教科書；語学教育；教師；生涯学習）
第５章 環境（自然享受権；環境教育；ゴミの出し方とコンポスト；物を買う；エネルギー；環境保全の都市計画；水；サステナブルデザイン）
第６章 文化（食べ物；飲み物；絵本と児童文学；映画；スポーツ；音楽；伝統工芸；キッチン用品；テキスタイルと照明）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リップ
15
ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランドの北欧5国について、福祉・教育・環境対策などを解説している本。北欧の良いところばかりを取り上げてる節があるので、もう少し問題や課題も紹介してくれるといいなと感じた。2015/02/14
苦虫
3
北欧入門書に最適。ざっくりと北欧とその豊かさが分かる。しかも北欧を手放しに賞賛するでもなく、問題点もきちんと描き出している。特に教育分野が興味深かった。写真や脚注のバランス、デザインが良く読みやすい。スウェーデン行きたくて読んだのに、読んだらなんか満たされてしまう位充実した一冊。借りた本だけど、大切に何度も読み直したいと思った私は北欧かぶれ。2013/05/08
まみっち
3
北欧を知るいいガイドブック、というだけでは終わらない良書。文化面だけでなく政治・社会面でのページがあるのが他とは違う良さだと思った。2009/01/30
ユカルティステ
2
旅行ガイドではわからない北欧のガイド。読みやすく書いてあり用語解説も充実している。福祉や環境などの整備が、歴史背景も含めて解説されると頭に入ってきやすいと実感した。他のシリーズも読んでみたいと思った。2010/11/20
ぎすけ
2
デザインがよいインテリアや雑貨などのイメージが先行しがちな北欧の、政治や文化、生活などがわかりやすく書いてある。興味深いエリアだ。2010/04/14
