内容説明
律令制成立期における祭祀・儀式研究、遣唐使や「日本」国号にまで及ぶ問題群を、国際的視点に立って再検証し、古代史研究の新基軸を鋭く提示する。
目次
マツリゴト覚書―所・座・ミコト
第1部 古代官僚制と統治技術(律令官制成立史再考;日本古代官僚制の本質;国府と郡家―地方官衙の形成;「寄人」考―古代家族と編戸の実態;中国籍帳と御野国戸籍)
第2部 遣唐使の時代と学術(唐からみた古代日本;倭習漢語としての国号「日本」;禰軍墓誌「日本」考;古代日本の講学とその来源―「漢字文化」の受容と変容;「変若水」考―元正天皇「養老行幸」をめぐって;御体御卜考―古代日本の亀卜)
漢字文化圏の形成
著者等紹介
井上亘[イノウエワタル]
1967年東京都に生まれる。1996年学習院大学人文科学研究科博士後期課程史学専攻修了。博士(史学)。現在、北京大学歴史学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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