内容説明
1950年フランス、毀誉褒貶の只中からウェルズを救い出すべく、若き批評家がついに筆を執る。ウェルズ作品の革新性を主題の深さから画面の深さへと論じ抜く、「作家主義」批評の先駆け。コクトーによる序文、サルトルやサドゥールらの『市民ケーン』評も収録。
目次
オーソン・ウェルズの横顔 ジャン・コクトー
オーソン・ウェルズ アンドレ・バザン(二〇世紀アメリカのルネサンス人;幼年期の虜になった食人鬼;『市民ケーン』から『マクベス』へ;主題の深さから画面の深さへ;結論)
資料(ハリウッドが考えさせようとすると…―オーソン・ウェルズの映画『市民ケーン』 ジャン=ポール・サルトル;脳の肥大 ジョルジュ・サドゥール;オーソン・ウェルズの天才―かつてなく大胆不敵な社会的攻撃文書、『市民ケーン』 ロジェ・レーナルト;『市民ケーン』の技法 アンドレ・バザン)
オーソン・ウェルズフィルモグラフィ
訳者解説 ウェルズとバザン、ふたたび
著者等紹介
バザン,アンドレ[バザン,アンドレ] [Bazin,Andr´e]
1918年4月18日生まれ。40年代半ばからシネクラブ活動と並行して、『ル・パリジャン・リベレ』、『レクラン・フランセ』、『エスプリ』等の紙誌に映画評・映画論を寄稿。48年にシネクラブ「オブジェクティフ49」を組織し、翌年「呪われた映画祭」の開催にも尽力する。51年に『カイエ・デュ・シネマ』を創刊し、後にヌーヴェル・ヴァーグを担うことになる若き批評家たちが集う。58年11月11日歿
堀潤之[ホリジュンジ]
1976年生まれ。映画研究、表象文化論。関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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