内容説明
60年代以降の激動の時代を生きながら、小説論や文芸時評によって、文学の真実に迫る。カフカやゴーゴリなどの世界文学、さらには自作をめぐって展開される“批評”。後年の優れた長篇評論の出現を予感させる『小島信夫文学論集』『現代文学の進退』の2巻を収録。
目次
小島信夫文学論集(時間の傷痕―ブロンテ『嵐が丘』;消去の論理―カフカにおける抽象性について;諷刺作家自身の鼻面―ゴーゴリ;思想と表現―ゴーゴリ・ドストエフスキー・カフカ ほか)
現代文学の進退(現代文学論;作家論;私の文学の四辺;文芸時評)