内容説明
獣医大学や製薬会社などの動物実験施設の関係者や行政、国会議員への聞き取りから得た貴重な証言から、知られざる動物実験の闇に迫る!
目次
第1章 獣医大学の実習
第2章 国が把握しない実験施設
第3章 手術後の動物を看護
第4章 痛みは軽減されているのか
第5章 犬の一年農薬毒性試験が廃止
第6章 進化する代替法―化学物質、医薬品
第7章 倫理面で問題「ヒト動物キメラ研究」
第8章 抗う業界と議員
著者等紹介
森映子[モリエイコ]
1966年京都市生まれ。上智大学卒業。91年時事通信社入社。英文部、社会部、名古屋支社などを経て、98年から文化特信部の記者として、衣食住、ジェンダー、エシカル消費、動物福祉などの取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tomtom
7
動物が苦しまないような方法で最低限の実験で済むようになって欲しいとは思うけれど、結論ありきで書かれているように感じて読みづらかった。獣医学部の実習はさすがにビデオを見るだけでは難しいことも多いだろうし、献体など他の実習方法が進むといいなと思った。2021/10/15
ゆきんこ
3
犬だけではなくすべての実験動物のことが書かれていた。 少しずつではあるようだが実験による動物への苦痛はかつてよりは減るように考えられてきているようだが実験動物が必要なくなるのはまだ先のことのようだ。でも期待したい。 私たちが使っている食品、薬品、ものは、動物たちの苦痛によって成り立っていることを知るべきで、感謝しなければ ならない。読んでいて辛かった。 2019/12/17
Koichiro Ohwaki
2
我々の知らない世界の動物実験で犠牲になっている動物たちの日本の現状を知り愕然とすると共に犠牲にしてなっている動物たちが可哀想でならない。2019/04/08
KN
1
日本がもろもろ遅れているということは理解 ただ…ファクトの寄せ集めというか何というか… ストーリーとして読みづらい(作りが悪い)ため、途中かなり読み飛ばしてしまった残念 中途半端な著者の主観も不要だし… ってか、自分は何を期待してこれを読んだのかなぁ2020/07/19
ばーど
1
私たちが日々使う医薬品や健康食品などの安全性を確認するため、さまざまな実験の犠牲になる動物たち。果たして彼らは適切な環境で飼育され、きちんと苦痛を軽減されているのだろうか。日本各地で行われる動物実験の実態に迫った6年間のこの取材記録を読むと、犠牲になる命の現実に対し、私たちがどれだけ無知だったかを思い知らされる。本当に必要な実験とは何か、規制を強化する方法はないのか、一人ひとりが考えるきっかけになる本だ。2019/04/03