内容説明
植物学者の眼で見る西洋絵画!!古代エジプト壁画の黄泉の国から、ジャポニスムの花、アンリ・ルソーのジャングルまで。描き込まれた多様な花や樹木を通して名画を読み解き、新たな絵画鑑賞の愉しみを提示する画期的な一書。図版170点!!
目次
墳墓壁画にみる黄泉の国―ネブアメンの狩猟図 古代エジプトの壁画
別荘の地下に設えた地上の楽園―庭園図 古代ローマの壁画
観賞用の草花で溢れた聖母の花園―パラダイスの小園 上部ライン地方の画家
春を代表する花が描かれていない不思議―プリマヴェーラ(春) サンドロ・ボッティチェリ
天才による驚異の質感表現―植物の習作 レオナルド・ダ・ヴィンチ
ルネサンス精神をもって描かれた自然―一群のキバナノクリンザクラ アルブレヒト・デューラー
宗教から解き放たれた原寸大の花々―アイリスのある花束 ヤン・ブリューゲル(父)
フランス王家のバラを手にした悲劇の王妃―マリー・アントワネットの肖像 エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
ロマン主義の時代が生んだ型破りな植物画―ゲットウ(『フローラの神殿』より) ピーター・ヘンダーソン原画
ビーダーマイヤー期を代表する市民の文化―誕生日のテーブル フェルディナント・ヴァルトミュラー〔ほか〕
著者等紹介
大場秀章[オオバヒデアキ]
1943年東京生まれ。理学博士(東京大学)。現在、東京大学名誉教授、同総合研究博物館特招研究員。専門:植物分類学、植物文化史。東京大学総合研究博物館「シーボルトの21世紀」展(ディスプレイデザイン優秀賞受賞、2004)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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