内容説明
産業革命前夜、ある一人の若者が見習い印刷工として、ヴァンサン親方の工房の門をくぐった…徒弟ジェロームの笑いあり涙ありの修業時代を描きながら、工房への入会儀礼、印刷工の組合やその規定、地下印刷の裏側など、ニコラ・コンタ自身の体験をもとに、18世紀の印刷工房の様子をいきいきと詳細につたえる、貴重なドキュメント。
目次
第1部 徒弟制度(「試用期間」;雇用証書;エプロン授与式;徒弟修業の最初の二年間における、さまざまな仕事;印刷仕事の労働力 ほか)
第2部 職人組合(「四時」と呼ばれる入会儀礼;物まねと、彼らの隠語;親方が一葉ごとに植字工に支払う賃金;印刷作業、一〇〇〇枚あたりの賃金;印刷に使う活字の価格表 ほか)
付録 レチフ、職工長となる
著者等紹介
コンタ,ニコラ[コンタ,ニコラ] [Contat,Nicolas]
1717(1718)年生まれ。二十歳たらずで、印刷書籍商のもとで、四年間の徒弟生活を送ったのち、版画職人になる。同時にワイン商としても精励し、1762年に『一八世紀印刷職人物語』を執筆する。1768年に没する
宮下志朗[ミヤシタシロウ]
1947年、東京都に生まれる。東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授。東京大学名誉教授。専攻、フランス・ルネサンス文学、書物の文化史。主な著訳書に、『本の都市リヨン』(晶文社、1989、大佛次郎賞)、ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(筑摩書房、2005~2012、読売文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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