ひつじ研究叢書<br> “崇高”と“帝国”の明治―夏目漱石論の射程

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ひつじ研究叢書
“崇高”と“帝国”の明治―夏目漱石論の射程

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894766464
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3091

目次

第1部 転倒の美意識“崇高”の力学園―重昂・漱石・自然主義(風景と感性のサブライム―志賀重昂から夏目漱石まで;『破戒』の中の“崇高”―ホモソーシャル連続体の生成と勝利;“崇高”の衰微―『野菊の墓』における“性欲”の観念化と“文学”の成立;「雲」をめぐる風景文学論―『武蔵野』の水脈)
第2部 異性愛と植民地―もう一つの漱石(『行人』論―ロマンチックラブの敗退とホモソーシャリティの忌避;夏目漱石『門』の文明批評―“異性愛主義”の成立と“帝国”への再帰属;漱石の中の中国―帝国のシステムと『満韓ところどころ』;米と食卓の日本近代文学誌)
第3部 近代資本主義の末裔たち―村上春樹とその前後(文学のなかの異性愛主義―その陥穽と攻略・漱石からばなな、江國まで;村上春樹『ノルウェイの森』の“語り”が秘匿するもの―出自としての中産階級・「ハツミさん」の特権化;『パン屋再襲撃』―非在の名へ向けて;『方舟さくら丸』論―二つの“穴”、あるいはシミュラークルを超えて;二つのエクリチュール―ポスト構造主義批評の蓮實重彦的戦略;女性作家の時代へ)

著者等紹介

森本隆子[モリモトタカコ]
1962年、神戸市生まれ。奈良女子大学大学院修士課程を経て、神戸大学大学院博士課程単位取得退学。専攻は日本近代文学。静岡大学教養部専任講師、助教授を経て、同人文社会科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ルートビッチ先輩

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明治後半期、主に自然主義小説に現れた「崇高」は風景の発見と内面の誕生に関わっていた(柄谷行人を筆者は下敷きにしていることを明言する)。それはまた「男性性」を持った意志に根拠があり、「崇高」の風景はホモソーシャリティと結託し、また「帝国」の欲望をも現した。そのような事態との関わりにおいて、志賀重昂や島崎藤村、『野菊の墓』、そして何より夏目漱石のテクストを分析し、それが現代ーー川上弘美、江國香織、村上春樹などにも脈々と受け継がれていることを見せる作品論集。2014/12/12

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