内容説明
これまで多くの研究者が課題としてきた、ヨーロッパの魔女狩りの時代に関する総合的な概説書がたどり着いたのは、2つの予想外な結果だった。魔女狩りはキリスト教だけに限らない。そして魔女の殺害は過去の問題であっただけでなく、20世紀に行われており、今でもなお行われている。魔術は過去のものではなく、現代の重要な問題なのである。
目次
第1章 魔女への誘い
第2章 魔術の信仰
第3章 魔女の迫害
第4章 ヨーロッパにおける魔女狩りの時代
第5章 ヨーロッパにおける魔術迫害の非合法化
第6章 一九世紀と二〇世紀の魔女狩り
第7章 古い魔女と「新しい魔女」
第8章 エピローグ
著者等紹介
ベーリンガー,ウォルフガング[ベーリンガー,ウォルフガング] [Behringer,Wolfgang]
1956年生まれ。ミュンヘン大学卒。ゲッティンゲン大学、ミュンヘン大学などを経て、1999年ヨーク大学近世史講座教授。2003年よりザールラント大学教授
長谷川直子[ハセガワナオコ]
東京都生まれ。フェリス女学院大学卒業。ヨーク大学大学院歴史学部修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽香
2
201404302016/04/02
四号戦車
1
前回読んだ「魔女とキリスト教 上山 安敏」は文化史として、これは主に北ヨーロッパを中心とした政治史を記載しています。 視点は違えど似たような結論になっているのが興味深いです。魔女狩りが流行る地域は国家の統制が弱まっているということです。これはカトリック・プロテスタントも共通です。 この本の貴重なところは後半に現代の魔女狩りについて述べているところです。こちらも国家の統制が弱まった第三世界が主となっています。2020/12/26
kenitirokikuti
0
原著は2004年。2/5は現代の魔女狩り(主に旧第三世界)について書かれている。どうも「名誉の殺人」なども現代の魔女狩りという相で捉えるべきなのかもしれない。2014/12/27
むめい
0
卒論で読み込み済2019/12/16