出版社内容情報
随筆500編を対象に、文章論及びテクスト研究の方法を活用して量的・質的に分析した書。指示語に着目した文法論、文章特性に注目した語彙・文末・話法の研究、及び名詞文の機能と表現効果など、複数の観点から多角的に捉えている。日本語の随筆は、エッセイやコラムとは異なるものだが、従来その位置付けが曖昧にされてきた。そうした随筆の位置づけ、及びその特異性を明らかにすることを目指している。
目次
序章 本研究の位置づけについて
第1章 テクスト分析における指示語の先行研究
第2章 随筆の指示語―『文藝春秋』の巻頭随筆を対象として
第3章 随筆テクストの文章特性
第4章 随筆の名詞文
第5章 随筆のジャンル特性
著者等紹介
高崎みどり[タカサキミドリ]
名古屋市生まれ、お茶の水女子大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修了、文教大学文学部、明治大学商学部等を経て2004年4月から現職。お茶の水女子大学文教育学部言語文化学科日本語日本文学講座教授
新屋映子[シンヤテルコ]
広島市生まれ、東京外国語大学外国語学研究科修了、現在、桜美林大学教授
立川和美[タチカワカズミ]
埼玉県生まれ、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了、私立山脇学園中学・高等学校教諭を経て現職。現在、流通経済大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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